広告募集してません(半ギレ)
ヘッドライン

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

魔王「我は滅びぬ!貴様も道連れだ!」勇者「何!?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:13:23.89 ID:oAs05SMt0

魔王「見事私を打ち負かした。しかし!貴様に安息の地は踏ませぬ!」

勇者「ああああっ!まだこんな魔力が残っていたなんてっ!」

魔王「我と共に地獄へ落ちるがいい!勇者よ!」

勇者「きゃああああああああああああ!!!」

魔王「はっはっはっは!!!!はーっはっはっは!!!!!!」



勇者「うっ……ここは一体…。あっ!魔王は!?あ、あれ?そ、装備が、初期の装備に戻ってる!?精霊の聖剣と精霊の聖骸布は!?あれ!?あぁ、もう…コンプガチャでやっと手に入れたのに」

魔王「ぐぅ…ちょっと気合いれすぎたな」

勇者「魔王発見!やあああああ!」

魔王「丸腰で何してんねん」ペシッ

勇者「きゃうっ!」

魔王「(黙ってりゃカワイイんだけどなこいつ…)」



引用元
魔王「我は滅びぬ!貴様も道連れだ!」勇者「何!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338106403/
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:15:42.63 ID:oAs05SMt0

勇者「くっ!こんな姿じゃ今の魔王には勝てないっていうの!?」

魔王「そんな慌てんなよ。私だってこんなみすぼらしい格好なんだから」

勇者「(…あ、結構体つきがいいのね)」

魔王「何見てんねんおい」

勇者「なな!何でもないわよ!//」

魔王「さて、一体ここはどこなのやら…」

??「……」ジロ

魔王「なにこれ」

勇者「すごく、おおきいです」



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:18:14.63 ID:oAs05SMt0

??「ぐあああああああ!!!!!!!」

魔王「ぐああっ!」ビリビリ

勇者「きゃああっ!!!!」ビリビリ

魔王「(何という咆哮だ…身体を締め付けられるようだっ!)」

勇者「(動けない!恐い!恐いよお母さん!)」

??「ぐえあああああ!!!!」

魔王「くっ!これでも喰らえ!」バッ

……

魔王「あ、あれ?魔法が出ないぞ?」

勇者「危ない!!」ドン

??「ぐああああああ!ぐあああああああ!!!!!」ドスドスドス

魔王「うおわ!?間一髪……」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:21:18.81 ID:oAs05SMt0

勇者「逃げるわよ!」ダッ

魔王「ちょ、おいこら!敵前逃亡か!?」

勇者「今の私達じゃ太刀打ちできないでしょ!ほら早く!」

??「ぐうぇああああ!」

魔王「くそっ、魔法さえ使えればこんなヤツ…お、覚えてろよー!」ダダダッ

勇者「なんなのよもうー、グスグス」ダダダッ



魔王「はぁ…はぁ…ま、撒いたか」

勇者「みたいね…はぁはぁ…」

魔王「しかし、なんだ」

勇者「うん」

魔王「のどかだな、ここは」

勇者「う、うん」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:24:55.23 ID:oAs05SMt0

勇者「あっちに灯りが見えるわね。行ってみる?」

魔王「うむ。人がいるかもしれんな」

勇者「…緑豊かね。故郷を思い出すなぁ」

魔王「(故郷、ね)」

勇者「あ、ほら見て見て!あの恐竜、親子連れだよ!ほら」

魔王「はいはい、見てますよっと。って、見たことないモンスターだな」

勇者「私も。もしかして異世界なのかな」

魔王「ぶっちゃけ、極限転移魔法だから詳しい仕様は私もわからん。

勇者「使った本人のくせに、いい加減…」

魔王「ははは、そんなもんだよ(しかし、本当にどこなんだ、ここは)」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:27:58.66 ID:oAs05SMt0

村人「お?見かけない顔だなお二人さん」

魔王「(言葉は通じるっぽいな)あぁ」

勇者「えっと、私達宿を探してるんですけど…」

村人「部外者が来た場合、村長の許可が必要なんだ。この道を真っ直ぐ行った大きなとこだよ」

勇者「ありがとう(昔のクエストを思い出すなぁ。こうやってよくお使いしてたっけ)」

魔王「許可が必要とは。面倒な村d」

ドスッ
勇者「ご厚意感謝しまーす」

魔王「げほっげほっ、てめっ、みぞおちに入れやがったなっ…」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:31:02.42 ID:oAs05SMt0

勇者「すいませーん」

村長「おぉ、よく来たな」

勇者「(でかっ)」

魔王「(でかいな)」

村長「ほっほっほ、聞いたぞ。宿に困っておるとな」

勇者「あ、はい。それと、アノヘニア大陸へはどうやって行くんでしょう?」

村長「アノヘニア…?さて、知らんのう」

勇者「じゃ、じゃあソノヘニアは?」

村長「初めて聞く名じゃ。それで、お主らの宿じゃが、譲ってやらんこともない」

勇者「は、はい!」

魔王「何か条件が?」

村長「こやつを、倒して欲しいのじゃ」スッ

勇者「え、これって…?」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:35:01.32 ID:oAs05SMt0

魔王「さっき私達が見た真紅の竜のようだな」

村長「ほほう、そなたら、あれから逃げおおせたのか」

勇者「あれっていうと?」

村長「近年、村をおびやかす存在として認知されている、リオレウスじゃよ」

勇者「リオ…レウス?」

魔王「初めて聞く名だ」

村長「その翼は全てを打ち払い、繰り出す火の粉は万物を焼き払い、全てを滅ぼすと言われておる」

魔王「……(なんだろう、自分のことを言われてるみたいだ)」

勇者「(今のあんたじゃ、木一本倒すこともできないでしょ)」

魔王「(お前、結構酷いのな)」

村長「これを打ち倒してくれるというならば、そのための施設は用意しよう」

勇者「やります!私、リオレウスを倒します!絶対倒します!」

魔王「請負はええな!さすがクエストの申し子」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:39:14.85 ID:oAs05SMt0

村長「村の東に教官がおる。色々聞いてみてくれ」

勇者「ありがとうございました!ほら行くわよ魔王」ズルズル

魔王「(…あんなのいきなり倒せ、と言われてもな。どう見てもレベル30くらいの相手に見えるぞ。んでもってこっちはほぼ初期レベル。大丈夫なのか、これ)」

教官「よく来たな!とりあえず村の掟で、リオレウスに挑戦する前に、腕試しで他のモンスターを討伐する必要があるのは知っているか?」

勇者「え、いきなりはダメなんだ?」

教官「こっちだって遊びでやってるわけじゃないからな。それなりに実績が必要なんだよ」

魔王「ごもっともだ」

教官「というわけで、まずはこいつを一頭討伐してくれ」

勇者「ドス…ランポス。翼がないのね」

魔王「なんかぶっさいくだなこいつ」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:42:22.46 ID:oAs05SMt0

教官「で、武器がいくらかあるから好きに選んでくれ。どれも個性が強いから、慎重にな。クエスト中は武器の付け替えはできないぞ」

魔王「お前はどうするんだ」

勇者「私はもちろん、この大きい剣にする……よっ、うわわっ!」フラ

魔王「っと!まったく世話が焼ける」

勇者「(…くっ、魔王に抱き止められるなんて、一生の不覚だわ!)」

魔王「さて、私は…あの、鎌とか杖とかはないの?」

教官「あー。そういうのはないわ」

魔王「そっか…(´・ω・`)」

勇者「すっごい落ち込んでる…そんなに好きか杖」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:45:05.27 ID:oAs05SMt0

勇者「で、どうすんのよ?」

魔王「……これにする」ガッ

教官「ほう、ライトボウガンか。渋いねオタク」

勇者「あんた、後方支援するの?」

魔王「前線はお前がいるからな。何か問題でもあるか?」

勇者「別にないけど…足引っ張らないでよね!」

魔王「お前もな」

教官「(…こいつら仲いいな)えっと、ドスランポスがいるのは密林だ。出発するか?」

勇者「当然!」

魔王「まぁ、いいだろう」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:48:02.81 ID:oAs05SMt0

ゴトゴトゴト

勇者「……」

魔王「不安か?」

勇者「そりゃ、不安じゃないって言うと嘘になるけど」

魔王「この世界から脱出して、私を倒すためか?」

勇者「そうよ!今は仕方ないから停戦状態だけど、元通りになったら今度こそ倒してやるんだから!」

魔王「お手柔らかに頼む」

勇者「くー、なんか余裕ぶっててムカツク」

魔王「私にどうしろっていうんだ…」

勇者「あんた全然慌ててないしさー。魔王だからやっぱりこの程度じゃ動じないってかんじ?」

魔王「さてな…そろそろ到着のようだ、行くぞ」

勇者「あ、ちょっとぉ!」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:51:26.10 ID:oAs05SMt0

勇者「雨降ってるー」

魔王「本降りにならん内にさっさと片付けるぞ」

勇者「あうー、服が透けちゃうなぁ」

魔王「…!」バッ

勇者「てい」ザクッ

魔王「ぐああああ!勇者よ…見事私を倒した…」

勇者「勝手に死なないで」ザクッ

魔王「切りながらそんなこと言っても説得力がないぞ」ピュー

勇者「……ほら、これ」サッ

魔王「ん?飲み薬か?」

勇者「そこの青い箱に入ってたのよ。飲みなさいよ」

魔王「……ごくっ、レーションのようなものか。味は微妙だが」

勇者「ほら、さっさと行くわよ」

魔王「(切ったり回復アイテム渡したり、忙しいやつだな)」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:53:54.31 ID:oAs05SMt0

ランポス「ぐあー!」

勇者「発見!って、めっちゃいるじゃない!!」

魔王「落ち着け。ターゲットには赤いとさかがついていた。あれは恐らく群れの一部だろう」

勇者「あ、あぁ。そういえば」

魔王「相手にしなければ向こうも手出ししないはz」

ランポス「くぁー!」ゲシッ

魔王「いてぇ!てめぇ!殺す!」ドンドンドンドン

ランポス「くきゃー!」

魔王「ははは!いい気分だ!はっはっは!!!」バスバスバス

勇者「…性格悪っ」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 17:57:05.07 ID:oAs05SMt0

ファンゴ「ブフブフ」

勇者「あれは猪かしら?この世界にもいるのね」

ファンゴ「ブフーーー!!!!」ドンッ

勇者「きゃあっ!」ズデン

魔王「(…白か)」

勇者「やったわねぇ!この!」ズバンッ

ファンゴ「グェェギュゥゥゥウ」

勇者「油断も隙もあったもんじゃないわ」ジャキッ

魔王「……お前もあんまり変わらねぇじゃん」

モス「ブモォー!!」ドドド

魔王「うおおお!?この苔豚め!くさいんだよ!」ドンドンドンドン

勇者「…あぁ、ストレスたまるわぁここ…」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:00:57.73 ID:oAs05SMt0

勇者「あ、魔王!洞窟から何か出てきたけど!」

魔王「あの大きな赤いトサカ、あいつだな!」

ドスラン「ぐぁぁぁ!ぐぁぁぁ!」

勇者「な、なんか見るからに危なそう…」

ドスラン「くけぇぇ!」ダッ

勇者「え!?ちょ、はや…きゃああ!」

魔王「サイドステップだと!?あの雑魚とは一味違うということか!」

ドスラン「かーっかーっ!」ドンッ

魔王「くっ、今度は地ならしか!あの体躯でここまでの震動を起こすとはっ」

ドスラン「くあっ!くあっ!」グルッ

魔王「がはっ!くっ、アクロバットな動きだな、さすが『ドス』がつくだけあるな」

勇者「え、どういう意味なの?ドスって」

魔王「知らん」

勇者「」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:03:53.70 ID:oAs05SMt0

勇者「てぇーい!」ブンッ

ドスラン「くあっ!」サッ

勇者「やー!」ゴッ

ドスラン「くえっ!」サッ

勇者「あーもう当たらないー!あいつすばしっこくて全然当たらないよー!」

魔王「(勇者の剣ではやつを狙うのは困難。ならば、私のこのボウガンで動きを止めれば…!)」

勇者「ちょっと魔王!さぼってないで何とかしなさいよ!」

魔王「勇者、しばらく奴の囮をしてくれ」

勇者「えええ!?ちょっとあんた!高みの見物する気!?」

魔王「やつを倒すためだ!頼む!」

勇者「わ、わかったわよ……さぁ、来なさい!ロスランフォス!」

魔王「噛むなよ」

勇者「うっさい!//」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:06:51.11 ID:oAs05SMt0

ドスラン「くえっくえっ!」

勇者「くっ!なんとか剣でガードしてるけど!」ガッガッ

魔王「よし、今だ!」ドッ

ポスッ

ドスラン「……」ジロ

魔王「えっ」

ドスラン「くあああああ!」

魔王「うああああ!そそそ装填装填!」ガシャガシャ

勇者「とか言いながら武器しまって逃げようとしてんじゃないわよ!」

魔王「く、くそっ!もう一発!」ドッ

ポスッ

ドスラン「……か、かあああっ!」ビリビリ

魔王「よし!動きを拘束した!今だ勇者!」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:10:15.24 ID:oAs05SMt0

勇者「ふぅ~…むっ!」ビィィン

魔王「む、その構えは!」

勇者「一段は力が収束するために、二段目はその力を剣に宿すために、そして、三段目が!」

ドスラン「くあっ!」

魔王「まずい!麻痺が解けた!」

勇者「あんたにぶちかますため!!!」ブゥン

ザンッ!!!!!

ドスラン「くあああああっっーーーー!!!!」


勇者「や、やった…やったー!討伐したー!!」ダキッ

魔王「……」

勇者「……はっ!いやいや!今のは単に嬉しかっただけよ!別に感謝なんかしてないし!」ササッ

魔王「いや、別にどうでもいいんだが(まぁおっぱい感触を楽しんだからいいけどな)」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:14:06.26 ID:oAs05SMt0

村。

教官「ほう、割と速かったな!そりゃ結構だ!ははは!」

魔王「私のサポートの賜物です」

勇者「私の一撃のおかげです」

魔王「貴様…」

勇者「何よ!」

教官「(仲いいなこいつら…)次はこいつだ。こいつは一筋縄ではいかないかもな」

勇者「えっと…嫌クック?」

魔王「イャンクックだ。文字も読めんのか貴様は」

勇者「うっさいわね!大体イ”ャ”ンとかどうやって発音するのよ!無理に決まってんじゃない!」

魔王「知るかそんなこと。しかし、こいつも見事なトサカだな」

教官「いーや?そいつのは耳って言われてるぞ」

魔王「ほう、耳か」

勇者「うちのおじいちゃんより大きい耳」

魔王「お前のかよ」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:17:50.67 ID:oAs05SMt0

勇者「とりあえずもう遅いから宿に行きましょう……って、魔王、どこに行ったのかしら?」

村人「よう!初討伐おつかれさん」

勇者「あ、どうも」

村人「こいつは俺からの餞別だ。受け取ってくれ」

勇者「…何これ?ボール?」

村人「ここぞってときに中央を押しながら投げてくれ。面白いことが起きるぜ」

勇者「ふうん。ありがとう!あ、それと魔王見なかった?」

村人「あぁ、あのキザったらしい兄ちゃんか。あいつなら雑貨屋にいたぜ」

勇者「そ、そう。用意周到なやつ…」


魔王「ふむ、これは中々、使えそうだな。こいつを買おう。金?あぁ、さきのクエストの報酬金があるからそれで。…さて、準備は万端だな」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:20:48.57 ID:oAs05SMt0

魔王「ただいま…て、もう寝てるのか」

勇者「…Zzz」

魔王「こうして寝ていれば、そこいらよりちょっとマシな女に見えるのだがな」

勇者「ふがぁ…ま、まおう……むにゃむにゃ」

魔王「私の夢でも見ているのか?ふん、勇者気質というやつか」

勇者「ありがと…まおう……ううん、べ、べつに…いまのは…かりをつくらないだけ…なんだから…ぐぅ」

魔王「寝言でもツンデレか。筋金入りだな、ほんと。さて、私も寝るとしようか」

??「…」ジィ



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:24:11.09 ID:oAs05SMt0

勇者「というわけで、昨日に引き続き密林だけど」

魔王「今日はいい天気だな。雲一つない青空だ」

勇者「前から思ってたんだけど、魔王も日光浴とかするんだ?」

魔王「そりゃ、たまにはな」

勇者「朝日を浴びたり十字架を掲げると溶けるイメージがあったから、意外だわ」

魔王「そりゃ吸血鬼だろうが」

勇者「教官の話では、ドスランポスのいた洞窟に居るって聞いたけど」

魔王「ではそこを目指すぞ。ふふふ、昨日のあれが効けばいいのだがな」

勇者「(まーたなにか考えてるな)」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:27:56.42 ID:oAs05SMt0

魔王「待て、勇者」

勇者「何よ?」

魔王「先に入るのは構わんが、最初に私が秘密兵器を打ち込む。その後お前は好きにやるがいい」

勇者「あ、うん。じゃあ、任せるよ」

魔王「さて、こそこそ」

勇者「うっわ、めっちゃださっ」

魔王「…まるで芋だな、これでは。まぁ、銃器とは隠密でもこのように使うのだから、間違ってはいないが」

クック「……くぁぁぁ」

魔王「今だっ!」バシュッ

ヒュー プスッ

クック「…??」

勇者「え、な、何よそれ!?効いてないじゃない!」

魔王「黙って見ていろ、もうすぐだ」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:31:27.78 ID:oAs05SMt0

ドォォォォン

クック「くああっ!~~~~☆☆☆」クラクラ

魔王「よし、成功だ!ほら、やつが怯んでいる内にさっさと切ってこい!」

勇者「え、あ、うん。な、何をしたっていうの、魔王」タタタ

クック「くあ~…くあ~…ああああ」クラクラ


勇者「てぇーい!」ザッ

勇者「やぁー!」ザン

魔王「よーし、楽勝ムードだな、ははは」

??「にゃっ」ポテッ

魔王「………あぅ」ビリビリ

??「確保ニャ!持っていくニャ!」ズルズル

クック「…!くあくあっ!くあああ!!」

勇者「くっ!正気に戻ったわね!魔王!援護を!」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:35:21.13 ID:oAs05SMt0

勇者「ちょ、ちょっと魔王!返事くらい…あ、あれ?」

クック「くえっ!くあああ!」ツンツン

勇者「きゃっ!…う、うう。ドスランポスとは比較にならない威力ね。でも!」タタタ

クック「くあっくあっ」ブン

勇者「きゃああああ!!」ズデン

勇者「うぅ…尻尾が鞭みたいで…いったぁい」

クック「あ"っーーーーーーーーーー!」ボッ

勇者「ひゃっ!」サッ ドドン

勇者「う、うそ…あいつも炎を吐き出すっていうの?」

クック「かああああーーーーーーーー!」ドスドスドスドス

勇者「いいやああああああ!誰よ楽勝とか言ったやつー!!!」ダダダダダ



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:40:06.75 ID:oAs05SMt0

魔王「……っくし!あ、あれ?ここは」

??「お目覚めニャ?」

魔王「お、お前は…ね、猫?二足歩行しているだと…?」

メラル「うちはメラルーニャ。あんたの身柄を確保したニャ。神妙にするニャ」

魔王「ま、待て待て。私はイャンクックを倒さなければならんのだ。お前のような猫人に構ってる余裕は…くっ、な、縄が!」

メラル「もう抵抗しても無駄ニャ。あんたはうちのお婿になるニャ」

魔王「え、ちょ、なんで?」

メラル「あんたが、うちの超絶タイプだからニャ//」ポッ

魔王「(……最近なんか、ついてないな……俺)」

メラル「さぁ、もうすぐ披露宴が始まるニャ。ウェディングケーキ入刀ニャ」

魔王「展開はえー早すぎて突っ込みがおいつかねぇー」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:44:13.88 ID:oAs05SMt0

勇者「はぁ…飛んでいっちゃった。探しに行かなきゃ」

勇者「えっと、ここは…違う」

勇者「ここも…違う」

勇者「あれ?ここ何か足あとがある。まだ新しい。こんなとこにいるとは思えないけど、一応行ってみよう」ガサガサ


アイルー「新郎新婦のご入場ニャ」

メラル「…恥ずかしいニャ、あんたもドキドキしてるニャ?」

魔王「あぁ、ドキドキものだな。心臓が止まりそうだよ」

メラル「まったく照れ屋さんニャ。こ、今夜は…寝かせないニャ?//」

魔王「寝ても忘れないだろうな、この記憶は絶対に」

メラル「もう、かっこいいことばっか言って、惚れなおすニャ//」

魔王「むしろ穴を掘って私を埋めてほしいくらいだ」

勇者「………埋めてあげようかしら?」ゴゴゴ



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:47:00.76 ID:oAs05SMt0

魔王「おぉ、勇者、よく来てくれた。早く助けてくれ」

アイル「ニャ!?誰ニャあんた!?今は式の真っ最中ニャ!」

勇者「へぇぇ、お嫁さんもらったんだぁ、よかったねぇ、末永く…お幸せにっ!!!」ブゥン

ガッ!!
魔王「へぼしっ!」

ブーメランがっ!

勇者「ふんだ!馬鹿!!」ダダダダダ

魔王「いや、おい、助けろ、まじで」

メラル「なんなのニャ?あの女」

魔王「お前こそなんなんだよ……」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:49:51.08 ID:oAs05SMt0

勇者「ふんだ!…どうでもいいもん!あいつが誰と結婚しようが!あたしには関係ないもん!って!」

クック「…Zzz」

勇者「寝てる…でも、起こせばまたさっきの二の舞になる……どうしたら……」


村人『ここぞってときに中央を押しながら投げてくれ。面白いことが起きるぜ』


勇者「これか…よしっ」グッ

勇者「えい!」ポイ


ビカーーーーーーーーーン


クック「くあっ!?…くあ~~~くえ~~~~」フラフラ

勇者「さ、さっき魔王が撃ったのと同じ?でも、チャンスね!」ダダダダ



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:52:41.56 ID:oAs05SMt0

勇者「よしっ!前のように…」ブウン

勇者「一段目は怒りを蓄積し、二段目は怒りを剣に宿す」

クック「…!?くあっくあっーー!!」

勇者「そして三段目は…魔王のぶわかああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」ズシャアアアアアアアア

クック「くええええええああああああああ………」バタン

勇者「はぁ…はぁ…終わったけど…」

ドキドキ

勇者「なんなのよ…どうでもいいじゃない、あんなやつ……ふんだ!」



魔王「あの、たすけてください たすけてください まじで」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 18:56:07.75 ID:oAs05SMt0

村。

教官「ほう!この短期間でイャンクックまでも倒したか!さすがだな!」

勇者「…はい」

魔王「…うむ」

教官「(あれ?今日はなんか微妙だな。それに魔王、なんかやつれてるし、何かあったのか?)」

勇者「それで教官、次は何を倒せば?」

教官「おぉ、待たせたな。次は遂にリオレウスの狩猟だ。やつは強いぞ。無理だと思ったらすぐに逃げるんだ」

勇者「やったっ。じゃあ、今日は休んできますね」

魔王「あ、勇者…」

勇者「……」スタスタスタスタ

魔王「…なんで素っ気ないんだ?」

教官「あんたもまだまだ若いねぇ」

魔王「千年生きてるんだけどな、一応」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:01:27.21 ID:oAs05SMt0

チャプン…

勇者「……何よ何よ、猫がそんなにいいわけ?こんないい女が側にいるのに、猫派なの?だったらいっそ猫にでもなっちゃえばいいのに!」ブクブクブク

勇者「どうでもいいし、あんなやつ。リオレウスを倒せば元の世界に戻れるんだし、その時は何の迷いもなくあいつをぶっ倒せばいいんだ」ブクブク

メラル「ちょっといいニャ?」

勇者「…あによ?」

メラル「よっこいニャっと。お宅のおツレさん、ちょっとだけお借りしたニャ。結構良かったニャ(ツヤツヤ)」

勇者「別に…一生貸出してもいいわよっ」

メラル「でもニャ、うちは魔王返してあげたニャ。なんでかわかるニャ?」

勇者「あたしが知るわけないでしょ」ブクブク

メラル「あの人ニャ、うちのこと全然見てないのニャ。別の人…そう、もう心に決めてる人がいるような気がしてニャ」

勇者「あっそ……で?」

メラル「それだけニャ。じゃ、うちは巣に帰るニャ。ご武運願ってるニャ」タタタタ

勇者「…何よ、誰なのよ、その女って!もう、いらいらするなぁ!」ザパーン



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:05:15.34 ID:oAs05SMt0

魔王「明日は遂に決戦か。リオレウス…魔界でもあれほどまで強大なモンスターはそうはいるまい。それに私も勇者も今は魔法も使えぬ凡人レベル。果たしてどこまで戦えるのか」

勇者「……」スタスタ

魔王「勇者、もう風呂はいいのか?」

勇者「ちょっと聞きたいんだけど」

魔王「…なんだ?」

勇者「………あんたさ、その…こ、こここここ、心に、き、きめめめめめめめ」

魔王「ドキドキノコでも食ったのか?呂律がおかしいぞ」

勇者「うううううるさいわね!そ、それで……」

魔王「心に決めた者?お前だが?」

勇者「あっそう……って、えええ!!!?」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:08:34.53 ID:oAs05SMt0

魔王「お前もいるだろう?私という者が」

勇者「は、はぁ!!??ななな、何を言って…」

魔王「お互い『絶対に倒すと心に決めた』者だ。勇者と魔王は、そういう間柄ではないのか?」

勇者「………え」

魔王「何ぼうっとしている。お前は勇者なのだろう?」

勇者「そ、そうよ!あたしはあんたを倒すことが生きがいなの!いいこと!」

魔王「私が先に言ったんだろそれ…」

勇者「細かいことはいいのよ!明日は絶対勝つんだからね!負けはなし!いいわね!?」

魔王「はいはい、精々足を引っ張らないでくれよ」

勇者「あんたがよ!…ったくもう…」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:12:22.17 ID:oAs05SMt0

勇者「それでここが、あたし達が最初に来た『森と丘』略して『森丘』なわけだけど」

魔王「ここにやつがいるのだな」

勇者「教官情報によれば、リオレウスは普段この地で雌の出産を見守るらしいわ」

魔王「ほう、雌ということは、リオレウスの雌版というわけか」

勇者「そいつとは戦いたくないわね。一体でもすごい脅威なんだから」

魔王「全くだな。さぁ、無駄話はこれくらいにして、行くぞ!」

勇者「(…こういうときは、少しかっこいいんだけどな)」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:15:11.20 ID:oAs05SMt0

勇者「あそこね」

魔王「うむ。ここなら岩場があるから、身を隠すこともできるな」

勇者「あたしはそれは出来ないんだけど…」

魔王「私がやつの注意を払う。お前はとにかく切ってこい」

勇者「大丈夫なの?」

魔王「私を誰だと思っている?魔族を統べる王ぞ」

勇者「隠れながら言うセリフじゃないわね」

魔王「うるさいよそこ!」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:19:12.64 ID:oAs05SMt0

魔王「照準よし、ファイア!」ボンボン

ポスポスッ

レウス「……?……??」

勇者「案外ニブイのね」

魔王「それはそれで好都合だ。続けて行くぞ」ボンボン

ポスポスッ

レウス「…!ぐああああああああ!!!!!!」

勇者「うぅっ!ダメっ…立ってられない!」

レウス「ぐえあああぐえああああああ!」ドスドスドス

勇者「きゃあああああ!」

魔王「勇者!くそっ、やはりすぐに麻痺が回らないか!」ボンボン

レウス「があああああっ!」バサッ

魔王「飛んだか!」

レウス「ぐあああああ!!!」ボンッ ボンッ

魔王「いかん、やつの眼下には勇者が!」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:24:31.57 ID:oAs05SMt0

勇者「うぅ…あっ!」

魔王「くっ!」ダッ

ドーーーン!!!

魔王「大丈夫か!?」

勇者「あ、ありがとう…あんなブレス食らったら、ひとたまりもないわ…」

魔王「ならば当たらなければいいだけのことだ!降りてきたぞ!」

勇者「ちょうど尻尾が狙いどころね!はぁっ」ズシャッ

レウス「ぐああああ!ぐああああああ!!!!!」ブゥン

勇者「きゃっ!…うぅ、イャンクックの尻尾とは段違いだわ……あっ……」フラ

魔王「いかん!勇者よ!受け取れ!」パァッ

勇者「傷が…ふさがっていく」

魔王「奮発して作成した生命の粉塵だ!もう残りはないからな!」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:26:11.45 ID:oAs05SMt0

レウス「があああう!」

魔王「くっ、また飛翔したか!なら、私の弾で」

レウス「ぐがああああ!!!」ゴォォォォォ ガヅンッ

魔王「く…あっ……」

勇者「急降下攻撃…!?魔王!魔王ーーー!」

魔王「……」グッタリ

勇者「くっ…一旦退却しなきゃ!」ズルズル

レウス「ぐあああああ!」

勇者「早く、早くベースキャンプにっ!」

レウス「ぐああああああああ!」

…………

勇者「はぁ…はぁ…危機一髪…」

魔王「……」

勇者「魔王…目を覚ましてよぉ…」グスッ



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:29:00.44 ID:oAs05SMt0

勇者「血色が悪い…もしかして、毒?支給品には何か、ないかしら」ゴソゴソ

勇者「あった!げどく草!これを食べさせれば」グイッ

魔王「………」ダラン

勇者「食べて、食べてよぉ…食べなきゃ死んじゃうんだよぉ…うぅ……魔王は、魔王はあたしが倒すんだから!リオレウスなんかにやられてたまるもんですか!」パクッ

魔王「………」

勇者「……んっ」

魔王「……」ゴクン

勇者「…あ、あたしのファーストキスあげたんだから、絶対に起きなさいよね!」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:32:21.28 ID:oAs05SMt0

魔王「む…げほっげほっ!う…ゆ、勇者?」

勇者「よ、よかったぁぁ……生きてて……うぅぅ」グスグス

魔王「…そうか、私はあいつに、やられかけたのか。済まないな」

勇者「ほんとだよまったく!恥ずかしかったんだから!」

魔王「そ、それは悪かった(恥ずかしいって何がだ?よくわからんぞ)」

勇者「正攻法では、とても太刀打ち出来ないかも」

魔王「うむ。支給品箱には……ほう、……ふむ……なるほど」

勇者「な、なによ」

魔王「正攻法で勝てなければ、人間らしい姑息な手を使えばよかろう」

勇者「(なんだろう…嫌な予感がするよ…)」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:35:19.09 ID:oAs05SMt0

勇者「で」

魔王「うむ」

勇者「こんなんでうまくいくの?」

魔王「毒肉のことか?当然だろう。強大といえどやつとて魔物だ。毒があるかないかは食ってみなければわからん」

勇者「まぁ、あたしも匂いかいだくらいじゃ全然わかんなかったし」

魔王「それに、私は復讐する場合は自分が受けた屈辱をそのまま返したい性分でな。毒生肉とはまさにうってつけのの兵器といえよう」

勇者「(陰湿だ…こいつ絶対友達少ないな)」

魔王「くっくっく、猛毒に苦しみながらゆっくり逝くがいい」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:38:36.81 ID:oAs05SMt0

魔王「来たぞ!隠れろ!」

勇者「う、うん」

レウス「……」ズンズンズン

レウス「…ぺちゃぺちゃ」

魔王「水分を補給しにきたのか」

勇者「ああして見ると、リオレウスもちょっと可愛いく見えるね」

レウス「……?」キョロキョロ

魔王「ばれたか!?」

勇者「大丈夫だよ、あたし達のほうは見てない」

レウス「…!」キラーン

レウス「…モシャモシャモシャ」

魔王「食った!あいつ食ったぜ!やったぜえええ!」

勇者「嬉しいのはわかるけど、落ち着け」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:44:00.09 ID:oAs05SMt0

レウス「…!?うおおおおおおん!」ドクドク

魔王「はっはっは!ざまぁないぜ!」

勇者「ちょっとお前黙れ」

レウス「……」バサッバサッ ヒューン

魔王「ふっ、尻尾を巻いて逃げたか」

勇者「いや、逃げたは違うでしょ」

魔王「まぁいい。毒に蝕まれたやつの生命は最早風前の灯!すぐに片を付けよう!」

勇者「いや、さすがにそれは無理っしょ……」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:48:57.58 ID:oAs05SMt0

勇者「どこに行ったんだろう」

魔王「巣に戻ったのではないか?」

勇者「その根拠は?」

魔王「雌が手当してくれるんじゃないか?」

勇者「……竜が手当するの?」

魔王「しないのか?高度な頭脳を持った竜ならば、有り得ない話ではないぞ」

勇者「……すごい胡散臭い……」

魔王「じゃあ何か他の案があるのか?言ってみろほらほら」

勇者「う、うーん。理由は違うけど、巣に戻って体力を回復しにいったとか。さっきのあんたみたいに」

魔王「ならば巣に行ってみるか」

勇者「うん」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:54:24.93 ID:oAs05SMt0

??「……!!」ギロッ

勇者「いやああああああ!」

魔王「うおおおおおおお!!!」

??「ぐああああああ!!」ドスドスドスドス



勇者「はぁ…はぁ…め、雌がいたわね」

魔王「た、多分あの緑色のやつがそうだな。しかし…雄に負けず劣らず気性が激しいんだな」チラッ

勇者「そうね…な、何よ?」

魔王「いや、別に」

勇者「巣はあの雌がいるとして、やっぱり地道に探すしかないのかしら」

魔王「だろうな。では手分けして場所だけでも」

レウス「………」バッサバッサバッサ

魔王「……手間が省けたな」

勇者「う、うん……でも嬉しくない…」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 19:59:01.01 ID:oAs05SMt0

レウス「ぐああああああ!」

勇者「どどどうするのよ!」

魔王「慌てるな。よし、勇者よ、目を閉じろ」

勇者「え!?ちょ、こんなシチュエーションでそんなこと…」

魔王「何を勘違いしている!いいからさっさと閉じろ!」

勇者「は、はいっ!」

魔王「少し黙っていろ!」ブン

ピカーッ

レウス「ぐおおおおお!?」クラクラ

魔王「ふん、もういいぞ」

勇者「え、あれ?何?」

魔王「やつにまばゆい閃光をぶつけてやった。しばらくはあのまま目を回しているだろう、さぁ、とっとと切ってこい!」

勇者「な、なんか言い方が癪だけど、わかったわよ!」ダダダ



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 20:05:51.56 ID:oAs05SMt0

レウス「……があああ!」ガブッ

勇者「いだい!ちょっと!噛み付いてくるんだけど!目回してるんじゃないの!?」

魔王「そんなこと知るか!足は止まっているのだからそこを狙え!」

勇者「まったくもう…人使い荒いんだから…」ザクザクザク

レウス「ぐおおおおお」ズデン

魔王「ふむ、あいつもあ足をやればこけるのだな」

勇者「ちょっと魔王!あんたも見てないで手伝えー!」

魔王「今なら顔も平気だろう。ファイアッ!」ドンッ

レウス「ぐおおおぁぁぁ!」バシバシバシ

勇者「え、何今の!」

魔王「ただの散弾だ。珍しいものじゃないだろ」ドンドン

バシバシバシバシ

魔王「くくく…どうだ、顔面に散弾をぶちこまれる痛みは?」

勇者「陰湿だわぁ…すっごい陰湿だわこいつ」ザクザク



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 20:12:26.78 ID:oAs05SMt0

魔王「よし、計算通りだ。あとはやつの狙いが私に向かえば」

レウス「ぐおおおお!」

勇者「魔王!閃光の効果が切れたっぽいよ!」

魔王「問題ない!さぁ来いリオレウス!」

レウス「……ぐぉぉぉ」バサバサ


勇者「え、もしかして、さっきの攻撃を!?」

レウス「ぐええええええええ!!!!」ギュオオオオ

勇者「魔王ーーーーーーーーーー!!!」

魔王「うおおおおおおお!」バッ



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 20:14:20.44 ID:oAs05SMt0

レウス「…!?」スカッ

魔王「よし!回避成功だ!今だ勇者!やつが降りてくる隙に叩きこめ!」

勇者「う、うん!……はああああっっ!!!!一段二段すっ飛ばして、三段目で、あんたにこの一撃を捧げるわ!!」

ズバアアアアアアアッッ

レウス「うがあああああああ!!!!!」ズズン

勇者「や…やったの?」

魔王「ふっ、お前の一撃、良かったぜ」

勇者「あんた、後半からキャラ変わってるわよ」

魔王「終わりよければ全てよしだ」

勇者「それにしても、何あのハリウッドで見るようなダイブ」

魔王「原理は不明だが、あれをしていると一定期間攻撃を完全回避出来るらしい。寝る前に文献で調べた」

勇者「何よー、あたしも教えてくれたっていいじゃん」ブーブー

魔王「ははは、次があったら試してみるがいい」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 20:20:36.80 ID:oAs05SMt0

勇者「あ、見て魔王!リオレウスに!」

魔王「なんだあれは?宝石か?」スタスタ

勇者「綺麗……」

魔王「宝玉のように見えるが…どれ」ワシッ

キュイイイイン

魔王「お、おおおおお!力が戻ってくる!」

勇者「私も!もしかして、リオレウスが暴れたのは、私達のこれが原因だったのかもしれないね」

魔王「断言は出来んが、可能性がないとも言えぬな。まぁいい、何にせよこれで元の世界に戻れるわけだ」

勇者「……」

魔王「どうした、勇者、嬉しくないのか?」

勇者「う、嬉しいに決まってるでしょ!さっさとしなさいよ!」

魔王「…何怒ってんだか。ブツブツブツブツ………はぁ!」パァァァ

勇者「魔王、次会ったときは、もう敵だからね」ヒュン

魔王「当然だ。では、魔王城で待っているぞ」ヒュン



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 20:24:29.57 ID:oAs05SMt0

勇者「で、ここはどこよ?」

魔王「うむ。アノヘニアでもソノヘニアでもコノヘニアでもないな」

勇者「まさか、また異世界……?」

魔王「そのようだな」

勇者「嫌ああああああ!もう、最悪うううう!何してんのよ馬鹿ぁ!」

魔王「転移魔法は不安定なのだ。必ずしも元世界に戻れるわけではない」

勇者「もうおウチ帰りたいよぉ…うええええええん」

魔王「…ったく、そんなに私と一緒が嫌か」

勇者「(これ以上魔王と一緒にいたら、この気持が本当になりそうで嫌だよ~~ふええぇぇ…)」

魔王「(やれやれ、元の世界に戻れるのは、また先の話になりそうだな…)」

おわり 続きそうですが多分続きません ありがとうございました。



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 20:35:10.92 ID:vscgHVtS0

乙でふ



76: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/05/27(日) 20:48:20.90 ID:jbbmnvhG0

乙!



引用元
魔王「我は滅びぬ!貴様も道連れだ!」勇者「何!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338106403/
[ 2012/05/28 21:40 ] 魔王勇者SS | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿






管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。