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妹勇者「なによ!」兄勇者「やるか!」

1: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/22(土) 21:25:26.01 ID:9H0RtFwX0

王「よくぞ参った! 勇者たちよ!」

王「魔王を倒してまいれ! しかし、一人ではお主らの父のように悲劇をたどるやもしれぬ」

王「幸いにしてお主らは二人おる!」

王「二人で力をあわせ、見事世界に平和を取り戻してくれ!」

兄妹『こいつとはいやです』



引用元
妹勇者「なによ!」兄勇者「やるか!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1319286325/
3: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/22(土) 21:32:24.97 ID:9H0RtFwXo

兄勇者「おい、離れて歩けよ」

妹勇者「そっちこそ離れなさいよ」

兄勇者「なんで同じ服装なんだよ」

妹勇者「そりゃ母さんがそろえたからでしょ」

兄勇者「おい、装備と金をよこせよ」

妹勇者「なんでよ、私が受け取ったのに」

兄勇者「お前独り占めする気か?!」

妹勇者「私が渡されたんだから、私のものでしょ?!」



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:36:37.45 ID:9H0RtFwXo

ルイーダ「ここはルイーダの酒場、仲間をお望みね?」

ルイーダ「……二人でいいのかしら」

兄妹『三人でお願いします』

ルイーダ「パーティーは四人までよ?」

兄勇者「なんで俺がこいつと組むこと前提なんすか」

妹勇者「こんなのと一緒に旅なんかしませんよ(笑)」

兄勇者「……ボインなねーちゃんはいませんかね。貧乳を見すぎて気分が悪くなっちゃって」

妹勇者「……イケメンな戦士さんいますか? 顔面凶器に心を押しつぶされそうなんですぅ」



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:39:54.63 ID:9H0RtFwXo

兄勇者「おい、爆弾岩がなんか言ってるぜ」

妹勇者「腐れスライムに言われたくないわ」

兄勇者「やるか?!」

妹勇者「なによ!」

ルイーダ「はいはい、酒場で武器を出さないでねー」



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:43:22.56 ID:9H0RtFwXo

兄勇者「剣術がへたくそなくせに!」

妹勇者「魔法がしょぼいくせに!」

ルイーダ「二人で一緒にいったらいいじゃない」

兄妹『なんでこいつと!』

ルイーダ「ちょうど補いあってるでしょ?」

兄勇者「こんなつぶれぱいと一緒に旅なんかできませんよ」

妹勇者「性欲あばれざるがなんか言ってる(笑) 襲われる(笑)」



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:46:56.43 ID:9H0RtFwXo

ルイーダ「とりあえず仲間を紹介するわね」

男戦士「おう、有名な兄妹勇者か」

女魔法使い「大きくなったわね~」

ルイーダ「よく知ってるこの人たちなんかどうかしら」

兄勇者「いや~、魔法使いさんと是非ご一緒したい!」

妹勇者「戦士さん素敵です! いっしょに世界を救いましょう!」

兄勇者「おいバカ、かぶるだろうが」

妹勇者「なに、あてつけのつもり?」



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:48:44.00 ID:9H0RtFwXo

兄勇者「あてつけじゃねーよ!」

妹勇者「つーか、あんたと一緒に行くわけないでしょ!」

兄勇者「じゃあ、装備と金をよこせよ!」

妹勇者「だっれが渡すもんですか!」

兄勇者「ぐぬぬ」

妹勇者「うぎぎ」

男戦士「相変わらずだな」

女魔法使い「相変わらずね」



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:52:13.36 ID:9H0RtFwXo

ルイーダ「やっぱりパーティー分ける?」

兄妹『ですよね!』

兄勇者「じゃあ、ここは女戦士さんと女僧侶さんと女魔法使いさんで」

妹勇者「じゃあ、私は男戦士さんと男武闘家さんと男盗賊さんで」

兄勇者「でた、スイーツ思考(笑)」

妹勇者「あんただってハーレムじゃないのよ!」

兄勇者「俺はバランス重視なんだよ!」

妹勇者「バランス(笑) エロ目的でしょ!」



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:53:52.65 ID:9H0RtFwXo

兄勇者「てめーこそ輪姦フラグだろうが!」

妹勇者「ちょっとやめてくれる?!」

兄勇者「ぬぎぎ」

妹勇者「うごご」

ルイーダ「……やっぱり二人で行ったほうがいいみたいね」



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:57:10.71 ID:9H0RtFwXo

男戦士「しかし、こうケンカしてちゃ不安がでかいな」

妹勇者「ええ? そんな戦士さぁん」

女魔法使い「遊びじゃないのよね~」

兄勇者「ま、魔法使いさん、俺は真剣ですよ」

男戦士「じゃあ、仲良くしろよ」

兄妹『ぜったいいやです』

女魔法使い「……だめでしょ、これじゃ」



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 21:59:17.00 ID:9H0RtFwXo

ルイーダ「う~ん、さっきのやり取りを見て、みんな断り始めたわね」

兄勇者「お前のせいだぞ」

妹勇者「明らかにあんたでしょ?」

兄「なんだよ!」

妹「やる気?!」

ルイーダ「やめなさい、ほらほら」



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:02:02.61 ID:9H0RtFwXo

ルイーダ「こうなったら、私が強制的に決めます」

兄勇者「くっ、ルイーダさんに拳骨くらった」

妹勇者「ルイーダさん、レベルいくつ……?」

ルイーダ「まず、お金でもめるから商人さんね」

女商人「厄介ごと押し付けられちゃったなぁ」

ルイーダ「それと、ケンカの仲裁に僧侶さんね」

男僧侶「お二人とも、諍いは神の望むところではありませんよ」



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:05:00.32 ID:9H0RtFwXo

兄妹『……』

ルイーダ「なに、文句あるの?」

兄勇者「あまり豊かなバディじゃないですね」

女商人「おいこら」

妹勇者「ダンディだけど、おじさんはちょっと」

男僧侶「私はまだ20歳ですよ」

ルイーダ「うるさいわね。もう一回殴られたい?」

兄妹『よろしくお願いします』



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:09:45.46 ID:9H0RtFwXo

なんだかんだ戦闘―――

兄勇者「おらぁっ、勇者斬り!」ズバッ

妹勇者「メラッメラッメラッ!」ボンッボンッボンッ

兄勇者「MP切れしてんじゃねーか、使えねー!」

妹勇者「ダメージ受けすぎでしょ、回復追いつかないじゃない!」

女商人「……引くわ~」

男僧侶「お二人とも、これでは虐殺ですよ」



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:14:10.28 ID:9H0RtFwXo

なんだかんだ村―――

兄勇者「おい、俺が荷物持ちかよ!」

妹勇者「先頭なんだから当たり前でしょ!」

兄勇者「宿探しも俺かよ!」

妹勇者「先頭なんだから当然でしょ!」

女商人「……騒ぎすぎでしょ」

男僧侶「お二人とも、村人にご迷惑ですよ」



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:17:59.45 ID:9H0RtFwXo

あにゆうしゃは レベルが あがった!
いもうとゆうしゃは レベルが あがった!

兄勇者「お、ホイミ覚えた」

男僧侶「これで薬草が切れても安心できますね」

妹勇者「僧侶さん、もうこいつの傷は自分で回復させましょう」

兄勇者「なら、お前もやれよ!」

妹勇者「私は魔法メインだもん」

兄勇者「魔法メイン(笑) メラしか覚えてねーだろ



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:21:40.19 ID:9H0RtFwXo

男僧侶「お二人とも、ご兄妹で罵り合わないでください」

女商人「正直、目に余るわ~」

兄妹『だってこいつが!』

男僧侶「われわれは世界を救う使命を帯びているのですよ」

女商人「それを抜きにしても、こんなんじゃ旅する気になれんわ~」

兄勇者「それは、その……」

妹勇者「だって、ええと……」



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:27:34.71 ID:9H0RtFwXo

男僧侶「何がそこまでお二人を駆り立てるのですか?」

女商人「はっきり言ってもらわんと」

兄勇者「こいつが勇者にふさわしくないからですよ」

妹勇者「逆です。私のほうが勇者なのに、こいつがいるから」

女商人「ストップ。ケンカすんな」

男僧侶「お二人は、お二人で勇者なのではないのですか?」



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:33:43.84 ID:9H0RtFwXo

~~~幼少期~~~
母『二人とも、お父さんは強い勇者だったのよ』

兄『ほんとかよ、肖像画が覆面なんだけど』

母『照れ屋だったのよ』

妹『上半身裸なんだけど』

母『ぴったりな装備が少なかったのよ』


母『……ともかく、二人とも、お父さんみたいに強い勇者になるのよ』

兄『えー、男の俺はともかく、こいつが?』

妹『何よ、メラも撃てないくせに』



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:40:40.05 ID:9H0RtFwXo

兄『なんだと! 俺のほうが剣の腕も立つぞ!』

妹『体力バカなだけでしょ。頭の悪い勇者なんかいないわよね』

兄『てめぇ、じゃあどっちがふさわしいか、勝負するかっ』

妹『やってやろうじゃない、メラ!』ボン

兄『あちい、卑怯だぞ』

妹『何が卑怯よ。魔物は正々堂々くると思ってんの?』

兄『くそっ、かいしんのいちげき!』ボカッ

妹『いったぁ! しゃべってるところ攻撃しないでよ!』



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:46:55.90 ID:9H0RtFwXo

母『いいかげんにしなさい!』ゴン

兄妹『ふぎゃあ!』

母『二人とも、勇者の血を引く子どもたちなのよ。どちらも立派な勇者になれるわ』

兄妹『……ほんと?』

母『ええ、普通は勇者は一人だけれど』
~~~~~~~~~~
兄妹『というようなことがありまして』

女商人「今と全然変わってないじゃねーか」

男僧侶「昔から争ってきたのですね……」



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 22:58:06.41 ID:9H0RtFwXo

女商人「とにかく、ケンカしない、戦闘で競わない、お金は全部私に渡す。OK?」

兄勇者「ちょっと待て。最後はおかしいだろ」

女商人「金庫番として仲間になったんだから当然でしょ~」

妹勇者「おかしいよ! 商人さんだけせいなるナイフ買ってたし!」

女商人「役得、役得」

兄妹『おかしいですよね! 僧侶さん』

男僧侶「同じ仲間なのですから、変わりないのでは?」

兄妹『なんでぇ?!』



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 23:06:21.45 ID:9H0RtFwXo

なんだかんだ次の城―――

王「カンダタという者に奪われた金の冠を取り戻してくれ」

兄妹『……』

王「そうしたら、そなた……らを勇者と認めよう」

兄勇者「え? じゃあ、いま被っている冠は?」ヒソヒソ

妹勇者「金メッキ冠じゃない? 偽冠なんでしょ」ヒソヒソ

女商人「少なくとも宝石は偽もんね、遠目からでも分かるわ~」ヒソヒソ

王「うぬら……」



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 23:20:21.19 ID:9H0RtFwXo

男僧侶「みなさん、失礼ですよ」

王「おお、少しは常識の分かるものがおったか」

男僧侶「国の長であれば外面を繕うのは当然です。面前と指摘してはいけません」

兄妹商人『は~い』

王「……こいつらをつまみだせ」

兵士「はっ」



31: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/22(土) 23:31:49.98 ID:9H0RtFwXo

重すぎワロタ
続きは次回にがんばる。

ステータス?
兄勇者:16歳。おっぱい好き。力自慢か。
妹勇者:16歳。貧乳。負けず嫌いか。
女商人:18歳。普通乳。抜け目がないか。
男僧侶:20歳。性欲?? 正直者か。



33: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/22(土) 23:49:12.40 ID:9H0RtFwXo

余談だけど、男僧侶のイメージを探そうと思って、
「ドラクエ 僧侶」で検索すると男僧侶のイメージが全然出てこなくて……
そりゃ女僧侶はエロいけどさ。



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県):2011/10/23(日) 00:15:58.98 ID:TE64yI7oo

あの女僧侶のかっこはエロいよね



38: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:03:58.75 ID:slC35nyPo

なんだかんだでモンスター格闘場―――

男僧侶「賭け事は感心しませんね……それも魔物での」

女商人「まー、お遊びだからいいじゃない~。お小遣い分しか渡してないし」


兄勇者「いけぇ、蝙蝠男! 魔法使いをぶっ殺せー!」

妹勇者「メラよっメラ! なにやってんのよ!」

兄勇者「バカヤロー! 麻痺ってんじゃねぇ!」

妹勇者「ああ、やられた! 金返せ!」


男僧侶「白熱してますね」

女商人「必死すぎだろ」



39: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:08:21.52 ID:slC35nyPo

兄妹『……』チーン

女商人「ご愁傷様。まあ、これで賭け事にはこりたでしょ」

兄勇者「あそこで麻痺らなければ……」

妹勇者「マホトーンは反則でしょ……」

兄勇者「だが2勝はいったからな、俺は」

妹勇者「トータルで見たら私のほうが掛け金残ってるんですけど」

兄勇者「ああ?!」

妹勇者「なによ!」

男僧侶「懲りていませんね」



40: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:11:56.76 ID:slC35nyPo

なんだかんだ眠ってる村―――

兄勇者「うわ~、みんな眠っているな」

妹勇者「本当に眠っているのかしら」

男僧侶「ふむ……魔法、とは違いますね。呪いの類か」

女商人「金目のもんは身につけてないみたいね~」

男僧侶「商人殿、それでは物盗りです」

兄勇者「本当に寝てるか試してみようぜ」ワキワキ

妹勇者「ちょっと、寝てる人に襲い掛かるとか最低よ!」ゴン



41: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:16:06.97 ID:slC35nyPo

なんだかんだでエルフの隠れ里―――

エルフ長「人間など見たくもありません」

兄勇者「エルフって貧乳なのかよ」

妹勇者「高慢ちきで最低の性格なのね」

エルフ長「人間など見たくもありません……」

兄勇者「長命なのに貧乳とか地獄だろ」

妹勇者「ちょっと、私のほうを見るのやめてくれる?!」

エルフ長「見たくねーからさっさと出て行けー!」



42: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:21:02.02 ID:slC35nyPo

道具屋エルフ「人間に売るものなんてないわ!」

女商人「ふーん、さすがエルフはいい仕事してるな~」

男僧侶「ですが、人間を嫌っていますね……悲しいことです」

道具屋エルフ「ちょっと、商品に触らないでよ!」

女商人「まあまあ~、どうせ売らないんだから触ってもいいじゃない」

男僧侶「なぜこうまで人を嫌うのでしょう……」


エルフ長『人類はデストローイ!!』

エルフ侍女『女王様、落ち着いてください!』

兄勇者『貧乳が怒ったぞ!』

妹勇者『私を見ながら言うな!』


商人僧侶『……』



43: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:25:57.77 ID:slC35nyPo

なんだかんだで塔―――

カンダタ「なんだ~、このガキどもは」

兄勇者「ば、ばかな……」

妹勇者「こ、この姿は……」

兄妹『父さん?!』

カンダタ子分「親分、こんなでっかいお子さんが」

カンダタ「ちょ、違うよ? 俺はまだ若いよ?」



44: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:27:47.18 ID:slC35nyPo

男僧侶「お二人とも落ち着いてください」

女商人「そうよ、あんたらのお父さんは一人で冒険してたんじゃなかった?」

兄妹『はっ!』

兄勇者「危うくだまされるところだったぜ!」

妹勇者「父さんが仲間を組めるはずがないもんね!」

カンダタ「お前ら父ちゃんバカにすんなよ……」



45: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:32:47.33 ID:slC35nyPo

なんだかんだで撃破―――

カンダタ「か、冠を返すから許してくれ!」

兄妹『いいえ ▽』

男僧侶「お二人とも、罪を憎んで人を憎まずですよ」

女商人「ええ~、こいつらはまたやらかしそうな気がするけどな」

男僧侶「そのような悪人は腐った死体の仲間入りをするので、そのとき裁けばよろしいのです」

兄妹商『……』



46: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:35:40.72 ID:slC35nyPo

兄勇者「よし、許してやる」

妹勇者「ちょっと、何言ってるの」

カンダタ「へへ、あんたいい大人になるぜ」

兄勇者「ただし、冠だけじゃなく、金目のものもすべておいていけ」

妹勇者「そういえば、さっきゴールド落とさなかった!」

カンダタ「NOOOOOOOOO!!」

女商人「……いい強盗にはなるわね~」



47: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:41:37.71 ID:slC35nyPo

なんだかんだでまた城―――

王「おお、よくぞ冠を取り戻してくれた!」

兄勇者「冠だけ取り上げようとしたくせに」

妹勇者「都合が良すぎるのよ、ハゲ!」

王「うぬら……だが、ワシは寛容じゃ。持ち前の器量で、いっそこの国を治めてみんか?」

兄勇者「王が国政放棄とか笑えねーよ」

妹勇者「自国に知らせたら簡単に侵略できそう」

王「くわーっ、やっぱりこいつらをつまみだせ!」

兵士「はっ」



49: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:46:33.48 ID:slC35nyPo

なんだかんだで砂漠の町―――

町商人「おお、私の友達!」

兄勇者「だれだ、この[ピザ]」

妹勇者「あんたにそっくりよ(笑)」

兄勇者「一緒にすんじゃねー!」チャキ

妹勇者「やるならやるわよ!」ガチャ

町商人「お、おお! 私の友達、店内で武器はちょっと」

女商人「……止めてほしかったら、仕入れ値で売ってな~?」

町商人「……」



50: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:50:29.55 ID:slC35nyPo

町遊び人「はーい、そこのお兄さん」

男僧侶「私ですか」

町遊び人「そうよぉ、ねえ、ぱふぱふしない?」

男僧侶「ふむ。それより、いくら暑い地方とはいえ、そのような格好では夜冷えますよ」

町遊び人「きゃん、エッチな目で見てる~」

男僧侶「失礼ですが、私は母より胸の大きい女性には欲情できませんので」

町遊び人「……」


女商人「おお、僧侶、なにしてんの?」

男僧侶「いえ、宿を探していたのですが、盛り場が多くて……」



51: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:51:58.99 ID:slC35nyPo

>>50

男僧侶「失礼。「そもそも」欲情できないという意味です」

男僧侶「私は神に仕える身ですので」



53: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 10:57:54.38 ID:slC35nyPo

なんだかんだで砂漠の城―――

兄勇者「星降る腕輪!」

妹勇者「当然私よね!」

女商人「まあまあ、二人とも、ここはお金と装備を管理してる私に」

兄妹『管理拡大?!』

男僧侶「城主にあいさつもせず、宝探しとは、困ったものです」



54: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:02:18.47 ID:slC35nyPo

なんだかんだでピラミッド―――

兄勇者「おらぁっ、勇者兜割り!」ゴガン

妹勇者「くっ、ギラ、ギラ!」ボウン、ボウン


女商人「二人とも~、いったん戻ろう~?」

男僧侶「なかなか奥深くまで進めませんし……」


兄勇者「ははーん、魔法が効きませんな」

妹勇者「もう、なんで魔法が使えなくなったりするのよ!」

兄勇者「魔法使いタイプ(笑)」

妹勇者「うるさい! あんたが盾、あんたが盾になるのよ!」



55: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:06:20.67 ID:slC35nyPo

ん…? ピラミッドは全部魔法使えなくなったっけ?



56: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:11:09.02 ID:slC35nyPo

まあ、いいか

なんだかんだで港町―――

兄勇者「うおーっ、きれいな町だなー」

妹勇者「ホントだー、海辺のカフェって素敵!」

兄勇者「スイーツ(笑)」

妹勇者「レッテル貼りウザイんだけど!」

女商人「ここまできてケンカすんな」

男僧侶「むしろ呼吸があっていますがね」



57: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:17:47.69 ID:slC35nyPo

町人「二人は呪いをかけられて、動物に……」

妹勇者「うう、かわいそう」

女商人「悲しい話ね……本にしたら売れそう」

兄勇者「馬並みって言うくらいだし、一緒にいればいいのに」

妹勇者「ばかっ、獣姦はファンタジーなんだから!」

女商人「ファンタジーではないけどな~」

男僧侶「……そこが問題ではありませんよ」



58: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:27:38.22 ID:slC35nyPo

なんだかんだで胡椒の町―――

男「婚約者を助け出す!」ダダダッ

兄勇者「誰だ、いまの」

妹勇者「知らないわよ、それより胡椒よ!」

男僧侶「妹勇者殿、人助けも勇者の道ですぞ」

女商人「そうよ~、大体こういうパターンはお礼になにかもらえるって展開だし」


胡椒屋の主人「ああ……誰か息子を助けてくれる方は」チラ

兄妹『……』

胡椒屋の主人「おらんかのう……」チラチラ

兄妹『ウザイ! けど分かりやすい!』



59: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:30:08.01 ID:slC35nyPo

なんだかんだで人攫いの洞窟―――

カンダタ「ま、またてめぇらか」

兄妹『またお前か』

兄勇者「どうやら懲りてないようだな、カンダタ!」

妹勇者「黒こげにしてやるわ! 覆面変態親父!」

女商人「それ、お父さんも入っちゃうでしょ?」



60: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:35:05.85 ID:slC35nyPo

兄勇者「冠の次は女の子か、堕ちたな」

妹勇者「はっきり言って、マントが臭いのよ!」

カンダタ「うるせぇ! お前らが武器まで奪うから、もうモノはやめようって決めたんだ!」

男僧侶「あの時、内臓を抉り出しておくべきでしたか。神よ……」

兄妹(このヒトやばくね?)

カンダタ「と、とにかく、俺もレベルアップしたんだ、負けねぇ!」



61: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 11:41:04.33 ID:slC35nyPo

なんだかんだで撃破―――

カンダタ「く、くそっ」

兄勇者「薄着の割には強かったぜ」

妹勇者「結局、負けてるけどね」

女商人「それにしても宝箱は種ばっかり。本当にモノに頼りたくなかったみたいね~」

カンダタ「ええい、煮るなり焼くなり好きにしやがれ!」

男僧侶「では、裁きの時間ですな」ニコリ

カンダタ「や、やっぱり助けてくれ!」



66: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:27:43.62 ID:slC35nyPo

なんだかんだで神殿―――

女商人「ここでは転職できるんだね~」

男僧侶「ええ。ああ、お二人は勇者だからできないのでは」

兄勇者「おい、ちょっとお前、戦士になれるか試してこいよ」

兄勇者「そのさびしいおっぱいが豊かになるかもしれんぜ」

妹勇者「はあ? あんたこそその不細工を治すためにてんしょくしたら?」

妹勇者「ああ、転職しても顔は変わんないだっけ、あはは!」



67: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:29:49.00 ID:slC35nyPo

兄勇者「ぬっころす!」

妹勇者「やってみなさいよ!」

男僧侶「ふう、お二人は僧侶になることをお勧めしますよ」

兄妹『あ……それはいいです』

女商人「ん~、そういえば、あそこに見知った顔がいるな」


男戦士「お、兄妹勇者か」

女魔法使い「あら、久しぶり」



68: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:33:42.58 ID:slC35nyPo

兄勇者「ああ、女魔法使いさん! ますます美人&たわわになって!」

女魔法使い「ありがとう、相変わらずセクハラがうざいわね」

妹勇者「あの、戦士さん、ここにきたってことは」

男戦士「おう、転職に来たんだ」

兄妹『え、何に……?』

男戦士「俺は武闘家さ。武術を極めたくてな」

女魔法使い「私は僧侶よ。魔法を極めたくてね」



69: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:37:07.68 ID:slC35nyPo

女商人「ええ~? だったら戦士くんの装備を売ってほしいわ~」

男戦士「ははは、確かに武闘家はこぶし一つだものな」

男僧侶「そのような理由で改宗するなど、許されませんよ」

女魔法使い「まあまあ、いいじゃない。本当は賢者になりたかったんだけど」

兄勇者「だけど?」

女魔法使い「向こうの塔にある「悟りの書」が手に入らなくて」

兄勇者「そ、それ、俺が取ってきますよ!」

妹勇者「おい、エロザル。勝手に約束すんな!」



70: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:39:48.48 ID:slC35nyPo

女魔法使い「うーん、うれしいけど、僧侶になるのも一大決心なんだ」

男戦士「そういうお二人は転職しないのかい?」

女商人「まあ、一大決心ってことだし、今は旅して儲けを取れるか計算中だしね~」

男僧侶「私の信心は変わりませんので」

兄勇者「……商人さんは転職したほうがいいんじゃないですか」

妹勇者「肉体的な意味で……ってこいつが言ってました!」

女商人「兄くんはここ最近、いい度胸してきたわぁ」



71: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:42:00.87 ID:slC35nyPo

兄勇者「ちょ、ひでぇ! 俺は口には出してない!」

女商人「思ってたってことでしょ~?」

兄勇者「うわあああ!」

妹勇者「そ、僧侶さんも転職していいと思いますが」

男僧侶「何ゆえでしょうか」

妹勇者「ちょっと狂信者っぽくて」

男僧侶「……」

妹勇者「ちょ、説教はやめてください! オールナイト説教はやめてください!」



72: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:47:28.40 ID:slC35nyPo

女魔法使い「あっはは、なかなかいいパーティーになってきじゃない」

男戦士「それなら、魔王ともたたかえそうだな」


女商人「よし、これから三日間、兄くんの武器はひのきのぼうね!」

兄勇者「いやだ! 物持ち良すぎですよ、商人さん!」

男僧侶「妹勇者殿は、教会のお祈り全8種の復習をやりましょう」

妹勇者「やめてぇ~! のろいの解き方はもういやぁ!」


戦魔『聞いてないな』



73: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:53:54.94 ID:slC35nyPo

なんだかんだで戦闘―――

女商人「ああ、メタルスライム逃した!」

兄勇者「くそっ、かいしんのいちげきがきまらねぇ!」

妹勇者「こういうときこそ武器組の出番じゃないの?」

兄勇者「うるさいな、せめて毒針でも装備できれば」

女商人(←できない)
男僧侶(←できない)
勇者(←論外)



74: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 17:56:09.71 ID:slC35nyPo

男僧侶「……兄勇者殿。逃げる魔物を[ピーーー]のは無益な殺生ですよ」

メタルスライムが あらわれた ▽
メタルスライムは メラを となえた! ▽

そうりょに ダメージ! ▽

男僧侶「ふんっ」ボグシャ

そうりょの かいしんのいちげき! ▽
メタルスライムを たおした! ▽

男僧侶「このように、神の鉄槌はちゃんとくだるのです」

兄妹『そ、ソウデスネ』



75: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 18:03:37.16 ID:slC35nyPo

なんだかんだで再び海辺の町―――

兄勇者「よっしゃ、船だぜ、船!」

妹勇者「う、本当に乗るの?」

兄勇者「なんだお前、ひょっとして海がこわ」ドォン

女商人「そんな妹ちゃんに、このお薬!」ヒュン

妹勇者「な、なんですか」

女商人「船酔いから生理痛まで、これ一つで女の子の痛み止めよん☆」

妹勇者「もう、兄のいる前でやめてください! 買いますけど!」

兄勇者「せ、せいりつうってなんだよ……」がく



76: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 18:06:34.69 ID:slC35nyPo

なんだかんだで北東の村―――

村人「お、お前はポカパマズじゃないか?」

兄勇者「はいい?」

妹勇者「こんな村まで悪行が知れ渡っているなんて……」

兄勇者「そんなわけねーだろ」

村人「おおい、おっぱい好きのポカパマズが帰ってきたぞー!」

兄妹『ちょっと待てぇー?!』



77: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 18:11:33.20 ID:slC35nyPo

兄勇者「のーのー、俺のパーティ、貧乳と普通の乳しかいなーい」

村人「ほ、本当だ。ポカパマズじゃ……ない?!」

妹勇者「おい待て」

女商人「兄くんは本当にマゾだね~。またひのきのぼうプレイしたいんだ?」

兄勇者「ちょっと待ってください?! 村の人たちの誤解を解いてるだけです!」

男僧侶「それにしても、誰と間違えたんでしょうね」

村人「そういえば、ポカパマズは上半身裸だったし……」

兄妹『明らかに父親ぁー?!』



78: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 18:17:41.94 ID:slC35nyPo

兄勇者「兜が残っていた」

妹勇者「これは……まあ、あんたが被れば」

兄勇者「なんだ、気持ち悪いな」

妹勇者「なんだっていいでしょ!」

女商人「しかし、兄くんたちのお父さんは兜も被ってたんだね~」

男僧侶「ああ、肖像画が覆面でしたね」

村人「ポカパマズは兜を預けたあと、代わりに覆面を被っていったんだ」

兄妹『守備力下がってんじゃねぇか!』



79: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 18:22:34.24 ID:slC35nyPo

なんだかんだで村を出る―――

女商人「そういや、兜といえば……ほら」ピョコン

兄勇者「お、うさみみバンドですね、かわいい!」

女商人「なぁに? お世辞がうまくなってきたわね~」


妹勇者「……」E てっかめん


兄勇者「いつのまに拾ってたんです?」

女商人「ふふ~、砂漠の町の劇場でちょっとね~」


妹勇者「……」E てっかめん



80: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 18:27:47.08 ID:slC35nyPo

なんだかんだで田舎モノの城―――

門番「田舎者は帰れ」

兄勇者「地図上で隅っこの国のくせにえらそうにしてんじゃねーよ!」

妹勇者「兵士(笑) 下っ端(笑) 都会派の門番なんですね(笑)わwwかwwりwwまwwすwwwwww」

門番「帰れきさまらー!」


女商人「まあ、二人がひきつけてるうちにきえさりそうっと」

男僧侶「ああ、二人ともまた汚らしい言葉を……」

女商人「今回は説教はやめたげて」



85: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:01:58.39 ID:slC35nyPo

なんだかんだで地球のヘソ―――

神官「よくきた、勇者よ。ここは一人で戦わねばならぬ」

兄勇者「おい、ここは真の勇者が一人で入るところらしいぜ」

妹勇者「そうね、真の、勇者が、一人でね」

兄勇者「くくく……」

妹勇者「うふふ……」

神官「あの……?」

女商人「一人ずつ入ったらいいんじゃない?」



86: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:07:46.10 ID:slC35nyPo

妹勇者「ちくしょー……もうMP切れちゃった」ハァハァ

妹勇者「剣術、さぼって、たからかな……ははっ」

兄勇者「おう、妹じゃねぇか、ずいぶんぼろぼろだな」

妹勇者「ふんっ、薬草買って再チャレンジよ」

兄勇者「まあ、ここは真の勇者に任せろや、ふはははは」

妹勇者「ふん、それより、パワーバカのくせに一人でどうやって魔物倒してるのよ」

兄勇者「これだ! ほのおのブーメラン」

妹勇者「あ、ずっこい!」



87: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:10:04.89 ID:slC35nyPo

兄勇者「攻略のために準備を怠らない、それが勇者だ!」

妹勇者「どこから盗んできたのよっ!」

兄勇者「失礼な、商人さんから借りたんだよ!」

妹勇者「ええ~、ずるい!」

兄勇者「……トイチで」

妹勇者「ああ……そう……」



88: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:16:11.92 ID:slC35nyPo

兄勇者「まあ、なんだ、お前は体力低いからな」

妹勇者「悪かったわね。弱くて」

兄勇者「そうじゃない、役割分担があるってだけの話だ」

妹勇者「……変なの。調子狂うからやめてよ」

兄勇者「まあ、ここは俺に任せておけ」ポン

妹勇者「……ばか。先に行く前に、すぐ戻ってきてやるんだから」

兄勇者「胸がない分すばやさが」

妹勇者「ここで体力消費したいようねっ?!」



89: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:21:30.11 ID:slC35nyPo

なんだかんだで海賊の家―――

おかしら「女が海賊の頭なんておかしいかい?」

兄勇者「え? 女……?」

妹勇者「私より胸が無いじゃない!」

おかしら「正直者は大好きだよ!」ビキビキ

女商人「そんなおかしらさんに、豊胸材があるんだけど、いかがです?」ヒュン

おかしら「ふざけるのもいい加減にしな! 本物だったらあんたももっと大きいはずだろ」

女商人「これが適正サイズなんだよ。死にたいのか?」

兄妹『商人さん落ち着いてー?!』



91: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:34:14.94 ID:slC35nyPo

ごめんね、早漏すぎたね、ごめんね。
~~~~~~~~~~~~~~~
なんだかんだでジパング―――

ヒミコ「早々に立ち去れ」

兄勇者「くうっ、ののしりたいけどおっぱいがでかいっ!」

妹勇者「何言ってんのよ、胸がだめなら年齢でしょ!」

兄勇者「はっ! BBA! BBA!」

ヒミコ「出て行かんかー!」


男僧侶「お二人とも、悪口雑言のレベルを上げてはなりませんよ」

女商人「それにしても面白い格好の連中ね~」



92: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:36:57.03 ID:slC35nyPo

村人「おろちにいけにえをささげねばならないのです」

兄勇者「それは誰でもいいんですか?」

村人「いえ、若い娘ばかり」

妹勇者「ドラゴンのくせにロリコン?! 最悪じゃない!」

男僧侶「妹勇者殿、魔物はしばしば若く、美しい娘の血を好むものです」

女商人「赤ん坊を好んで食べるのと同じことよ」

妹勇者「冷静に、冷静に突っ込まないで!」



93: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:40:50.19 ID:slC35nyPo

なんだかんだでやまたのおろちがあらわれた!

兄勇者「おい、こいつは手ごわいぞ」

妹勇者「そうね、ボケてる暇がないくらい」

女商人「ボケてる自覚があったの?」

兄勇者「ともかくいくぞ! ルカニかけろ!」

やまたのおろちは かえんのいきを はきだした ▽

兄勇者「うわーっ」

妹勇者「前みろばかー!」



94: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:46:07.92 ID:slC35nyPo

男僧侶「くっ、やはり炎が強烈ですね……」

女商人「私はドラゴンシールドあるから平気だけど」

兄妹『商人さんーっ?!』

女商人「いやあ、買っておくもんだね~」

男僧侶「回復は私にお任せを!」

兄勇者「おいっ、補助かけろ!」

妹勇者「分かってるわよ! ラリホー!」

やまたのおろちは ねむってしまった! ▽

兄妹『チャンス!』



95: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:52:31.13 ID:slC35nyPo

兄勇者「くらえっ、勇者ドラゴン斬り!」ズッバァ

妹勇者「私もっ、勇者ドラゴン突き!」ブッシュウ

おろち「ぎゃああああ!」


兄妹『いっえ~い!』

兄勇者「はっ、な、なにタッチしてんだよ」

妹勇者「こ、こっちのセリフよっ」

男僧侶「……ふう、なんとか退治しましたかな」

女商人「いや、まだよ。隙をついて逃げられたわ」



96: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 20:57:35.43 ID:slC35nyPo

おろちをおってふたたびジパング―――

兄勇者「な、なんだと、ヒミコがやまたのおろちだったのか!」

妹勇者「なるほど、村の裏も表も支配していたわけね!」

兄勇者「貴重なおっぱいが……」

妹勇者「なにいってるのよ、あれはババアよっ」

やまたのおろちは いかりのほのおを はきだした ▽

兄妹『うわーっ?!』



97: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:00:35.66 ID:slC35nyPo

男僧侶「ボケをかましている場合ではありませんよ、お二方!」

そうりょは ベホイミを となえた ▽

兄勇者「くっ、しかし、あれが年増なら、打つ手はある!」

女商人「いやな予感しかしないわ~」

兄勇者「怒ると、シワがふえるぞーッ!!」

ぴくっ

やまたのおろちは たちすくんだ! ▽



98: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:03:29.83 ID:slC35nyPo

兄勇者「いまだっ、これが必殺!」

妹勇者「納得いかないけど!」


兄妹『勇者Wドラゴン斬り!!』


おろち「ぎゃあああああっ!」

女商人「やった!」

おろち「おのれ、肌のお手入れは、今日もバッチリだったのに……」

女商人「最後の言葉がそれかい」



99: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:10:38.27 ID:slC35nyPo

なんだかんだで新大陸―――

兄妹商『町を作る?』

じじい「そう。町をつくりたい。商人がほしい」

女商人「えーと」

兄勇者「いや、ダメだよ。商人さんは俺らの大切な仲間だ」

妹勇者「本音を言ってみろ」

兄勇者「商人さんが抜けたら貧乳しか残らない」

妹勇者「殴られたいのね、ああそうなのねっ!」



100: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:13:25.43 ID:slC35nyPo

女商人「いや、残るよ」

男僧侶「よろしいのですか?」

女商人「うん。こないだの戦闘では、私役に立たなかったし……」

兄勇者「そ、そんな?! トイチも払い終わってませんよ?」

女商人「あ~、ま、サービスでいいよ」

兄勇者「なんてすばらしい女性なんだ……」

妹勇者「なんて詐欺に引っかかるタイプなのよ……」



101: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:16:42.01 ID:slC35nyPo

男僧侶「それがあなたの道ならば、遮ることはいたしません」

女商人「ありがとうね。僧侶さん」

男僧侶「商人殿の未来に神のご加護がありますように」

妹勇者「寂しいですよ~、こんないきなり」

女商人「うんうん、ためておいた装備はふくろに入れておいたから」

兄勇者「女商人さん、せめて一揉み!」

女商人「一回一億ゴールドもってこいや」



102: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:21:31.66 ID:slC35nyPo

なんだかんだで最初の町―――

兄勇者「さて、やむを得ず商人さんが抜けてしまった」

妹勇者「やっぱり、三人じゃ心もとないから」

男僧侶「そうですね。新たな仲間を加えたいところです」

兄勇者「ここはひとつ、前衛職だな! 男武闘家(元戦士)さんとか!」

妹勇者「いやいや、やっぱり呪文を増やしましょ! 女僧侶(元魔法使い)さんとか!」

「ルイーダの店 本日は閉店しました」

兄妹『閉店かよ!』



103: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:26:45.14 ID:slC35nyPo

道具屋「勇者殿」

兄勇者「ん? ああ、道具屋さん!」

道具屋「娘(女商人)はどうですか、お役に立ってますか」

兄勇者「いやー、それが……」


道具屋「そうですか、西の大陸で町を」

兄勇者「俺は止めたんですがね」



104: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:28:35.74 ID:slC35nyPo

道具屋「いや、あいつらしい。こんな田舎町で道具屋をやるより、商売で世界を変えてやるといつも息巻いてました」

兄勇者「そうですか……」

道具屋「私が他国の王家の弱味を握って売りさばいている影響でしょうな」

兄勇者「ちょっと待てや」

道具屋「勇者殿が包茎なことも、手紙で書いて寄越してくれましたよ」

兄勇者「何してくれとんじゃ、あのアマー!」



105: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:32:47.04 ID:slC35nyPo

妹勇者「ありがとうございます。神父様」

神父「いえいえ、お役に立てれば光栄です」

妹勇者「ええ、毒消し草がもったいないですし、キアリーがあるなら」

神父「ずいぶん勉強熱心なんですなぁ」

妹勇者「そ、そうですか? まあ、僧侶さんに説教を聞かされてるから」

神父「ああ、あれもなかなか頑固者でしょう」

妹勇者「そんなことはないですよ~」



106: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:36:10.48 ID:slC35nyPo

神父「ほっほっほ、私も言い聞かせているのですよ」

妹勇者「はあ……」

神父「大抵の悲劇は信仰によって回避できると。足りないものには進んで聞かせよと」

妹勇者「はあ、神父様の影響なんですね」

神父「いやいや。他には、魔物はバラバラに引きちぎるべきだと。手遅れな人間も内臓を抉れと」

妹勇者「……」

神父「実践しておりますから」

妹勇者「実践してんのかよっ!」



107: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:40:55.95 ID:slC35nyPo

ふたたびルイーダの店―――

ルイーダ「はーい、お久しぶり。仲間をお探しね」

兄妹『まともなヒトをどうか一人』

ルイーダ「うふふ、しばらく見ないうちに息もぴったりね。ちょっと待ってて」


兄勇者「……妹よ。兄はとても嫌なことを思いついた」

妹勇者「……なによ。私も思ったけど、言ってみなさいよ」

兄勇者「ルイーダさんがまともな人じゃなくね?」



108: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:50:49.53 ID:slC35nyPo

ルイーダ「じゃーん、遠いところからやってきた、女盗賊さんよ!」

女盗賊「にんにん、でござるよ」

兄勇者「え……?」

妹勇者「なに、このチョイス……?」

兄勇者「ルイーダさん、俺らはガチな戦力を期待しているんですよ!」

ルイーダ「女盗賊さんは、遠い国のニンジャの人らしいわ」

女盗賊「暗殺、運搬、尾行、探索、何でもできるでござる」



109: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:54:57.98 ID:slC35nyPo

妹勇者「いやいやいや、女盗賊っておかしいでしょ」

ルイーダ「パーティーのバストの平均も考慮したの」

妹勇者「いらないから! そういう気遣いはいらないから!」

女盗賊「乳房は控えめでも下もいけるでござる……試してみるでござるか?」チラッ

兄勇者「ゴクリ」

妹勇者「こらー! 戦闘が大事なのよ、戦闘がっ!」

女盗賊「暗殺……試してみるでござるか?」キラッ



110: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 21:58:53.37 ID:slC35nyPo

男僧侶「ふむ、無闇な殺生は神の望むところではありません」

女盗賊「目的外で命を奪うなど、プロではありえぬ」

男僧侶「なら問題ありませんね」ニコリ

妹勇者「ま、まだよ……下半身とかで誘惑する人には世界は救えません!」

兄勇者「いやあ、女盗賊さんかわいいね!」

妹勇者「お前はバカを丸出しにするなーっ!」



111: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 22:04:49.46 ID:slC35nyPo

なんだかんだで女盗賊(ニンジャ)が仲間になった!

妹勇者「絶対おかしいでしょ」ブツブツ

男僧侶「まあ、そう不平を言っては、彼女もつらいところでしょう」


まもののむれが あらわれた! ▽

女盗賊「さっそく暗殺でござるよ」 E アサシンダガー


まもののむれを たいじした! ▽


兄勇者「強いじゃん! これなら後衛も完璧だな!」

女盗賊「兄殿はバックがお望みでござるか?」

妹勇者「やかましいわー!」



112: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/23(日) 22:15:52.77 ID:slC35nyPo

にんにんが増えたところで、腰も痛くなってきたし、この辺で切ります。
回線は調子いいんだけどな~
三日で世界を救うのはさすがに無理かな~

朝にでも書くかな~

ステータス?
みんなレベルは20は突破した。

兄勇者:E くさなぎのけん
妹勇者:E ほのおのブーメラン(おさがり)
男僧侶:E ホーリーランス
女商人:OUT
女盗賊:IN E アサシンダガー



118: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 20:32:01.04 ID:JG02KBMso

なんだかんだで勇者の実家―――

母「あら~、今日は連れている女の子が違うのね」

女盗賊「一晩の宿をお借りできるとは感謝の極み」

母「なんだか、変な子だけど、前の子には振られちゃったのかしら」

兄勇者「母さん! 嫁探しじゃないからこれ!」

男僧侶「む、祭壇がありますな。おいのりにお借りしますぞ」

母「妹は彼氏をがっちり捕まえてるのにね~」

妹勇者「この人、僧侶だよ?! 妻帯しないよ?!」



119: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 20:36:33.53 ID:JG02KBMso

なんだかんだで滅びた村―――

男僧侶「まさか、夜中に動き回るとは……」

妹勇者「この人たち、死んでいるのよね?」

兄勇者「くそっ、生きていたら遠慮なく揉んだものを!」

女盗賊「兄殿は欲望に忠実すぎるでござる」

男僧侶「腐った死体であれば、裁いたものを―――アーメン」

兄妹『おい』



120: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 20:47:51.62 ID:JG02KBMso

なんかんだで暴政の国―――

兄勇者「王様の悪口を言っただけで死刑か」

妹勇者「これは慎重になる必要があるわね」

男僧侶「お二人とも、悪口雑言だけはレベルが高いですからなぁ」

兄妹『だけってなんだよ』

女盗賊「自制心はレベル1でござるな」

兄妹『この……! くっ』

女盗賊「にやにや、でござる」



121: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 20:51:50.85 ID:JG02KBMso

なんだかんだで牢屋―――

兄勇者「くそっ、何もしゃべらなくても牢屋行きかよ!」

妹勇者「こんなことなら、くされ×××やろう! とか言ってやればよかった!」

女盗賊「今言ってるでござるよ」

男僧侶「しかし、このままでは死刑ですね。裁くか……」

兄勇者「あんたは落ち着け?!」

女盗賊「では、暗殺してくるでござる」

妹勇者「こいつらなんとかしてー?!」



122: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 20:56:52.24 ID:JG02KBMso

なんだかんだで洞窟―――

兄勇者「しかし、王様が偽者とはな」

妹勇者「とにかく、ラーのかがみで真実が分かるわけね」

男僧侶「ふむ。裁いたほうが早かったのでは」

妹勇者「いやいや、それじゃあ王殺しになるでしょ」

女盗賊「魔物に乗っ取られる国など滅びて当然でござる」

兄勇者「思考回路がバイオレンスだよ! ここんところツッコミしかしてねぇよ、俺!」



123: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:00:01.62 ID:JG02KBMso

ラーのかがみを てにいれた! ▽

兄勇者「これがラーのかがみか……」

妹勇者「あはは、不細工面が写ってるわ」

兄勇者「なんだと!」

妹勇者「なによ!」

女盗賊「おや、かがみに「オニイチャンダイスキ」の文字が……」

妹勇者「わああああ?! うそつけぇぇええええ!」



124: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:07:21.87 ID:JG02KBMso

なんだかんだで偽者の正体をあばいた!

まもの「ぐふふ、まさかこの俺が真の姿を見せることになろうとはな」

兄勇者「くっ、こいつ、トロルのくせにすばやい!」

妹勇者「二回攻撃なんて……卑怯よ!」

女盗賊「普通は複数でめったうちにするほうが卑怯でござるよ」

まもの「ふっはっは、にんげんはひ弱だな!」

兄勇者「うるせぇ不細工!」

まもの「……俺は魔界一の美形じゃあ!」



125: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:11:24.75 ID:JG02KBMso

妹勇者「やかましい! トロルが美形だったら今頃魔界は崩壊してるわよ!」

女盗賊「正直、笑えない冗談でござる」

兄勇者「さては不細工呼ばわりされて死刑にしていたな?!」

男僧侶「まものよ。顔の美醜で人を死においやるなど許されません」

まもの「きさまら、きさまらぁ~!」

まものの つうこんのいちげき! ▽

兄勇者「ぐほぉっ!」



126: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:15:56.44 ID:JG02KBMso

妹勇者「こっちには優秀な盾がいるのよ!」

兄勇者「こ、このやろう……」

まもの「なに、もう一度だ!」

妹勇者「おそい! 稲妻よ!」

いもうとゆうしゃは ライデインをとなえた ▽

びっしゃああああん!

まもの「ぎゃあああああ!」

兄勇者「んがああああ!」

妹勇者「あ、まきぞえった」



127: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:22:10.08 ID:JG02KBMso

まものをたおし、変化の杖を手に入れた!

兄勇者「これが変化の杖か……」

妹勇者「女の子に変身して、更衣室に忍び込もうとか考えてるでしょ! 最低!」

兄勇者「なんで勝手に決めつけんだよ!」

女盗賊「ふむう、こんなのがなくても拙者は変化できるでござる」

男僧侶「ほう、たとえばどのような」

女盗賊「スライム」ボウン

兄妹『うわ――――っ!』



128: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:27:33.67 ID:JG02KBMso

なんだかんだで北の大地―――

兄勇者「俺たちはっ、試されているっ!」ガタガタ

妹勇者「さむ~い」ガタガタ

女盗賊「変化の杖で熊にでも変化すればよかったでござるな」

男僧侶「まあまあ、ご老人のお役に立ったではないですか」

妹勇者「メラ!」

兄勇者「うあっつ! なにすんだ!」

妹勇者「暖めてやったのよ、ばーか」

女盗賊「にやにや、でござる」

妹勇者「なま暖かく見ないでくださいっ?!」



131: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:34:02.73 ID:JG02KBMso

なんだかんだで幽霊船―――

男僧侶「おお、なんということでしょう!」

兄勇者「ど、どうかしたんですか」

男僧侶「ここには裁きを待つ死者たちがひしめいている!」

妹勇者「そ、僧侶さんが裁かなくても……」

女盗賊「そうでござる。とっとと探索して出て行くでござる」ブルル

男僧侶「今の私は神の代行者です!」エイメェーン



132: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:36:52.34 ID:JG02KBMso

なんだかんだで恋人岬―――

男幽霊『ああ、オリビア、オリビアオリビアーっ』

女幽霊『エリックー、ずっと待ってたわー!』

ひゅうううん

兄妹『……』

女盗賊「感動的でござるなー」ペッ

男僧侶「安らかに眠りたまえ」

兄妹『リア充昇天しろ……』



133: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:50:22.39 ID:JG02KBMso

なんだかんだで辺鄙なほこら―――

たましい『わたしはサイモン……』

女盗賊「おおう、今度はひとだまでござるか」ビクッ

妹勇者「? あれぇ、盗賊さんは怖がりなんですねぇ」

女盗賊「殺しても死なない連中は嫌いでござる」

妹勇者「じゃあ、今度こわーいおばけの話でも……」ニヤ


男僧侶「では、安らかに」

兄勇者「ちょ、ま、なんか重要なセリフまだ言ってないっすよ!」



134: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 21:53:51.07 ID:JG02KBMso

なんだかんだで火山―――

兄勇者「ここに剣を投げ入れるのか」

妹勇者「ふうー、なかなか暑いわねー」

兄勇者「……」

女盗賊「どうしたでござるか」

兄勇者「もったいねぇ」

妹勇者「な、なに言ってんのよ! 商人さんみたいなこと言ってどうすんのよ!」



138: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:08:36.57 ID:JG02KBMso

>>134
いっこタイトル違ってた。

王子「ついに国内統一か……」



136: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:00:44.41 ID:JG02KBMso

どおおおおおおおおん!


兄勇者「うおおおあああ! 火山が噴火したぞ!」

男僧侶「みなさん、逃げましょう!」

妹勇者「ちょっと! 盾! 肉壁!」

兄勇者「おい、真の勇者がしんがりするべきだろ!」

妹勇者「バカー! 二人とも死んじゃうでしょー!」

女盗賊「……こっちに溶岩は流れてこないようでござるが」



137: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:06:31.46 ID:JG02KBMso

なんだかんだで奥地のほこら―――

じじい「なんと、ここまでたどりつくとは!」

兄勇者「たどりつくとはって……」

妹勇者「なんでこんなところにいたの?」

じじい「うむ……このオーブを魔物から守っていたら、孤立してしまってな」

じじい「だが、お前たちのような強者なら、必ずや世界を……」

兄勇者「まあ、もらったから帰るか」

妹勇者「うん。ルーラ」

じじい「ちょま」



139: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:14:32.62 ID:JG02KBMso

なんだかんだで竜の城―――

りゅう「わたしは竜の女王です。光の玉を……」

ホビット「こらっ、女王さまは妊娠中だぞ!」

兄勇者「くっ、妊婦さんに悪口はいえないぜ……」

妹勇者「それ以外なら言うつもりだったとか、最低ねあんた!」

兄勇者「なんだと?!」

妹勇者「やる気?!」

竜の女王「……あのー、そろそろ余命が尽きそうなんですけど」



140: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:19:41.51 ID:JG02KBMso

なんだかんだで商人の町―――

兄勇者「商人さんが投獄……?!」

じじい「商人、やりすぎた」

妹勇者「な、何をしたっていうんですか」

じじい「商人、自分より胸の大きい娘の場所代を吊り上げた」

妹勇者「それは仕方ないわ」

兄勇者「くっ、フォローしたいけどできないっ!」

女盗賊「拙者は兄殿もフォローできないでござる」



141: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:22:07.22 ID:JG02KBMso

牢屋―――

女商人「あ……兄くん。あはは、かっこ悪いとこ見られちゃった」

兄勇者「女商人さん……」

女商人「自分じゃあ、うまくやったつもりだったのになあ」

兄勇者「……商人さんは、十分大きいですよ」

女商人「う、うう……ありがとうね」


女盗賊「つっこみきれないでござる」



142: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:27:44.34 ID:JG02KBMso

男僧侶「なんと嘆かわしい、些細な行き違いで投獄に拷問とは」

妹勇者「ああ、そういえば、胸の大きな女性のポスターで敷き詰められていましたね」

女商人「あれは地獄だったわ~」

兄勇者「商人さん、つらくなかったですか?」

女商人「おっぱい音頭まで歌わされたわ~」

兄勇者「くそっ、町人皆○しじゃ!」ダッ


女盗賊「これが異国か」



143: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:36:12.32 ID:JG02KBMso

なんだかんだで最初の町―――

兄勇者「商人さんをパーティーに戻したい」

妹勇者「わがまま言わないでよ。せっかく盗賊さんもなじんできたのに」

兄勇者「お前、リーダーに逆らうのか」

妹勇者「リーダー(笑) 肉壁の間違いでしょ?」

兄勇者「てめぇ……どうやら真の勇者が誰なのか」

妹勇者「分からせるときがきたようね!」



144: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:40:42.68 ID:JG02KBMso

兄勇者「おらあっ、先制攻撃!」ガッ

妹勇者「すばやさ足りてないのよ! ベギラマ!」ゴオウッ

兄勇者「マホトーン!」

妹勇者「当たらないっ! ライデイン!」ビシャアン

兄勇者「ぐはあっ、くそっ」ブン

妹勇者「きゃあっ」ボカッ


女商人「えっと、なんでマジでたたかってるのかしら」

女盗賊「必殺を狙うべきでござるな」



145: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:42:47.28 ID:JG02KBMso

男僧侶「お二人とも。おやめください!」


兄勇者「聞けないですね!」

妹勇者「もう、魔王の城は近いんです!」

兄妹『どっちが勇者なのか!』

ドオン! ビッシャアアン!

兄妹『決め……ないと!』


女商人「や、やめてよ」



146: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:47:04.18 ID:JG02KBMso

女盗賊「ふむ。体力だけはお互いあるのでござるな」

男僧侶「お二人とも、これ以上続ければ、私も黙っておりませんよ」


兄勇者「でやあっ!」

妹勇者「いやあっ!」

ぎいん!

兄妹『やめるわけには、いかないっ!』


女商人「もうやめて!」

兄妹『あ……』



147: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:50:27.69 ID:JG02KBMso

勇者の家―――

男僧侶「お二人とも―――」

兄勇者「……」

妹勇者「……」

男僧侶「私が説教するまでもありませんな」

女盗賊「商人殿は回復魔法が効いて、眠ってるでござる」

兄勇者「お、お前のせいだぞ」

妹勇者「ち、違うわよ、あんたの」

男僧侶「やはり足りませんでしたかな。説教が」



148: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 22:55:15.50 ID:JG02KBMso

兄妹『だ、だって!』

男僧侶「私は世界を救う使命に参じたつもりです」

兄妹『……』

男僧侶「ですが、人間が救われるべきか、悩んでしまうのです」

女盗賊「拙者は仕事をしているだけでござるよ」

男僧侶「残念ですが、私はパーティーを抜けさせていただきたい」

兄妹『……!』



149: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:00:22.09 ID:JG02KBMso

女商人「……んあ」

兄勇者「あの、商人さん」

女商人「ん。やっぱり、私は足手まといだったかな~」

兄勇者「そ、そんなことないですよ」

女商人「戦闘じゃお荷物だったし、二人は止められないし」

女商人「……せいぜい妹ちゃんより大きいくらいがとりえで」

兄勇者「俺のベストサイズです!」



150: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:04:05.28 ID:JG02KBMso

女商人「ありがとうね。でも、ケンカはダメだよ」

兄勇者「……」

女商人「世界、救ってきてよ」

兄勇者「俺は、勇者失格じゃ……」

女商人「ばか、私の中じゃずっと合格だよ」

兄勇者「お、女商人さん……!」

女商人「一回一億」

ぴくっ

あにゆうしゃは たちすくんだ! ▽



158: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:35:27.49 ID:JG02KBMso

おまけ

>>150
女商人「いやー、救ってきてよと言いつつ、またパーティーに入っちゃった」

女商人「しかも、ここで寸止めしといて一発ヤる展開とか誰得だよね~」



151: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:07:03.20 ID:JG02KBMso

妹勇者「……」

女盗賊「のぞきでござるか?」ヒョイ

妹勇者「うわあっ、お、驚かさないでください!」

女盗賊「兄殿を取られそうになって、嫉妬したのでござるな」

妹勇者「そ、そんなんじゃありません」

女盗賊「しかも、自分よりちょっとだけ大きい女に」

妹勇者「殴られたいんですか?!」ゴオウ



152: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:11:57.84 ID:JG02KBMso

女盗賊「兄好きを責めるつもりは拙者にはござらん」

妹勇者「だ、だから、そんなんじゃ」

女盗賊「近しい男性が魅力的なれば、やむをえないものよ」

妹勇者「……う、うう」

女盗賊「かくいう拙者も、頭領である兄上とパンパンして、里を追い出されたのでござる」

妹勇者「なにいってんだあんた」



153: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:15:09.09 ID:JG02KBMso

女盗賊「ニンジャは房中術も身に付けるのでござる」

妹勇者「ぼ、ぼうちゅ?」

女盗賊「いわゆるエロスキルでござる。妹殿がお望みとあらば」

妹勇者「なななななにいってんですか! 本当に」

女盗賊「オニイチャンを取られちゃうでござるよ」

妹勇者「いやーっ、本当にそんなんじゃないんだからー!」ダダダッ


女盗賊「……初々しいでござるなー、お、始まった」



154: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:18:37.39 ID:JG02KBMso

なんだかんだで翌朝―――

母「ゆうべはおたのしみでしたね」

兄勇者「なななななにいってんだ、母さん!」

女商人「……えへへ」

母「これで私もおばあちゃんになるのかしらー」

女商人「それより、兄くん」

兄勇者「な、なんですか」

女商人「一回一億として……特別料金で10兆ゴールドな」

兄勇者「」



155: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:23:49.44 ID:JG02KBMso

なんだかんだでダーマ―――

妹勇者「こほん。とにかく僧侶さんが抜けてしまいました」

女盗賊「仕方ないことでござる」

妹勇者「しかし、決戦は近いはずです。そこで、転職をお勧めします」

兄勇者「うむ……ここは女戦士さんに!」

女商人「露出はいやだわ~」

妹勇者「このエロザルが! 性欲あばれざるが!」

兄勇者「うるせえ! おっぱいは男の永遠のあこがれじゃ!」



156: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:31:38.07 ID:JG02KBMso

おんなとうぞくは おんなまほうつかいに うまれかわった ▽
おんなしょうにんは おんなぶとうかに うまれかわった ▽

兄勇者「ああ、元商人さん、武闘家も素敵ですよ!」

女武闘家「ありがとう。ふふ、これで戦力になるっしょ?」

妹勇者「元盗賊さんは、意外ですね~」

女魔法使い「いやいや。これでござる」

E どくばり

兄妹『ああ……』



160: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/24(月) 23:50:04.46 ID:JG02KBMso

よーし、やっぱりここで切ります。
一応、アレフガルド編はありません。明日で終わればいいな~


兄勇者:非童貞。
妹勇者:処女。
女武闘家(女商人):非処女。牢屋の中ですでに……ということはなかった。
男僧侶:童貞。当たり前だろ。
女魔法使い(女盗賊):非処女。  あとにんにんなので、口元に覆面してるイメージで。



163: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 19:52:19.81 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで教会―――

神父「男僧侶くん」

男僧侶「こ、これは神父殿」

神父「難しそうな顔して、いったい何のおいのりをしていたんだい?」

男僧侶「いえ……私は、悩んでいるのです」

神父「うむ。人間は悩む者だよ。悩まない者には裁きを与えるべきだ」

男僧侶「確かにそのとおりですな」



164: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 19:57:53.09 ID:+tfsiez7o

神父「だが、いまの君はとても深く悩んでいるように見える」

男僧侶「……」

男僧侶「ええ。私は、魔物を廃滅し、世界に平和を取り戻すことを使命としていました」

男僧侶「しかし、各地では人間同士の争い、余所者を軽んじる兵士たち、外国人をさげすむ国王」

男僧侶「そして、かつての仲間は行き違いにより、投獄され―――」

男僧侶「なお、元来の目的であった、二人の兄妹をいさめることができませんでした」

神父「うむ。困ったことに、あの二人は昔からそうだった」

神父「争うように私の頭部を……」ゴゴゴ



165: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:04:01.51 ID:+tfsiez7o

男僧侶「神父殿。落ち着いてくだされ」

神父「おお、すまんすまん」

男僧侶「私には、あの者たちを正しく導くことなどできないのでしょうか……」

神父「ふむ。男僧侶くん」

神父「今の言葉にすべては現れている」

男僧侶「なにが、ですかな?」

神父「君はあの兄妹や人間たちに絶望したのだろうか?」

男僧侶「……!」



166: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:07:51.28 ID:+tfsiez7o

神父「揺らぐのはいつだって自分なのだよ」

神父「君も私に比べればまだまだ、ずっと若いのだ」

神父「そう自分に絶望するものではないよ?」ニコ

男僧侶「神父殿……!」

神父「……さあ、悩んだときは、神に舞を捧げようではないか!」

しんぷは そうびをぬぎすてた! ▽

男僧侶「ええ、神父殿!」

おとこそうりょは そうびをぬぎすてた! ▽



168: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:16:09.72 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで忘れられた島―――

学者「世界は! 丸いのです!」

女武闘家「おっちゃんの頭も丸いね~」

女魔法使い「その辺で拾ったメダルも丸いでござるな」

妹勇者「わ、私のおっぱいも……」

兄勇者「なんかいったか?」ニヤリ

妹勇者「……あ、あんたの出っ張りも丸にしてやろうかぁ?!」



169: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:25:25.74 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで南の祭壇―――

巫女A[わたしたちは」

巫女B「わたしたちは」

巫女A「卵を守っています」

巫女B「たまど……卵を守っています」

兄勇者「ちっちゃいし、噛んでるし」

妹勇者「かわいい~一匹もって帰りたい!」

巫女A「許しませんぢょ」

巫女B「許しませんよ」プッ

兄妹『……! ……!』(声にならない笑い)



170: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:28:54.77 ID:+tfsiez7o

女武闘家「でっかい卵だね~」

女魔法使い「三日は食いつなげるでござるな」

巫女A「食べてはいけません!」

巫女B「不死鳥ラーミアの卵です!」

女武闘家「不死鳥だったら、割っても復活するんじゃない?」

巫女ズ『ダメです!』

兄勇者「ちょっと割ってきます、武闘家さん!」

巫女ズ『ヤメテー!』



171: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:35:12.71 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで不死鳥復活―――

巫女A「心正しき者だけが」

巫女B「その背中に乗れるのです」

四人『……』

兄勇者「お、おい。お前……乗れよ」

妹勇者「い、いやよ。真の勇者、なんでしょ」

女武闘家「うーん、一度投獄された人でも乗れるのかな~」

女魔法使い「拙(近親相姦)者でも乗れたら、神にびっくりでござる」



172: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:37:23.39 ID:+tfsiez7o

そーいえば、竜の女王の城ってラーミア後だったか……



173: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:43:57.65 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで不死鳥飛翔―――

兄勇者「うおお! 飛んでる飛んでる!」

女武闘家「いやあ、考えると振り落とされそうだけど、ワンフライトでいくら稼げるかしら~」

女魔法使い「ふーむ。気球術を思い出すでござる」

妹勇者「なんですかそれ?」

女魔法使い「こう、空気を温めて、布で覆うと、浮き上がるのでござる」

妹勇者「え、じゃあラーミアはいらな……」

ぐらあっ

兄勇者「うああああ! ラーミアが傾き始めた!」



174: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 20:53:05.71 ID:+tfsiez7o

なんだかんだでふたたび竜の城―――

妹勇者「前回は山を登るのが大変だったから、今回は楽ね~」

ホビット「おお、お前たちか……残念だが、女王様は卵を産んで亡くなられたのだ」

妹勇者「そ、そんな!」

兄勇者「くっ、貴重なボテ腹がっ!」

女武闘家「さすがの私もこれは殴るわ」ゴッ

おんなぶとうかの かいしんのいちげき! ▽



175: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:02:42.07 ID:+tfsiez7o

ホビット「この卵は女王様が命がけで産んだ御子。わしらが守るよ」

妹勇者「お母さんは、命がけで産んでくれたんだね」グス

女武闘家「感動的ね~。後で本にして出版しよう」

兄勇者「ぶ、武闘家さん、お、俺たちもいつか……」

女魔法使い「……『私もオニイチャンの子がホシイナー』(声色)でござるー」

妹勇者「おいこらあああああ!」

女魔法使い「にんにん」ヒョイヒョーイ



176: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:12:07.86 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで魔王の城―――

兄勇者「おらっしゃああ! はぐれメタル殺ったあああ!」

妹勇者「うるさい! 攻撃が一つに集中しすぎなのよ!」


おんなぶとうかの かいしんのいちげき! ▽

女武闘家「いやあ、商人時代の観察眼が、役に立つとはね~」

妹勇者「武闘家さん、石像も攻撃してー!」


女魔法使い「どくばり。どくばりでござる」

妹勇者「魔法使いさんは魔法使ってぇー?!」



177: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:15:07.49 ID:+tfsiez7o

妹勇者「はぁはぁ、ちょっとストップ」

兄勇者「なんだ、もう休憩か? だらしがないやつだな」

妹勇者「誰のせいよっ!」

女武闘家「私はなぐるけるしかできないしね~」

妹勇者「武闘家さんはいいです。でもね」

兄魔『?』

妹勇者「きょとんとしてんじゃねー! 完全に私一人が回復とフォローやってんじゃないのよおおおおお!」



178: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:21:35.40 ID:+tfsiez7o

女魔法使い「しかし拙者の得手は毒針でござる」

妹勇者「違うでしょ! スクルトとかバイキルトとか……あるでしょ?!」

兄勇者「魔王戦に向けて魔法は温存しないとな」

女魔法使い「うむ」

妹勇者「くわー―――ッ!」

兄勇者「怒るとシワが増えるぞ」

妹勇者「」ぶちん



179: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:33:06.42 ID:+tfsiez7o

妹勇者「どうやら……こんな……敵陣の真っ只中でも……」

妹勇者「やりあいたい……ッ! らしいわね……ッ!」

兄勇者「くっくっく、いいぜ、今回は進入経路を確認するだけだったからな」

妹勇者「え?」

兄勇者「いや、一回で魔王のアジトを攻略できるわけがないだろ」

妹勇者「は?」

兄勇者「……昨日説明したはずだが」

女魔法使い「緊張しすぎて上の空だったでござるな」



180: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:37:51.15 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで敵陣深く―――

女武闘家「へえ、結構開けてるところが多いのね」

女魔法使い「これならルーラも使えるでござるな」

妹勇者「聞いてないもん……私は聞いてないもん……」

兄勇者「ぶちぶち言ってるなよなー……って、あれは」


男武闘家(元戦士)「はぁはぁ、ああ、君たちか……」

女僧侶(元魔法使い)「良い……タイミングね」



181: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:44:15.90 ID:+tfsiez7o

兄勇者「女僧侶さん?! 服が破れててエロい!」

妹勇者「この淫獣が! 尻穴に剣つっこむわよ!」

女武闘家「まあ、あの二人はおいといて、こんなところまでよく来たわね」

男武闘家「ああ、武の道を究めるためにね……」ハァハァ

女僧侶「二人で、鍛え抜いたつもりだったわ……けど」ハァハァ

武僧『魔王は、強すぎた……』


女魔法使い「それより、どうやってここまで来れたのでござるか?」

男武闘家「ああ、準備をすれば山越えできるんだよね」

妹勇者「ラーミアちゃん……」グスッ



182: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:48:46.21 ID:+tfsiez7o

女武闘家「どっちにしろ、ここは開けているところだから、ほら」

女僧侶「こ、これはキメラの翼」

男武闘家「かたじけない……」

兄勇者「ふっ、まあ、お二人とも」

妹勇者「後はこの真の勇者に任せてください、ってね」

兄勇者「いやいや、俺もだろ。真の勇者は」

妹勇者「なによ!」

兄勇者「やるか?!」



183: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:52:31.28 ID:+tfsiez7o

武僧『あっはっは!』

兄勇者「お、おい、二人が壊れたぞ」

妹勇者「あ、あんたのせいでしょ」

男武闘家「……いやあ、変わんないね、君たちは」

女僧侶「……こんなところまで変わらないから、笑っちゃった」

兄勇者「失礼な! 俺も背が伸びましたし、こいつも、む、ねが……ごめん」

妹勇者「謝ってんじゃねーよ! 乙女の双球は永遠に成長期だよ!」



184: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 21:59:58.12 ID:+tfsiez7o

なんだかんだで最終決戦―――

兄勇者「よし、男武闘家さんも女僧侶さんも送り届けたし」

妹勇者「私たちも一晩泊まって回復したし!」

女武闘家「武器も薬草もありったけ買い込んだし」

女魔法使い「進入経路は完璧でござる」

兄勇者「とっとと魔王を片付けて!」

妹勇者「世界を平和にしてやるわ!」



187: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 22:43:08.75 ID:+tfsiez7o

魔王「くくく、ついにここまで来たか、勇者よ」

魔王「ん……? どれが勇者じゃ?」

兄勇者「俺だろ! 俺が勇者だろ!」

妹勇者「なに言ってるのよ! 私に決まってんでしょ?!」

魔王「なんだ、また有象無象どもか」

兄妹『おいこら』

魔王「あー、身の程をわきまえぬ連中はー」カサカサ

魔王「はらわたを食らい尽くしてくれるっ!」くわっ

女武闘家「カンペ読んでるじゃん」



188: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 22:46:55.88 ID:+tfsiez7o

兄勇者「ふっ、魔王め。何の作戦もなく、この俺が」

魔王「イオナズン」

ちゅどおおおん!

兄勇者「うわーっ」

妹勇者「ふふん、目の前に獲物がいるのに舌なめずり」

魔王「くらえ」

ぶん、ばきいっ!

妹勇者「私がさんりゅううう?!」



189: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 22:50:48.82 ID:+tfsiez7o

女武闘家「なにしてるのよ~、ほら、戦闘準備!」

兄勇者「ひ、卑怯だぞあいつ! しゃべってる間に攻撃してきた!」

女魔法使い「当たり前すぎてツッコミが思いつかないでござる」

妹勇者「普通逆だよね、お約束を守るのが魔王でしょ?!」

魔王「あー、雑魚に時間をかけていては、本当の勇者が来たときに困るのでな」

兄妹『ぐふう』

女武闘家「魔王に雑魚扱いされて死んだわー」



190: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 22:57:09.89 ID:+tfsiez7o

魔王「何もしないならとっとといくぞ」

まおうは はげしいほのおを はきだした! ▽

兄妹『うあああああああっ!』

兄勇者「く、くそっ、正直魔王っぽくない姿なのに、本当に強いぜ!」

妹勇者「鶏がらみたいな顔をしているくせに、本当に強い!」

兄勇者「なめていたぜ……こんな弱そうなやつでも、魔王なんだな」

妹勇者「本当に魔王なのね……今までで一番弱そうなボスなのに」

魔王「こいつら、黙らせんか?」

武魔『無理』



191: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:03:26.90 ID:+tfsiez7o

兄勇者「だが、黙ってやられる俺たちじゃない!」

あにゆうしゃは ベホイミをとなえた ▽

妹勇者「世界に平和を! 鶏がらに鉄槌を!」

いもうとゆうしゃは マホトーンをとなえた ▽

魔王「ぐぬっ、バカそうな振りをして、魔法封じからくるか……」

女魔法使い「まあ、本当にバカなのでござるが」

おんなまほうつかいは スクルトをとなえた ▽

兄妹『魔法使いさぁん?!』



192: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:07:01.70 ID:+tfsiez7o

女武闘家「チャンス……!」

おんなぶとうかの こうげき! ▽

魔王「だが、撃つ手が貧弱ではのう」

まおうは へらへらとわらっている! ▽

女武闘家「誰が貧乳だこら」

かいしんの いちげき! ▽

魔王「ぐほあっ!」

兄勇者「そうだぞ



193: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:08:32.63 ID:+tfsiez7o

訂正
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女武闘家「チャンス……!」

おんなぶとうかの こうげき! ▽

魔王「だが、撃つ手が貧弱ではのう」

まおうは へらへらとわらっている! ▽

女武闘家「誰が貧乳だこら」

かいしんの いちげき! ▽

魔王「ぐほあっ!」

兄勇者「そうだぞ~、武闘家さんは普通乳だぞ~」

女武闘家「言わなくていいの」



194: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:24:15.63 ID:+tfsiez7o

魔王「メラゾ……! は使えぬか」

兄勇者「あぶね、こいつの呪文はマジで強力だな」

妹勇者「しかも、あの魔界一美形(笑)と同じ二回攻撃……!」

女魔法使い「バイキルトでござるよ」

魔王「ふははは、誰が魔界一の美形じゃと?」

兄勇者「なに! あれ以上の不細工がいるのかっ!」

魔王「……」

女魔法使い「もういっちょバイキルトでござるよ」



195: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:28:58.29 ID:+tfsiez7o

魔王「魔界一の美形とは……このわしじゃあああああ!」

ぴっしゃああああん

妹勇者「イオラ! って、効いてない?!」

魔王「……」


兄勇者「ばか、ライデインだ! あれ使え!」

妹勇者「わ、分かってるわよ!」


魔王「答えているのにスルーとか、魔王差別とか引くわ……」



196: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:34:47.85 ID:+tfsiez7o

女魔法使い「ふむ……強すぎるがゆえに、ボケに気づいてもらえない」

女魔法使い「そんな心の闇が、魔王を生み出したのかもしれぬでござるな」

魔王「あんた、いま、いいこと言った!」

女武闘家「あのー、バイキルト切れたー!」

魔王「やかましいわ!」

まおうは ちからまかせになぐりつけてきた! ▽

女武闘家「きゃあああっ!」

兄勇者「武闘家さんっ!」



197: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:40:27.97 ID:+tfsiez7o

妹勇者「あ、やばい、私もMP切れちゃった!」

兄勇者「バカ、いのりの指輪を握ってろ!」

魔王「む、しぶといな。実にしぶとい。ただの雑魚だと思っていたが」

兄勇者「ふん、こちとら修羅場はくぐってないんだよ!」

魔王「……くぐってないのか?」

兄勇者「あ、伊達に修羅場はくぐってないんだよ!」カーッ

女魔法使い「かっこ悪いでござる」

兄勇者「うおおお、魔王に突っ込まれたし、俺はおしまいだあああ!」



198: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:44:56.14 ID:+tfsiez7o

妹勇者「うう、確実に、ダメージを与えているはずなのに……!」

兄勇者「相手の攻撃にやられて、態勢が崩される……!」

魔王「ふ、ふふ」

女武闘家「はあ、はあ……」

女魔法使い「武闘家殿が息を吹き返したでござる」

魔王「ふはははっ、恐れているな! 人間どもめ!」

魔王「お前らに絶望を与えてやろう……」

魔王(これだよ、これ! この優越感が魔王の醍醐味だろ)



199: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:50:16.75 ID:+tfsiez7o

魔王「ワシは他の魔物よりも、はるかに回復力が強い……」

魔王「それゆえ、魔王になることができたのだ」

魔王「お前たちのささやかな攻撃など、見る間に回復しているのだ」

兄勇者「はあ、はあ、回復、しているだと?」

妹勇者「そんな、あんなに、がんばったのに……」

魔王(ふふふ、かっこいいぜ、ワシ!)

兄妹『だから、友達いないんだな!』

魔王「あ?」



200: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/25(火) 23:56:10.06 ID:+tfsiez7o

兄勇者「おかしいと思ったんだぜ! 魔王なのに、部下の一人も連れてない!」

妹勇者「最初からズルしているような魔物だから、みんなに嫌われていたってわけね!」

魔王「そ、それは……城内にたくさんおったろうが」

兄勇者「最後の決戦で誰も加勢してくれない魔王(笑)」

妹勇者「魔物の支配者(笑) 『あいつ、戦闘中も回復してるとかズルすぎじゃね?』」

魔王「うぐぅっ……!」



201: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:02:28.04 ID:xUsOffC/o

兄勇者「『魔王様はお強いので、お一人でも大丈夫ですよね(笑)』」

妹勇者「『はーい、二人組み作ってー』『え? 魔王くん、また独りなの? でも強いから大丈夫だよね(笑)』」

魔王「ぐふうっ! ごはぁっ!」

兄勇者「『俺もあんな反則能力があったら魔王になってるよ(笑)』」

妹勇者「『いいっすよね、魔王様は』『強いからってみんなをこき使えて(苦笑)』」

魔王「げほぁっ! ぎふぁっ!」



202: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:07:08.98 ID:xUsOffC/o

魔王「ふ、ふふふ……」

魔王「こ、ここまでワシを傷つけるような連中は初めてじゃ……」

魔王「よかろう、最大級の威力でもって、貴様らを葬り去ってくれよう!」

まおうは おおきくいきをすいこんだ ▽

兄勇者「くっ! 回復はすんだか?!」

女魔法使い「だめでござる! 薬草では間に合わぬ!」

妹勇者「ほのおがくるよっ! 武闘家さん、ドラゴンシールドッ?!」

女武闘家「い、今は装備できない―――」



203: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:09:09.44 ID:xUsOffC/o

まおうは しゃくねつのほのおをはきだした! ▽

兄勇者「う」

妹勇者「や」

女武闘家「お」

女魔法使い「ござる」


―――――――――――フバーハ



204: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:12:14.10 ID:xUsOffC/o

兄勇者「え、ど、どうなった……?」

男賢者「間に合いましたね」

妹勇者「ど、どちら様ですか?」

男賢者「ひげがないと分かりませんか、ほら」

女魔法使い「ほおう、僧侶殿でござるか」

兄妹武『……顔変わってんじゃねーか!』

おとこけんじゃが なかまにくわわった! ▽



205: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:19:43.47 ID:xUsOffC/o

魔王「ふん、虫けらが一匹加わったところで」

男賢者「ベホマラー!」

魔王「セリフの途中なんですが」

男賢者「みなさん、遅くなって申し訳ありませんでした」

妹勇者「ううん、最高のタイミングでしたよ!」

魔王「おーい」

男賢者「私はひとつ、誤っておりました」

魔王「(´・ω・`)」



207: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:23:52.20 ID:xUsOffC/o

男賢者「私は人々を正しく導くより先に、みなさんを守りたかった……」

妹勇者「そ、そうりょさあん」

兄勇者「いやあ、そうりょさんにはずっと助けられてたよ」

男賢者「ふふふ、ありがとうございます」

女武闘家「もう、そうりょじゃないね、賢者さん、でいいのかな」

男賢者「ええ。さあ、行きましょう!」

男賢者「裁きの時間の始まりです!!」


女魔法使い「……中身は変わってないでござるな」



208: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:28:54.92 ID:xUsOffC/o

魔王「な、なんだか知らんが、たとえ虫けら一匹増えたとて」

兄勇者「ほう、いいのかい? すでにこっちは5人!」

妹勇者「あんたは仲間も友達もいないぼっち!」

魔王「やかましいわ!」


兄勇者「……そして、何より、勇者が二人いる」

妹勇者「あんたが恐れた勇者が二人もね」

兄妹『一人ぼっちのあんたと違って!』


魔王「う、ぐ、おおおおおおっ!



209: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:36:07.90 ID:xUsOffC/o

男賢者「補助はお任せを! 回復力を上回る鉄槌を与えましょう!」

女魔法使い「拙者もサポートするでござる」

賢魔『バイキルト!』

女武闘家「私は……(隙をつくるっ)えい、魔獣の爪☆」

魔王「ぐ、ぐおお、ひ、引き裂いて……」

男賢者「マヌーサ!」

魔王「ば、バカな、こんな初歩の魔法に……」



210: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:40:24.34 ID:xUsOffC/o

兄勇者「いくぜ、妹」

妹勇者「いいわよ、お兄ちゃん」

兄妹『これが最後だッ!』

兄妹『勇者、W三段突きッ!!!!』

ズドドドッドン!


魔王「ぬああああああああああああああああああああ!!!!」



211: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:44:29.49 ID:xUsOffC/o

まおうを やっつけた! ▽


男賢者「……やりましたな」

兄勇者「いよっしゃああああ!」

妹勇者「やった、やったああああ!」

兄妹『イ~エイッ!』

女武闘家「あ~、やっと終わったかあ」


魔王「ぐ、ぐぐ」

女魔法使い「お、まだ息の根があったので止めるでござる」ブシュウ

魔王「ぎゃあああああ」



212: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 00:50:00.91 ID:xUsOffC/o

女武闘家「いまのは、断末魔とか、最後の悔しいセリフ的なやつでは……」

男賢者「武闘家殿、大体そういうものはありきたりなので聞く価値がないのです」

妹勇者「け、賢者さんは本当に元僧侶さんなんです?」


魔王「ひ、一言だけ……」

兄勇者「……いいぜ、寂しがり屋の魔王」

魔王「ぼっちを、いじめて、貴様ら楽しいか……」


兄勇者「世界を滅ぼそうとしてたくせに被害者ぶるな」

妹勇者「友達は来世でつくりなさいよ」



216: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 19:44:25.68 ID:xUsOffC/o

なんだかんだで始まりの町―――

母「二人とも……お帰りなさい」

兄勇者「ただいまっ!」

妹勇者「ただいまぁ! 疲れたぁ」

母「うふふ、ルイーダさんが、あとで宴会を開くって言ってたわよ」

兄勇者「マジかっ!?」

母「格安でいいって」

兄妹『金取るのかよ……』



217: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 19:47:49.27 ID:xUsOffC/o

母「本当に、よく帰ってきたわ」

兄勇者「楽勝だったぜ」

妹勇者「余裕だったわ」

母「お父さんみたいに、一人で送り出さなくて、よかった……」

兄妹『……』グス

母「遺族年金も二人分になるし」

兄妹『おい』



218: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 19:55:56.60 ID:xUsOffC/o

なんだかんだで始まりの城―――

王「よくぞ帰ってきた! 勇者たちよ!」

王「わしはお主らなら、魔王を倒してくれると信じていたぞ!」

王「さあ、皆の者! 祝いの……」

どこからともなく不気味な声が聞こえる……

?「ふははは! 魔王を倒しただけでいい気になっているようだな……」

?「だが、わしこそ闇の世界を支配する大魔王……」

兄妹『うるせー! KY野郎がっ!』

?「えっ」



219: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 19:59:02.43 ID:xUsOffC/o

兄勇者「王様、セリフの途中じゃねーか!」

妹勇者「ないわー、祝いの宴を始める直前に来るとかホントにKYだわー」

?「えっ、でも、このタイミングが一番恐怖を……」

兄勇者「タイミングの意味を辞書で引きなおして来いっ!」

妹勇者「ぼっち魔王の次はKY大魔王さんっすか(笑)」

?「そ。そそそそそなたらの苦しみが、わしの喜びなのじゃ……」

兄妹『おとといきやがれっ!』



220: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:02:18.42 ID:xUsOffC/o

王「なんということじゃ……魔王の次は大魔王などと」

兄勇者「まあ、あの手合いは脅かすのが仕事みたいなもんですよ」

妹勇者「とりあえず、ほら、ね? 褒美とかそういう」

王「わしはもう疲れた……下がってよいぞ」

兄妹『』


女武闘家「おー、謁見はどうだった?」

兄勇者「ダメだった……」

妹勇者「褒美が……」



221: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:05:38.93 ID:xUsOffC/o

ルイーダ「まあ、よく分からないけど、魔王退治お疲れ様ってことで」

一同『かんぱ~い!』


兄勇者「ちくしょう、こうなったら徹底的に飲んでやるっ!」

女魔法使い「酒は飲んでも飲まれるな、でござる」

女武闘家「ほらほら、こぼれてるわよ~」

男賢者「世界が平和になったんだからよいではないですか」

妹勇者「でも、でも、50ゴールドで旅立ったのに褒美ゼロって……!」



222: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:10:53.99 ID:xUsOffC/o

兄勇者「……俺のほうが飲めるっ」

妹勇者「私のほうが強い!」

男賢者「ふう、酒で勝負をするのはやめなさい」

女武闘家「まあまあ、いい飲みっぷりも勇者の秘訣じゃない?」

女魔法使い「ふむ。勇者殿に飲ませた酒を、勇者ご愛飲として売る、とな?」

女武闘家「な、なんで私のネタ帳を……!」

女魔法使い「あ、最後のページに『兄くんとラブ記念日』と」

女武闘家「きゃーっ?!」



223: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:14:40.53 ID:xUsOffC/o

宴会は、遅くまで続いた。






224: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:15:59.26 ID:xUsOffC/o

なんだかんだで、深夜―――

妹勇者「……」バサッ

男賢者「こんな夜更けにお困りごとですかな?」

妹勇者「きゃあっ……て、賢者さん、驚かさないでくださいよっ」

男賢者「荷解きもせず、足元に荷物を置いていれば、何かあるのは分かりますよ」

妹勇者「あの、その、魔王を超える大魔王がー! なんちゃって」

男賢者「それを倒しにいく、ということですね?」



225: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:19:18.03 ID:xUsOffC/o

妹勇者「信じるんですか?」

男賢者「城から戻ってきたときの表情で分かりましたよ。何かあると」

妹勇者「……戻ってこれないかもしれないんです」

男賢者「なるほど、では、お供しましょう」

妹勇者「え、ええと……」

男賢者「私は、世界を救うよりも先に、あなた方を救いたいのです」

妹勇者(裁きたいの間違いじゃ)

男賢者「裁きたいではなくて」



226: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:22:49.59 ID:xUsOffC/o

男賢者「兄勇者殿には……」

妹勇者「いいんですよ。どうせあいつ、武闘家さんと結婚するから」

妹勇者「新婚になるのに、邪魔したくないし」

男賢者「無理をしていませんか?」

妹勇者「もう! 賢者さんは女心が分からないんですか?」

男賢者「いもうとごころの間違いでは」

妹勇者「わああああ! ち、違うんですからねっ!」



227: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:28:30.50 ID:xUsOffC/o

なんだかんだで地獄の大穴―――

妹勇者「ここが闇の世界への入り口ね」

男賢者「お母様にお話もせず、嘆かわしいですよ」

妹勇者「もう、しつこいですよ! どうせ兄が残るんだから、置手紙でいいんです!」

妹勇者「ラーミアちゃんがいないとたどり着けないし」

男賢者「ふむ。このようなところへ一人で行こうとしてたとは、感心しませんな」

妹勇者「う、うるさいですよ! さっきから小言ばかり!」



228: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:34:26.22 ID:xUsOffC/o

妹勇者「私は! 私は、ずっと争ってきたけど」

妹勇者「あいつは恋人を見つけて……戦闘も私に指示ばかりして」

妹勇者「本当は、あいつが真の勇者だったんだって思うんです」

男賢者「そうでしょうか?」

妹勇者「そうですよ! ……私は、何も見つけられなかった」

妹勇者「だから、今度こそ、私が真の勇者になってやるんです」

妹勇者「それで、あいつの知らないうちに世界を平和にして、ざまあみろって言ってやるんです」

男賢者「完全にブラコンですな」

妹勇者「むきゃああ!」



229: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:38:51.53 ID:xUsOffC/o

なんだかんだで闇の世界―――

妹勇者「うう、ここが闇の世界かぁ」

男賢者「実に裁きがいのある空気ですな」

妹勇者「突っ込みませんからね!」

男賢者「ふむ……あそこに人がいますね」

妹勇者「ほ、ほんとだ。おーい、第一村人発見!」

妹勇者「って、え……と……」


兄勇者「おう。遅かったな」



230: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:41:48.44 ID:xUsOffC/o

妹勇者「な、なんであんたが」

兄勇者「大魔王と聞いて、俺が黙っているわけなかろう」

妹勇者「で、でも、奥さんいるじゃない……」

女武闘家「私がついてこないはずがないでしょ」

妹勇者「で、でも、ラーミアちゃん……」

兄勇者「気球を使ったわけだ」
~~~~~~~~~~~
ラーミア「くすん」



231: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:46:06.71 ID:xUsOffC/o

兄勇者「一人で手柄を立てようったって、そうはいかねぇ」

妹勇者「そ、そんなんじゃ……」

兄勇者「今度は、大魔王を倒すのはどっちか、やりあおうじゃねぇか」

妹勇者「そんなんじゃないよっ!」

兄勇者「……」



232: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:49:43.36 ID:xUsOffC/o

妹勇者「なんでよっ、いつも先頭に立って、リーダーっぽくて、奥さんもできて!」

兄勇者「……」

妹勇者「わ、私は、あんたに……お兄ちゃんに突っかかることしかできなかった」

男賢者「妹勇者殿」

妹勇者「私は、何も見つけられなかった。お父さんの兜も、私のサイズじゃなかった」

女武闘家「妹ちゃん……」

妹勇者「剣でかなわないから、魔法だけでも強くなってやろうして、でも中途半端になった」



233: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 20:56:40.67 ID:xUsOffC/o

妹勇者「それなのにっ……また、私の前に立つの? またぶつからないといけないの?」

妹勇者「そんなの、そんなの嫌だよ!」

兄勇者「じゃあ、やめろや」

女武闘家「兄くん?!」

兄勇者「お前は、自分がどれくらい俺をおどかしたか知らないだろ」

男賢者「おびやかした、の間違いでは?」

兄勇者「お、おぉおぉ脅かしたか! 知らないだろ!」



234: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:02:52.22 ID:xUsOffC/o

兄勇者「隙をついて魔法を撃つ。攻撃はきちんと避ける」

兄勇者「仲間に目を配る。冷静に周りを見渡す。全部、俺ができなかったことだ」

女武闘家「妹ちゃんもできなかったような」

兄勇者「……ひとつ、失敗するたびに、俺は勇者失格なんじゃないかって思った」

兄勇者「俺が最後まで突っ走れたのは、お前がいたからじゃねぇか」

兄勇者「お前が、いつだって、ここでやめていいのかって顔をするから……」

妹勇者「う、うう……」グスグス



235: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:09:52.20 ID:xUsOffC/o

妹勇者「私も、勇者でいいの……?」

兄勇者「違うだろ、俺たちは二人で勇者なんだよ」


男賢者「さよう、私は『お二人の』ケンカの仲裁のために、仲間になったのです」

女武闘家「もちろん、私も『二人分』の財布を預かるために、仲間になったのよ」

兄勇者「そうそう、財布をって、いい加減に返してくださいよ!」



236: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:14:45.05 ID:xUsOffC/o

妹勇者「うん……じゃあ、行こう!」グシグシ

兄勇者「おう! 目指すは大魔王!」

男賢者「闇の世界に」

女武闘家「光を与えるために」

妹勇者「われら、勇者の子にして勇者たち!」

兄妹『……世界を救いに行こう!』



237: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:19:06.06 ID:xUsOffC/o

なんだかんだでエピローグ―――

じい「……こうして、伝説の勇者たちは大魔王を倒し、闇の世界に光をもたらしたのです」

兄王子「ふうん」

妹姫「へぇえ」

じい「お二人ともちゃんと聞いておられましたか?」

兄王子「いや、聞いたけどさ、要するに、伝説の勇者ってのは」

じい「異世界からやってきた、勇者のご兄妹だったのです!」

兄妹『厨二乙』



238: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:23:15.07 ID:xUsOffC/o

じい「何をおっしゃいますか! 兄と妹で力を合わせて世界を救った……美しい話でしょう」

兄王子「そりゃ伝説ではね」

妹姫「そうよね~、あんたは伝説と違って全然力が無いもんね」

兄王子「な、なんだと、戦闘訓練もしたことないくせに!」

妹姫「『本物の剣は重すぎて持てなかった』(笑)」

兄王子「う、うるさい、僕は魔法タイプなんだよ」

妹姫「隣国の王子様はすごく強いって聞くわよ!」

兄王子「お前が強いわけじゃないだろ!」



239: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:26:31.32 ID:xUsOffC/o

妹姫「それに、魔法タイプ? ホイミしか使えないくせに(笑)」

兄王子「うるさいうるさい! だったらお前はどうなんだよ」

じい「最近、ギラやラリホーを覚えられましたな」

兄王子「!」

妹姫「ふっふ~ん。こりゃ、あっちの王子様と冒険するのは私ね」

兄王子「女の足で、世界を救えるわけないだろ!」

妹姫「なんですってぇ?!」



241: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:29:39.98 ID:xUsOffC/o

訂正―――――
~~~~~~~~~~~~~~~
じい「おやめくだされ。すでに海の向こうのお城は、魔物に攻め落とされたと聞きます」

じい「お二人も力を合わせてですなぁ」

妹姫「じゃあ、私も冒険に出ていいのね?!」

じい「しまった」

兄王子「じい! このわがままが出て行かないようにしておいてよ!」

妹姫「誰がわがままよ! 貧弱ボディの方が旅に耐えられないでしょ!」



242: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:32:46.07 ID:xUsOffC/o

兄王子「うぬぬぬ」

妹姫「うににに」

じい「はあ……伝説では大変仲が良く、息の合う戦法で魔王を打ち破ったとありますのに」

兵士「王子! 勇者の泉へ向かう準備はできましたか?」

兄王子「あ、バカ」

妹姫「勇者の泉ね?! よし、私が先にそこへ行くわ!」

兄王子「バーカ、お前なんかにたどりつけるもんか」

妹姫「なによ!」

兄王子「やるか!」



243: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 21:36:14.33 ID:xUsOffC/o

兄王子「そ、そこまで言うなら、どっちが先に着くか勝負だ!」

妹姫「望むところよ、方向音痴に誰が負けるもんですか」

兄王子「……で、伝説の勇者の子孫は、僕だっ!」

妹姫「私の方が、名乗りに相応しいわよっ!」


じい「ああ、こんなことで世界が救えるのか……」


伝説は繰り返す。

おしまい



245:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/10/26(水) 21:58:21.54 ID:inEtfVu6o

乙!
面白かったぜ!



246: ◆WPwc2pN1N6:2011/10/26(水) 22:15:30.19 ID:xUsOffC/o

おまけ
思いついた人のみ。

兄勇者:リア充。貧乳妹と罵り合いながら敵を倒し、かわいい商人の嫁さんをもらう。
    孕ませスキーだが一途。世界を救ったあと、子作りしまくる。

妹勇者:本当はブラコン気味。だが、別に兄とちゅっちゅしたいわけではない。
     兄弟が結婚するとなんかもやもやしちゃう、思春期特有のあれ。

女商人 → 武闘家:なぜ職業の中で唯一イベントもちなのか。商人さんかわいいよ。
    バラモス倒すまで出せないとか関係ないよ。世界を救った後、兄の嫁に転職。
    ポニテ→ツインテ→ポニテ。兄勇者いわく「怒りのツボがわからん」

男僧侶 → 賢者:どう考えても変人と変態を行き来している。僧侶を辞めて、パーティを守ることに専念。
    禁欲生活はやめたので、数年後、妹勇者を……考えたくないからいいや。

男戦士 → 武闘家:やっつけキャラ。イケメン。

女魔法使い → 僧侶:おっぱいでかい。

エルフ長:貧乳。

女盗賊 → 魔法使い:鈴女でござるよ。にんにん。ランスはあまりやってないので分からないれす。
    多分、里に帰ってまた兄貴とヤってる。

兄王子:メガンテ(笑)

妹姫:犬王女より、緑が倒れたあと、彼女を仲間にするリメイクがあっても良かったのではないでしょうか。



248:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/27(木) 00:17:54.08 ID:aAqTVJqdo

おつ



引用元
妹勇者「なによ!」兄勇者「やるか!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1319286325/
[ 2012/09/30 12:00 ] 魔王勇者SS | TB(0) | CM(0)
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