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男「俺が勇者だ!」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:08:56.46 ID:ZJzoMITNP

司祭「王様…魔王が復活しました。」

王様「わかっておる。我が国にも既に被害は出ておる。」

司祭「呼びましょう、王様。勇者殿を…」

王様「またよそ者に頼るのか…またよそ者にっ!!」

司祭「仕方ありません。世界を救うことができるのは勇者殿のみです。」

王様「…仔細は全て王女に任せる。わしにこの事を二度と伝えるな。」

王女「分かりましたわお父様。立派にお勤めを果たします。」

王様「わしはこれから御前会議を行う。あとは良きに計らえ。」

司祭「はっ!」

王女「はいっ!」



引用元
男「俺が勇者だ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1336795672/
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:09:22.32 ID:ZJzoMITNP

男(王女に部屋へ呼ばれるとは……何事だろう?)

男(ま、まさか告白…はないか……)

男「失礼致します。」

王女「男、来ましたか。」

男「はっ、何用でございましょうか。」

王女「これから勇者様を召喚いたします。」

男(勇者?何百年も前に出たっていうあいつか…?)

王女「そこで、お前には勇者様のお付きとして、勇者様をお助けなさい。」

男「はっ!命に代えても!」

王女「…男、勇者様を支え、立派な聖騎士に…おなりなさい。」

男「……はい、王女様…」

男(王女様…いつ見ても綺麗だな……よし!)



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:09:48.93 ID:ZJzoMITNP

男「あ、あの王女様……」

王女「なんでしょう?」

男「そ、その……つ、月をその……」

王女「?」

男「つつ月を見に行きませんかっ!」

王女「…今日は曇りですよ。」

男「あ、はい。」

王女「では、下がってください。」

男「はい……」

男(やっぱり王女、自分のことは眼中にないなぁ。)

男(もともと身分も違うし…な。)

男(……はぁ。)



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:10:14.44 ID:ZJzoMITNP

司祭「それでは、召喚いたします。」

王女「お願いします。」

男(勇者……いったいどんな人なんだろう?)

司祭「むにゃむにゃ……せぇいっ!」

勇者「……ーヒー入れたから、一緒にどう……」

司祭「………」

王女「………」

男「………」

勇者「……かな?」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:10:41.22 ID:ZJzoMITNP

司祭「勇者殿、このコーヒーとやらはとても苦いですね。」

勇者「ええまぁ、そういうのを楽しむ飲み物でして…」

王女「……とても…その………美味……ですわ。」

勇者「…無理して飲まなくてもいいですよ。お嬢さん。」

男(なんだこいつ……こいつが本当に勇者なのか?)

男(こんな冴えない中年に任せるより、自分が行ったほうがいいんじゃ…)

司祭「勇者殿、コーヒーはさておき、ここに召喚させていただいたのには訳があります。」

勇者「分かりますよ。ここに来た理由はたった一つだけです。」

勇者「魔王が…また出たんですよね?」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:11:06.93 ID:ZJzoMITNP

王女「分かっていただけてるのならば話が早い。是非勇者様に討伐を…」

勇者「待って下さい。私は数百年前になりますが、既に伝えたはずです。」

勇者「私を、二度と呼ばないで欲しいと。」

男(!?)

司祭「わ、分かっております。し、しかし魔王は勇者しか倒せないので…」

勇者「私を見てわかりませんか?もう、歳なんですよ。もはや壮年といってもいい。」

勇者「私は去る前に様々なことを伝えたのに…これでは何も意味を成さない。」

男(なんだこいつ……なんだかんだ言って、ただ戦いたくないだけじゃないのか?)

男(俺ならもっと、勇者だったらもっと世界を救うために頑張れるのに!)

王女「お願いです勇者様。今一度…私達のために世界を救ってもらえませんか?このとおりです。」

勇者「しかし…ん?」

男「!!」

勇者「君は……ふぅん………」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:11:32.50 ID:ZJzoMITNP

男「な、なんでしょうか?」

勇者(いい目をしているな、彼なら……)

王女「彼は我が国の見習い聖騎士ですが、実力は我が国随一の腕を持っておりますわ。」

王女「勇者様のおつきとして、ここに呼び寄せました。」

勇者(…カマをかけてみるか。)

勇者「いいでしょう。ただし条件があります。」

司祭「なんでしょうか?勇者殿。」

勇者「王女に、一夜を共にしてもらいたい。」

男「なっ!?」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:11:58.44 ID:ZJzoMITNP

司祭「ゆ、勇者殿…それだけは勘弁願いたい。私で良ければいくらでも……」

勇者「私も男でね。ただ無償で世界を救うというのももったいないのさ。」

勇者「彼女みたいな女性を前にしたらなおさら、ね。」

男「ゆ、勇者様!いくらなんでも…!」

男(こ、こいつ!絶対に許さない!)

王女「いいでしょう。私で良ければ抱いて頂いてかまいませんわ……」

男「王女様!!」

勇者(ビンゴ、これなら行けそうだな。)

男「勇者様!撤回なさってください!さもないと……」

王女「さもないと?どうするというのですか男!」

男「ぐっ……」

勇者「あぁ、やめやめ。ただの冗談のつもりだったんですよ。」

勇者「それより、少し男くんを借りてもいいかな?」

王女「は…はぁ………」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:12:26.26 ID:ZJzoMITNP

男「…いったい何の用ですか?」

勇者「まぁまぁ、さっきのは悪かった。だから話を聞いてもらえないかな?」

男「……」

勇者「君、王女のことが好きだろう?」

男「なっ!///」

勇者「ふっ、バレバレすぎるよ君。」

男「い、いや俺…じゃなくて私はそんな邪な思いを王女に……」

勇者「君、王女に好かれたいだろう?」

男「…だから!」

勇者「君、王様に認められたいだろう?」

男「…」

勇者「だからさ…つまり。」

勇者「君、勇者になってみない?」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:12:51.87 ID:ZJzoMITNP

男「わ、私が勇者に!?」

勇者「皆勘違いしてるけどさ、勇者ってのは別に誰でもなれるんだよね。」

男「え、えええ!!?」

勇者「必要なのは、心。けっして諦めない勇気をもつ心だけさ。」

男「で、でも勇者のみが扱える武器とか…防具とか……」

勇者「………あ、あぁ!そういうのもあったね!そういえばそうだ!」

男「そうですよ!そういうのがないと魔王は倒せないんじゃ…」

勇者「じゃあ防具はあとでなんとかするとして、武器は今用意しよう。」

男「ええ!?」

勇者「剣ある?」

男「これです。」

勇者「いい剣だ。これは今から勇者の剣になった。」

男「ええええええええー!?」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:13:17.86 ID:ZJzoMITNP

男「勇者の剣って!そんな!」

勇者「まぁまぁ、落ち着いて。今私の剣から力を移すから。」

男「い、いやでも勇者様の剣のほうが切れ味も、硬度もいいんじゃ?」

勇者「…この剣はね、硬いだけで切れ味なんて殆ど無いんだ。触ってご覧。」

男「…確かに硬い…でもこの硬さは……」

勇者「よく見ぬいたね。そうだ、君の剣よりも脆い。」

男「……」

勇者「それじゃ、剣を交差させてくれ。」

男「はい。」

勇者「……はい。これで終わり。」

男「はやっ!!」

勇者「歳を取るといろんな事ができるもんさ。」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:13:43.30 ID:ZJzoMITNP

勇者「…というわけで。男くんが世界を救う勇者となったわけだ。」

王女「は、はい?」

司祭「そ、そんなことって……」

男「あの…その……」

勇者「それじゃ男くん、女神様の塔へ行って防具に加護を貰って来なさい。」

勇者「その後、勇者ということを知ってもらうために、各地を救ってくるんだ。いいね?」

男「その……はい。」

王女「勇者様……その、本当に申し訳……」

司祭「ゆ、勇者殿、帰られるときは遠慮なく申し付けて下さい!」

勇者「あぁ、そのつもりだが…少し世界を観光してから帰ろうと思う。」

勇者「どんなふうに変わったか、ちょっと気になるしね。」

王女「わ、わかりましたわ!」

司祭「おお達者で!」

勇者「それじゃ、また会いましょう。」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:14:21.84 ID:ZJzoMITNP

王様「いやはや!男よ!よくぞ勇者となった!」

男「う…はいっ!」

王様「なにか欲しい物はあるか?兵士、兵糧、金…好きなものを持って行くが良いぞ!」

男「い、いえ!大丈夫です!」

王様「無欲じゃのう!わっはっは!よそ者なんぞ最初からいらんかったな!なぁ、王女よ?」

王女「……え、えぇ。」

王様「では、行くが良い勇者よ!世界を救うのだぞ!」

男「はっ!」

男(なし崩し的に勇者になったけど、大丈夫なんだろうか……うぅん。)



さるさん怖くなってきた



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:14:49.14 ID:ZJzoMITNP

王女「…男、待ちなさい。」

男「はい!?」

王女「色々あったとはいえ、今からはあなたが勇者です。」

王女「胸を、張りなさい。」

男「はっ!」

王女「頑張ってきて、生きて帰ってきて下さい……」

男「…王女様の為なら、たとえ死んでも……」

王女「…何か言いましたか?」

男「何も申しておりません!男、只今より魔王討伐の旅に出ます!」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:15:14.43 ID:ZJzoMITNP

男(…とはいえ、一人だとやっぱり心もとないな。)

男(親友の僧侶と魔法使いを誘って行くか…)

男「僧侶ー?いるー?」

僧侶「なに?」

男「ちょっと世界を救いに行かない?」

僧侶「そんな軽いノリで世界はちょっと……」

男「いやまぁ、軽いノリで世界救うことになっちゃって……」

僧侶「ええー…」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:15:40.53 ID:ZJzoMITNP

男「魔法使いいるー?」

魔法使い「男いいところに来た。ちょっと師匠に勘当食らったから放浪の旅に出るわ。」

男「世界を救いに行こうぜ。ヒマなら。」

魔法使い「ヒマだし、行くか。」

男(チョロいなこいつ。)

魔法使い「お前、今結構失礼なこと考えたろ。」

男「分かる?やっぱお前天才だわ。」

魔法使い「そうだろうそうだろう!俺は天才だかんな!」

男(ほんとチョロいなこいつ。)



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:16:09.91 ID:ZJzoMITNP

男「という訳で、これからどこ向かおうかな……」

僧侶「女神様の塔じゃないの?元勇者様に言われたんでしょ?」

男「あんなやる気無いやつでも魔王倒せるんだし、俺は真っ直ぐ魔王城に行こうと思う。」

魔法使い「やっちまうか!」

僧侶「えぇ…でもいいの?」

男「構うもんか!どうせあいつにはわかんないよ!」

男「今でも観光とか…腑抜けたことしてるしなっ……!!」

僧侶「……」

魔法使い「お空キレイ。」

男(勇者の力が宿った剣もあるんだ。魔王なんかに負けるわけがない。)



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:16:35.14 ID:ZJzoMITNP

男「ここの村から山を超えれば魔王城か……」

僧侶「そうだね、やっぱりここの村は物々しいね…」

魔法使い「ここの村の名物が美味いんだよなー」

男「とりあえず、ここで休んで明日出発しよう。」

僧侶「そうだね、そうしようか。」

魔法使い「ここのお酒がな…美味でな…」

男「魔法使い置いてくぞー。」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:17:00.43 ID:ZJzoMITNP

元勇者「…で、なんで君がここにいるかな?」

男「そりゃこっちが聞きたいですよ……」

僧侶「あちゃー……」

魔法使い「おっさん!おっさん!」

元勇者「私は確か、女神様の塔に行くように言ったはずだよね?そこの君はおっさん言うのをやめなさい。」

元勇者「こっちは方向が違うんじゃないのかい?まさか魔王を倒しに行こうとか考えていたのかな?」

男「…だったらどうするって言うんですか。」

元勇者「道を間違えてるよ君は。戻りなさい。」

男「世界を守る気も無い奴が!俺に指図するんですか!」

元勇者「…っ!!」

男「俺が早く倒せば世界は救われる!そうでしょう!」

元勇者「…それは違うな。」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:17:25.98 ID:ZJzoMITNP

男「何が違うっていうんですか!?」

元勇者「まず、前提として君は弱すぎる。早く倒すどころか山を超えることすらできない。」

元勇者「そして君が倒れれば、この世界を救う人はいない。永遠に闇の中だ。」

元勇者「それならせめて、救える人を救いに行ったほうがいいんじゃないかな?」

男「…俺があなたより弱いっていうんですか。」

元勇者「ああ、凄い弱いよ君は。何も背負ってない。」

男「背負おうともしない奴が言う言葉っ……!」

元勇者「…ちょっと外に出ようか。宿の中じゃ迷惑だ。」

元勇者「それに、その言葉は流石にカチンときたかな……」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:18:24.61 ID:ZJzoMITNP

男「…降伏したほうがいいですよ。最終通告です。」

元勇者「3人で来なよ。男くんだけじゃ勝負にもならないからね。」

男「…減らず口をっ!!」

元勇者「おおっと、じゃあ剣技だけで相手をしてあげよう。」

魔法使い「やれやれ~!男やっちまえー!」

僧侶「おお神よ…この無益な争いを…男!そこだよ!右だー!」

男(元勇者の武器は脆い…!叩き折ってしまえば!)

男「このっ!でやぁっ!!」

元勇者「いい剣筋だ。君はいいものを持っているね。」

男「う、うるさい!」

男(なんで!?なんで折れないんだ!?)



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:18:54.20 ID:ZJzoMITNP

元勇者「でも、脇が甘いから…」

男「げふっ!」

元勇者「簡単に拳が入る。」

男「ぐっ…まだだ!」

元勇者「まだ経験が足りないから……」

男「あぐっ!」

元勇者「剣を弾き飛ばされちゃうんだね。」

男「……ま……負けた?」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:19:19.89 ID:ZJzoMITNP

元勇者「そうだ、君の負けだ。」

男「負けた?負けたのか?俺…」

僧侶「……男、今治療するよ。」

元勇者「じゃあ、女神様の塔に行ってもらうかな?いやなら……」

魔法使い「おっさん、男にそれ以上なんかするなら、俺が相手になってやるぞ。」

元勇者「なんもしないさ。男くんを宿に連れてってあげなさい。あとおっさんはやめなさい。」

僧侶「男…行こう。」

男「俺が…俺が……」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:19:45.23 ID:ZJzoMITNP

僧侶「男…元気出しなよ。」

男「あぁ…うん。」

魔法使い(うわっ…めんどくさっ)

男「俺…女神様の塔に行く。」

僧侶「う、うん!そうだよ!そうしようよ!」

魔法使い「女神様は美人だといいなー。」

男「次こそ…」

男(次こそ、絶対にアイツを倒す!)



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:20:12.50 ID:ZJzoMITNP

僧侶「女神様の塔の中にも、たくさん魔物がいたねぇ……」

男「あぁ…辛かったな。」

魔法使い「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」

男「あとは、女神様の間だけか…いくぞっ!」

僧侶「うん!」

魔法使い「わっはは!!ばかめ凡人が俺に勝てるかーっ!!」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:21:21.90 ID:ZJzoMITNP

女神「う…うーん…おはよー。」

男(…えー。)

僧侶(えー。)

魔法使い「寝坊で敵侵入とかないわー。」

男「魔法使いお前っ!!」

僧侶「声出てる!声出てるよ!」

女神「あれ?いつもの勇者ちゃんじゃないのね?あなた達誰?」

男「話せば長くなりますが……」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:21:50.29 ID:ZJzoMITNP

女神「はー、なるほど、世代交代したのねー。」

男「その通りでございます。」

女神「それで、私に何のようがあるの?」

僧侶「女神様の加護を頂きたいと思いまして…」

魔法使い「モゴッ…ムグッ……!」

女神「そこに縛られてるのも含めて3人にかしらー?」

男「はっ!是非そうしていただけると助かります!」

女神「はいはい…それにしても元勇者ちゃん、後輩思いなのねぇ……」

男「……は?」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:22:15.79 ID:ZJzoMITNP

女神「さっき勇者の武器防具っていってたけどー」

男「…はい。」

女神「勇者の武器防具なんてないわよ?」

男「へ?」

女神「だから、元勇者ちゃんは普通の武器と防具だけで魔王倒してたってこと。」

男「え…でもこの剣に……」

女神「ただ強化されたその剣がどうしたのかしら?」

男「え…?ええ!?」

女神「女神を起こして加護を渡すとか、ホントはあんまりしちゃいけないんだけど…」

女神「元勇者ちゃんの頼みだし、無下にできないわねぇ。」

男「うっ……ぐっ………」

男(くそっ!くそくそくそっ!!)

男(押し付けがましいんだよ!なんなんだよ!くそぉっ!!)



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:22:42.20 ID:ZJzoMITNP

女神「…これでいいわぁ。それじゃ私は寝るね。バイバーイ。」

男「……」

僧侶「男……その……」

男「各地の魔物の巣を…潰しに行こう……」

僧侶「……そうだね。そうしよう。」

魔法使い「モゴッ!ムグググッ!」

男「…忘れてたわ。ごめん。」

魔法使い「なんという扱い。」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:23:08.87 ID:ZJzoMITNP

男「ここの巣の魔物は、これで全部か…」

僧侶「そうだね。もう村に戻ろう。」

魔法使い「魔法が強くなってる……かな?」

男(確かに、城を出るときより魔法使いの魔力が強くなってる。)

男(そして、この俺も……)

村長「おお、勇者様。おかげ様で助かりました。ありがとう御座います!」

魔法使い「それほどでもない。」

男「いえ、当然のことをしたまでで……」

村長「なんてことを言うんですか!あなたが居なければ私たちは死んでいたかもしれないのです。」

村長「私たちはあなた方に何も出来ない。それでもあなた方は助けてくださる。」

村長「私たちは…本当にあなた方に感謝しております。勇者様。」

魔法使い「9枚で良い。」

男「……」

男(なんだろう、この気持。)

男(嬉しいはずなのに、誇らしいはずなのに…でも……)



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:23:34.09 ID:ZJzoMITNP

子供A「くらえー!ゆうしゃのけんをうけてみろー!」

子供B「ぐわー!わしがやられてもまだたくさんのまおーがー」

男(子供…か…)

子供A「あ、ゆうしゃさまだ!ゆうしゃさまー!」

子供B「ゆうしゃさま!たすけてくれてありがとー!」

男「あ、ああ……」

子供A「あのねあのね!ぼくおっきくなったらゆうしゃになるんだ!」

子供B「なにをー!あたしにまおーやくやらせといてこいつー!」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:24:00.25 ID:ZJzoMITNP

男「おいおい、ケンカしちゃだめだぞ。」

子供A「ぼくね!だいじなひとをまもるんだ!Bちゃんも!とうちゃんもかーちゃんも!」

子供B「え…う…///」

男「ああ、誰でも勇者になれるんだ。君もきっと勇者になれる。」

子供A「ほんと!?じゃあぼくがんばって、Bちゃんをまもれるナイトになるよ!」

子供B「ゆ…ゆうしゃとナイトはちがくて………///」

男(大切な人……俺の大切な人……)

男(俺の大切な人は、王女様で…王女様の為なら……)

男(でも……)

男(俺が守りたいものって、ここにあるんだろうか……)



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:24:25.89 ID:ZJzoMITNP

男「なぁ、僧侶。」

僧侶「なに?」

男「俺は何を守りたいんだっけ……」

僧侶「…世界って前に言ってなかった?」

男「あ、あぁ。そういえばそう言ってたな。」

僧侶「どうしたの?もう帰りたくなった?」

男「そういうわけではないんだ。そういうわけじゃ…」

魔法使い「何話してんの?」

男「あっ、いや!別になんでもない!」

魔法使い「???」

僧侶「…うーん。」

男「………」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:24:51.51 ID:ZJzoMITNP

男「…日が暮れたな、そろそろ野宿の準備をしよう。」

僧侶「了解。」

魔法使い「あいさー!」

元勇者「お、じゃあコーヒー淹れるためにお湯を沸かしてもらえないかな?」

男「…」

僧侶「…」

魔法使い「…」

元勇者「うん?」

男「なんでいつの間にここにいるんですかァーっ!!」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:25:17.43 ID:ZJzoMITNP

元勇者「次の街へ行こうと思ったら、男君たちが見えたからね。」

男「…なんですか、負けて無様に地方を助けて回ってる自分を笑いにでも来たんですか。」

元勇者「まぁまぁ、そう卑屈になりなさんな。」

男「女神様の事といい、あの村の事といい、何したいんだよアンタは!」

元勇者「秘密。」

男「このっ…!」

元勇者「君さ、今悩んでるでしょう?」

男「…だからなんだっていうんですか。」

元勇者「悩んでる若者を助けるのも、大人の仕事だからね。」

男「……」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:25:43.61 ID:ZJzoMITNP

元勇者「…城に戻りたいかい?」

男「別に、戻りたいとか…そんな気持ちは……」

元勇者「君の顔には、王女に会いたいって書いてあるけどね。」

男「あ…う……」

元勇者「今、君は王女に会いたい。そうだろう?」

男「俺は、この使命を終わらせるまで帰れないんです。」

男「魔王を討ち取って、世界を平和にするまで。例え、俺が死んでも…死んでも…」

元勇者「死んでも?」

男「……まだ死にたくない!王女様に伝えたい事があるんだ!伝えたいんだ!」

元勇者「……」

男「俺の気持ちを伝えられずに死んでしまうなんて…俺は…」

元勇者「城に戻ろう。」

男「え?」

元勇者「勇者が苦しんでいる時、救うのはいつもヒロインの役目さ。」

男「え?…ってちょっ!」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:26:09.03 ID:ZJzoMITNP

元勇者「はい、着いた。」

男「ま、まさか転移魔法が使えるなんて…」

元勇者「大人だからね。それよりも、ドアを叩いてきなよ。」

男(この先に王女様が…でも…)

男(何も為していないのに、戻ってきて…)

男「……」

王女「…誰ですか?扉の前にいるのは。」

男「!!」

王女「入りなさい。」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:26:48.41 ID:ZJzoMITNP

男「…失礼します。」

王女「男っ…!?」

男「はい、元勇者殿に連れてきて頂きました。」

王女「ああ…ああ…無事だったのですね!」

男「はい、途中何度か危機もありましたが、旅は順調に進んでおります。」

男「まだ魔王討伐はできていませんが、もう暫しお待ち下さい…王女様。」

王女「…いいのですよ、男。貴方が無事なら魔王討伐など。」

男「し、しかし勇者ならば魔王を討伐しなければ意味が……」

王女「いいのです!貴方が無事だったということだけで、魔王討伐など!」

男「そ、そういうものですか?」

王女「そういうものです。……私にとっては、ですけど。」

男「?」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:27:48.35 ID:ZJzoMITNP

王女「それより男、やつれましたね。旅は辛かったですか?」

男「…はい。」

王女「戻ってきますか?貴方はもう、充分に頑張りました。」

男「それでは世界を救う者がいなくなってしまいます!」

王女「もう一度、元勇者様にお頼みします。」

男「しかしそれでは、私が勇者になった意味が…」

王女「…男、私は貴方が何にも為れなくても、実はいいんです。」

男「…そ、そんな……」

王女「勘違いしないでください。私は、貴方が貴方のままでいい、と言っているんですよ。」

王女「人のために命すら掛けられる。そんな貴方だから。」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:28:13.67 ID:ZJzoMITNP

男「違いますっ!俺は王女様の為ならっ!!」

王女「えっ?」

男「…失礼しました。私はもう一度、魔王討伐へ向かいます。」

王女「……」

男「王女様が望んだ私を…王女様の理想の私になってまいります。」

王女「…御待ちなさい。」

男「はっ!」

王女「立派な聖騎士に…いえ、勇者に…なりましたね。」

男「…はい。」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:28:45.34 ID:ZJzoMITNP

元勇者「…どうだった?って聞かなくても分かるか。」

男「そうですか?」

元勇者「いい顔してるよ、君。」

男「ええ、僕は何をしたいのか分かりました。」

元勇者「そっか…それじゃ、今の君にぴったりな言葉をあげよう。」

元勇者「もう使い古された言葉だけどね、愛はそう、世界を救うんだよ。」

男「愛だけで、世界を救えるんですか?」

元勇者「もちろん。君の愛はきっと世界を救うさ。」

男「…はい。」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:29:10.90 ID:ZJzoMITNP

元勇者「…さて、送り届けたしそろそろ行こうかな。」

男「…また、会えますか?」

元勇者「お酒が飲めるようになったら、また会えるかもね。」

男「まだまだ遠い先の話じゃないですか。」

元勇者「ふふっ……あぁそうだ、これはおせっかいかもしれないけど」

男「?」

元勇者「王女以外にも、君を必要としている人は、君を認めてくれている人はたくさんいる。」

元勇者「この世界に君は必要とされているんだ。」

元勇者「それを忘れないで欲しい。」

男「はい。」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:29:36.80 ID:ZJzoMITNP

勇者(これが…最後の村か。)

村長「ありがとう御座います勇者様!」

勇者「いいえ、当然のことをしたまでです。」

魔法使い「それほどでもない。」

村長「これで、安心して暮らすことができます。」

魔法使い「ほう、経験が…ムググ」

僧侶「魔法使いはちょっとこっち来ようか……」

魔法使い「ムググ!ンガングッ!?」

勇者「ええ、また何かあったらきっと助けに来ます。」

村長「こんどは是非、我々の作ったパンとワインを振る舞いますよ!」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:30:02.78 ID:ZJzoMITNP

僧侶「…男、変わったねー。」

男「ああ、もう城を出て2年は経つからな。」

魔法使い「はえー。」

男「そして俺は、もう迷わない。」

僧侶「何を?」

男「…秘密。」

魔法使い「なんだこいつ。」

男「そのうちな。」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:30:38.06 ID:ZJzoMITNP

元勇者「…お、戻ってきたのか。」

男「はい、またこの村にきました。」

元勇者「ん、随分と逞しくなったね。」

男「まだ、ここの道は通行止めですか?」

元勇者「んー。君さ、世界を守りたい?」

男「はい。」

元勇者「どうして守りたいの?王女様のため?」

男「そうです。王女様のためです。」

元勇者「……」

男「私は王女様のことが好きです。大好きです。」

男「そして、王女様と同じくらいに、世界のことも大事に思ってます。」

男「皆を幸せにできるのは、皆を愛し守ることができるのは…」

男「勇者だけです。」

元勇者「…うん、通ってもいいよ。頑張るんだよ。」

男「はい!」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:31:03.66 ID:ZJzoMITNP

男「ただいま。」

僧侶「おかえり、元勇者様と話してきた?」

魔法使い「おっさん元気だった?」

男「ああ、あの人は元気だったよ。明朝ここを立つ。」

僧侶「ってことはついに…」

男「…魔王城を攻める。」

魔法使い「おー。」

男(世界を平和に…俺が守ってみせる!)



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:31:28.58 ID:ZJzoMITNP

男「…おかしい。」

僧侶「…敵が一人もいないねー。」

魔法使い「道間違えたんじゃね?」

男「い、いやこの城で合ってるはず。」

僧侶「…とりあえず、中には入ろうよ。」

魔法使い「さむ うま。」

男「そ、そうだな。」

男「いくぞ!決戦だ!」

僧侶「おお!」

魔法使い「おっしゃー!」



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:31:54.35 ID:ZJzoMITNP

元勇者「ん…無事たどり着いたか。」

女神「元勇者ちゃんおひさー。」

元勇者「お久しぶりです女神様。」

女神「もー、元勇者ちゃんが私を開放してくれると思ってたのにぃー。」

元勇者「私ももう体が言うことを聞かないんですよ。ははは……」

女神「ここらへんの魔物を殲滅しといてよくいうわー。でもなんで槍なの?」

元勇者「私はもう勇者じゃないですし、剣がもう、限界でしてね。」

女神「ふぅん……」

女神「ねぇ、もう……来ないの?」

元勇者「ええ、もう来ません。」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:32:20.70 ID:ZJzoMITNP

女神「勇者を新しく立てた理由も、もう来ない…いや、もう来れないからかしらね。」

元勇者「…来れないとは、やっぱりわかっちゃいますか。」

女神「…体、もうボロボロなんでしょ?」

元勇者「ええ、いちおう年齢は40代ですが、実年齢は50~60くらいですしね。」

女神「……ありがとう。そんなカラダになるまで、この世界を助けてくれて。」

元勇者「いいんです、気にしないでください。それに新しい勇者は私よりもきっと優秀です。」

女神「あら、本当?」

元勇者「私よりも、良い答えを出してくれました。私は一人のためにしか動けなかった。」

女神「…あぁ、あの子ね。」

元勇者「あの人が望むなら、私は何回だって世界を救えます。あの人が望むなら、この世界を壊したっていい。」

女神「あんまり私の前でそんな発言しないでほしいなぁ~。…本気にしちゃうわ。」

元勇者「おっと、失言でしたね。」

女神「うふふ。」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:32:46.91 ID:ZJzoMITNP

女神「そういえば、もう帰るのかしら?」

元勇者「いえ、どうやらもう一仕事ありそうです。」

女神「…ああ、今回はなにやら小細工してるみたいね。」

元勇者「ええ。」

女神「でも、体がボロボロのアナタには荷が重すぎるんじゃないかしら?」

元勇者「ははは、そうかもしれません。」

元勇者「でも、この世界では心が体を上回る。」

元勇者「そして、この世界を救いたい気持ちは、私……いや、」

元勇者(若)「僕は、誰にも負けない。」

女神「…変わらないのねー」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:37:27.30 ID:ZJzoMITNP

男「ぐっ…やはり城の中は強い魔物だらけだな…!」

僧侶「男!今治療するよ!」

魔法使い「ぜぇぜぇ…魔力尽きる…」

男「あの扉だ!あの扉の向こうに魔王がいるぞ!」

僧侶「ひぇぇ…」

魔法使い「……」

男「ついに決戦か…!行くぞ!」

魔法使い(勇者って、魔王センサー付くんだ。)



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:42:37.97 ID:ZJzoMITNP

魔王「よくぞ来た……む?」

男「魔王!今日がお前の最後だ!」

魔王「ふっ……あいつが来るかと思えば、こんなザコが侵入してくるとはな。」

男「なんとでも言え。俺はお前を倒す!」

魔王「ふん、相手になってやろう。」

男「くらええええ!!」

僧侶「強化魔法をっ!」

魔法使い「ちょっと待って今魔法の聖水飲んでる。」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:45:50.06 ID:ZJzoMITNP

魔王「ぐっ…やるではないか」

男「効いたかっ!」

魔王「だがまだ弱い!貴様ごときに倒せると思うなよ!」

魔王「わが爆炎魔法を喰らえ!」

勇者「ぐあぁ!」

僧侶「あうっ!」

魔法使い「うわわっ!」

魔王「さらに凍結魔法も食らってもらおうか!」

勇者「ぐぅう!」

僧侶「い、今治療を…っ!」

魔法使い(勇者バリアー!)



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:49:12.07 ID:ZJzoMITNP

魔王「…ふん、こんな程度で壊滅寸前とはな…」

男「…まだだ、まだ終わってない!」

魔王「その体で、そのボロボロの体で何をするというのだ。」

男「心は体を凌駕する。」

男「俺のこの気持が、この勇気が尽きるまで!」

勇者「俺が…!俺が勇者だ!」

魔王「なっ…なんだあの気迫は!?」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:52:26.24 ID:ZJzoMITNP

魔法使い「俺のこの魔法が光って唸る!お前を倒せと輝き叫ぶぅうう!!」

魔王「ぐおぉっ!?」

魔法使い「未だ!勇者やっちまえー!!」

勇者「くらええええっ!!!」

魔王「ぐああああああああっ!!!」

勇者「…や、やった……」

魔王「くっ…くふふふ…」

勇者「!?」

魔王「よくぞ我を倒した…と言っておこう。」

魔王「出来立ての…勇者よ。」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 13:56:10.07 ID:ZJzoMITNP

魔王「だが、我が存在は無限。先代のように何度も我を倒すことはできまい!」

勇者「ぐっ…っ」

魔王「それに…くははははは!」

魔王「ぐふっ」

勇者「それに……?」

僧侶「勇者!城が崩れる!はやく脱出しないと!」

魔法使い「僧侶ちょっと杖で叩かないで隠れたのは悪いと思ったかrゲフゥ」

勇者「あ、ああ!」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:03:44.49 ID:ZJzoMITNP

魔王(真)「…なるほど、あいつが新しい勇者か…」

魔王(真)「弱いな…我の影ごときを倒して有頂天か…」

元勇者「こんなところで隠れてないで、戦ってきたらどうかな?」

魔王(真)「やはり貴様、召喚されていたか。」

元勇者「前はこんな手なんぞ使わなかったのに、お前も…もうダメだな。」

魔王(真)「ダメ?何がだ?」

元勇者「お前が影を使ったのは、あの勇者に滅されるとわかったからだろ?」

魔王(真)「あの勇者は貴様より弱い。まったくあり得んな。」

元勇者「ふっ…男君は既に私より強いよ。そして今私がここにいる理由は分かるな?」

魔王(真)「我と最後の戦いをしにきたのだろう?もっとも、我は貴様に負けても次があるがな!」

元勇者「無いよ。」

魔王(真)「なに!?」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:12:22.08 ID:ZJzoMITNP

元勇者「お前は、恐怖と絶望の顕現だというのに、そのお前が勇者に恐怖を覚えた。」

元勇者「つまり、もうお前は魔王とは言えないのさ。じきに新しい魔王が生まれるだろう。」

魔王(真)「うるさい!恐怖してなぞ…恐怖など感じておるかあああああああ!!!」

元勇者「お前も、私ももう、この世界からは消えるべきだ。」

元勇者「ここからは、大人の時間だ。」

魔王(真)「お前を殺して!我は再度恐怖と絶望の象徴だと知らしめてくれる!!」

元勇者「やれるものなら、やってもらおうか!!」

魔王(真)「くはははは!貴様はもう老人だ!往年の力を出せると思うなよ!」

元勇者「体ごときで…私…いや……」

元勇者(若)「僕の勇気が!屈すると思うな!」

魔王(真)「ぐっ……ならば貴様の勇気ごと押しつぶしてくれる!!」

元勇者(若)「世界を平和にっ!」

魔王(真)「世界に絶望をぉっ!」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:15:37.03 ID:ZJzoMITNP

僧侶「勇者?どうしたの?」

勇者「…いや、急に不安が消えたんだ。」

勇者「そして、胸に寂寥感も……」

魔法使い「戻ったら師匠に殴られるんだろうな…あーあ。」

勇者(まさか元勇者が…いや…)

僧侶「勇者ー!おいてくよー!」

勇者「いま行くよー!」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:20:06.59 ID:ZJzoMITNP

王「よくぞ魔王を討伐してくれた!そなたこそ我が国の誇りじゃ!」

王女「よく無事で…」

勇者「はっ!それでは私はこれより、聖騎士に戻ります!」

王「ふむ、今日はつかれただろう、ゆっくり休むがよい。」

男「はっ!」

王女「男…よく戻ってきてくれました。私も嬉しいです。」

男「王女様、私は王女様の理想の私に…なれましたか?」

王女「ええ、充分すぎる程に。」

男「……」

王女「……?」

男「王女様、月を見に行きませんか?」

王女「喜んで。」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:26:36.19 ID:ZJzoMITNP

元勇者「……ただいま。」

妻「おかえりなさい。あなた。」

元勇者「2年くらい向こうにいたよ。また君と歳が離れちゃったな…」

妻「貴方が無事ならそれでいいんです。ココアを入れますね。」

元勇者「…君の故郷に、新しい勇者が生まれたんだ。」

妻「あら、それは素晴らしい事ですね。」

元勇者「ああ、もう君と離れないでいいんだ。離れたくないんだ……」

妻「…ありがとう。私の世界を救ってくれて……」

元勇者「きっと…彼らも…自分の世界を……守って………」

元勇者「……Zzz」

妻「おやすみなさい。私の勇者様……」




-END-



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:28:05.80 ID:8dqi/RrWi

おつ



92: ◆STwbwk2UaU :2012/05/12(土) 14:28:18.59 ID:ZJzoMITNP

お疲れ様でした。
なんか端折りすぎたのかも



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:29:25.79 ID:b1XjVmfD0





95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/12(土) 14:30:00.48 ID:ZXCgwNmX0

とりあえずおつかれ
中身が随分薄い気がしたけど、SSならこれくらいでもいんじゃね



引用元
男「俺が勇者だ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1336795672/
[ 2012/05/12 14:40 ] 魔王勇者SS | TB(0) | CM(0)
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