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男「騙された!」幼馴染「騙してない!」

1 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:26:04 ID:n8RIRXRc

男「何が南国の楽園だ!」

幼「沖縄だよ?南国の楽園であってるじゃん!」

男「確かにここは沖縄だけど…」

男「祭りの屋台で焼きそば作らされるってのは…」

男「聞いてねーよ!」




引用元
男「騙された!」幼馴染「騙してない!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1343564764/
2 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:26:32 ID:n8RIRXRc

幼「そりゃ、言ってなかったからね」

男「だから騙されたって言ってるんだよ!」

幼「えー。旅費も宿泊費もちゃんとタダだよ?」

男「それは…そうだろうけど…」

男「でも、今の状況は…」

男「楽園っつーより、地獄に近いだろ!」

幼「あ、水分補給はこまめにね?」

男「わかってるよ!ポカリがぶ飲みしてなきゃ、やってらんねーよ!」




3 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:27:18 ID:n8RIRXRc

おっさん「ハハハ。さすが幼が目をつけた奴だな?」

幼「凄いでしょ?男は焼きそば作らせたら、ウチの町内一だよ!」

男「範囲狭いな!」

幼「男、お前がナンバーワンだ!」

男「…それは褒めてるの?バカにしてるの?」

幼「もちろん男の腕前を認めてるんだよ!」




4 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:28:05 ID:n8RIRXRc

幼「そうだなー…食べ物で例えるなら、ガリガリ君くらい?」

男「おぉ…俺、そんな評価なんだ…」

幼「!」

男「何だよ…」

幼「今、評価と氷菓をかけたわけね?」

幼「さすが男!持ってるわー」

男「何をだ!」




5 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:28:35 ID:n8RIRXRc

幼「あっちの方で、飛び入り参加オーケーのお笑い大会あるみたいだから」

幼「男、出てきたら?」

男「一人でかよ!てか、そんなの誰が行くか!」

幼「いいじゃない。旅の恥はかき捨てだよ!」

男「100%恥かくって解ってて、そんなのに出るわけねぇだろ!」

おっさん「ハハハ。お前ら二人で出てくれば?夫婦漫才で」

男「おっさん、適当な事言わないでよ!」

男「本気にされたら迷惑なんだから!」




6 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:29:12 ID:n8RIRXRc

幼「…め、夫婦だなんて、ねぇ?」
モジモジ

男「何をモジモジしてるんだ?」

幼「夫婦だって…キャッ!恥ずかしいっ!」

男「幼…そう言うのいいから」

幼「ノリ悪いなー。そんなんじゃ、予選敗退だよ?」

男「そもそも出ねーからな?」

幼「そうかそうか…そんなに仕事がしたいのね?」

男「…う」




7 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:30:12 ID:n8RIRXRc

幼「さぁ、お客さんどうぞどうぞ!」

幼「町内一焼きそば焼くのが上手い男が焼いた焼きそばですよ!」

幼「今日食べないと、明日は食べられないかもしれませんよ!」

幼「さぁどうぞどうぞ!」

男「おい!変な客引きするな!」

男「て言うか、明日もここで焼きそば焼くんだろ?」

男「だから明日も食べられるだろ!」




8 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:30:44 ID:n8RIRXRc

幼「微妙なツッコミしてる暇が有ったら、焼きそばを焼くのよ、男!」

男「くっ…不本意なツッコミだったが…微妙って言われたら悔しいっ!」

男「でも焼いちゃう!ビクンビクン!」

幼「…」

男「…何だよ、何か言えよ」

幼「フフ」




9 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:31:24 ID:n8RIRXRc

男「何だよ、その気の抜けた笑い!」

男「笑えよ!この滑稽な俺を!」

幼「ゲラゲラゲラゲラゲラ」

男「無表情でゲラゲラ言われたら怖いですすいません」

客「すいませーん。焼きそば2つ下さい」

幼「あ、毎度ありがとうございます!」

男「あざーっす」




10 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:32:12 ID:n8RIRXRc

おっさん「しかし、高2にしてはなかなかの腕前だぜ、少年」

男「ど、どうも…」

おっさん「なぁ少年、オレと一緒に…天下、取らねぇか?」

男「取らねーよ!」

男「てか、天下って何の天下?焼きそば世界一?」

男「どこで決まるんだよ、そんな天下一!」




11 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:33:27 ID:n8RIRXRc

おっさん「ソース焼きそばは日本の誇る食文化の一つだぜ?」

おっさん「決勝は中国あたりと戦うんじゃねーの?富士山の麓辺りで」

男「…幼の叔父さんって言うから、変な人じゃないかとは思ってたけど」

男「おっさん、自由過ぎるだろ!」

男「バイトに任せきりで、自分は夕方からビールかよ!」

おっさん「ハハハ!少年!こまけぇこたぁいいんだよ!」

男「細かくねーよ!」




12 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:34:03 ID:n8RIRXRc

おっさん「あんまり駄々こねると、今晩の宿が…」

男「何だよ」

おっさん「幼ちゃんと同じ部屋から…」

男「え?俺、幼と同じ部屋で寝るの?」

おっさん「俺との相部屋へとグレードアップしちゃうぜ?」

男「そ、それは嫌過ぎる…」




13 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:34:44 ID:n8RIRXRc

おっさん「なら働けよ、若人!」

男「…はい、店長」

おっさん「お、わかってるじゃねーか、少年」

男「…高2の夏休み、こんな事をしてる場合だろうか?」

幼「ほら、愚痴ってないで、さっさと、焼く!」

男「…」

男(こんなはずじゃなかったんだけどなぁ)




14 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:35:34 ID:n8RIRXRc



1か月前

幼「ね、男」

男「あー?」

幼「夏休みにさ」

男「おう」

幼「一緒に南国の楽園に行ってみない?」




15 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:36:13 ID:n8RIRXRc

男「は?どこだって?」

幼「楽園だよ、楽園」

男「どこだよ、楽園って」

幼「沖縄だよ、沖縄!」

幼「7月21日から沖縄に行かない?」

男「え?沖縄?」




16 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:36:41 ID:n8RIRXRc

幼「一緒に行こうよ、沖縄に」

男「はー。そんな金ねーよ」

男「オンシーズンの沖縄なんて、旅費いくらするんだよ…」

男「俺、夏休みは短期のバイトでも探そうと思ってるんだ」

幼「大丈夫、旅費も宿泊費もタダだよ!」

男「…どんなウラがあるんだ?」




17 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:37:16 ID:n8RIRXRc

幼「ウラなんてないよ、何?沖縄行きたくないの?」

男「いや、行ってみたいではあるけどさ…」

幼「じゃあ、行こうよ!楽しいよー?きっと!」

幼「ちゃんと往復、飛行機だよー。無料だよー?」

幼「白い砂浜!青い海!」

幼「照りつける太陽!」

幼「ビバ!南国!ビバ!沖縄!」

男「…」




18 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:37:58 ID:n8RIRXRc

幼「いいから、行こうよ!男!」

幼「て言うか、行くって言えっ!」

男「お、おう…じゃあ、行こう…かな…?」

幼「やったー!決まりね!」

男(幼と二人で旅行…マジかよ…)

男(………イェーイ!)




19 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:38:35 ID:n8RIRXRc




幼「着いたね、沖縄!」

男「すげー暑いな!日差しがキツい!刺されてるみてーだ」

幼「それじゃ、早速…」

男「おう、宿泊先はどこだ?空港から遠いのか?」

男「リゾートホテルとか?まさかな?」




20 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:39:12 ID:n8RIRXRc

幼「あ、居た居た。おーい!叔父さーん!」

男「ん?」

おっさん「おー、幼ちゃん、久しぶりだなー!」

おっさん「前に会った時は身長80センチくらいだったのになー」

おっさん「こんなに大きくなっちゃってなー」

幼「今年の正月、おじいちゃんの家で会ったでしょ!」




21 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:39:47 ID:n8RIRXRc

おっさん「それじゃ、たった半年で80センチも背が伸びたのか!」

幼「そんな訳ないじゃん!」

幼「そんな事になったら、ギネスに載るよ!」

おっさん・幼「ドヤッ!」

男「…」

おっさん・幼「ドヤッ?」




22 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:40:33 ID:n8RIRXRc

男「…あの、これどう言う事?」

おっさん「なんだ、少年。ノリ悪いなキミは」

幼「叔父さん、男は長旅でちょっと疲れてるの。許してあげて?」

男「あの、状況を説明してくんない?」

おっさん「オッケー!そんじゃ、そこのカッコ良い車に乗ってくれ!」

おっさん「チップは要らないから、荷物は自分でトランクに入れてよね」

おっさん「話しはそれからだ!」




23 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:41:18 ID:n8RIRXRc

男「え?これってベンツ?マジで?」

男「うわー!俺、ベンツなんて初めて乗るよ!」

おっさん「あ、嘘ですすいません」

男「…」

おっさん「そんな目で見るなよぅ。少年」

おっさん「俺が傷つくだろ?」

おっさん「大人だって泣くんだぜ?」

おっさん「いいのか?俺がここで泣き出しても?」

男「…すみませんでした」




24 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:41:52 ID:n8RIRXRc

幼「叔父さん、時間大丈夫?」

おっさん「おぉ。早くいかねーとな」

おっさん「車はあっちに停めてあるんだ」


男「…ハイエース」

おっさん「何だよ、少年。ハイエースの文句は…俺に言え!」

男「ハイエースはとても良い車だと思います。文句なんてありません」

おっさん「…ならいいんだけどよ」




25 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:42:40 ID:n8RIRXRc

幼「叔父さん、あとどれくらいで着くの?」

おっさん「あぁ、もうすぐだぜ」

男「ここまで、一切状況説明無いんだけど」

男「幼、これ、ドユコトー?」

幼「サプライズってコトー」

男「マジでどう言う事なんだよ!」




26 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:43:21 ID:n8RIRXRc

おっさん「ほら、もうすぐ着くから、落ち着けよ、男」

男「いきなり呼び捨て?」

おっさん「何だ?駄目か?なんなら、ちゃん付けで呼ぼうか?」

男「いや、呼び捨てでいいです…」

男(意味わからんのだが…この二人は説明する気ゼロだな)

男(もう黙っていよう…)




27 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:43:50 ID:n8RIRXRc



『第35回浦添てだこまつり 会場』

男「え?何何?」

幼「さ、男!行くよっ!」

男「え?何何?意味わかんない!」

おっさん「完全無料で沖縄旅行なんてよぅ」

おっさん「そんな甘い話しある訳ねーだろ、少年!」




28 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:44:29 ID:n8RIRXRc

おっさん「お前らには、今日と明日、俺の屋台で働いてもらう!」

おっさん「宿泊先は俺んちだ!」

おっさん「さぁ、張り切って働くのだ、いたいけな少年少女よ!」

幼「任せてよ、叔父さん!」

幼「なんたって、この男は…この男こそは…」

幼「私の中の美味い焼きそばランキングを…」

幼「常に塗り替えている男なのだから!」




29 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:45:03 ID:n8RIRXRc

男「なのだから!じゃねーよ!」

男「はぁ?今から焼きそば焼くって?」

男「しかも二日間?」

幼「その通り!」

男「はぁ?白い砂浜は?青い海は?」

おっさん「ここからは一切見えねーな」

男「…」




30 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:45:40 ID:n8RIRXRc

幼「さ、男!出番よ!思う様焼きそばを焼きなさい!」

幼「てだこまつりの王者に、あんたはなりなさい!」

男「うっさい!話が違うじゃねーか!」

幼「いいから!早く早く!」

男(あ、これダメだ。俺の意見通らないパターンだ…)




31 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:47:28 ID:n8RIRXRc



男「暑い…夕方6時なのに、何でこんな真昼みたいな日差しなんだ…?」

幼「男、大丈夫?そんなの小学生の頃に習ったでしょ?」

男「…あぁ、そうだな」

男「勉強で知る事と、実際体験して識る事は、全く別物だな」

男「日差しの暑さと、鉄板の熱さで、死にそうだ…」

男「マジ、ギブアップ寸前なんですけど…」




32 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:48:12 ID:n8RIRXRc

幼「それじゃ、男、ちょっと休もう!」

幼「叔父さん、そろそろ良いよね?」

おっさん「おう、そろそろ交代すっか!」

おっさん「俺のカミさんもそろそろ来る時間だしな」

男「!」

おっさん「何だよ、少年。ハトがカービン弾喰らった様な顔して」

男「おっさんみたいな人でも結婚出来るって思ったら、何か勇気出てきた!」

男「ありがとう、おっさん!」




33 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:48:55 ID:n8RIRXRc

おっさん「…」

男「それじゃちょっと、裏で休んできます」

おっさん「おう。ゆっくり休んでこい。30分だけ」

男「30分…」

幼「男、こっちこっち」

男「どこ行くんだよ…」




34 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:49:44 ID:n8RIRXRc

幼「はい、これ」

男「何?この紙袋」

幼「男の分の浴衣が入ってるから」

男「は?」

幼「男、自分で浴衣着られるでしょ?」

男「そりゃ着られるけど…」

幼「叔父さんの車の中で着替えてきてよ」




35 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:50:21 ID:n8RIRXRc

男「はー。休憩じゃねーのかよ…」

幼「早くしてよねっ。男が着替え終わったら、私が着替えるんだから!」

男「はぁ?」

幼「早く早く!40秒で支度しな!」

男「わ、わかったよ…」




36 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:50:53 ID:n8RIRXRc



幼「おー。やっぱり似合うね!」

男「何か、柄がちょっと…」

幼「私の見立てに文句でも?」

男「無いです…」

男(ドクロ柄の浴衣…)




37 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:51:42 ID:n8RIRXRc

幼「それじゃ、次、私が着替えるから!」

幼「見張っててよ?」

男「お、おう…」

幼「見ないでよ?」

男「み、見ねーよ!」

幼「絶対、見ないでよ?」

男「だから、見ねえってばよ!」




38 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:52:14 ID:n8RIRXRc

幼「…ぜっっったいに、見ないでよ?」

男「なんだ、それは。フリか?見られたいのか?」

幼「いや、本当に見ないでよね」

男「後部の窓、黒いフィルムが貼られてるから、中見えねーよ」

男「周囲も少し薄暗くなって来たし」

幼「…じゃ、見張り頼んだ!」




39 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:52:53 ID:n8RIRXRc

男(うぁー、超ドキドキするな、コレ)

男(すぐ後ろで、幼が着替えてるって…)

幼(うぁー、男、こっち向かないかな?)

幼(まぁ、見られたら、見られたで、いいんだけどなー)

幼(…ちゃんとデオドラントボディペーパーで身体も拭いて…)




40 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:53:33 ID:n8RIRXRc



幼「…どう?」

男「おう、すげー似合ってるぜ」

幼「あ、ありがと」

男「アサガオの柄なー。綺麗な柄だな」

男(あと、何かいい匂いもする…言えないけど)




41 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:54:48 ID:n8RIRXRc

幼「さ!行こう!南国の祭りを堪能しようっ!」

男「おう!行くか!」

幼「いっぱい食べるぞー!」

男「おうよ!」

男「ソースの匂いは嗅ぎたくないがな…」




42 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:55:32 ID:n8RIRXRc

幼「何ていうかさー」

男「ん?」

幼「不思議な感覚だよー」

男「何が?」

幼「同じお祭りなのに、何か空気が違うよね」

男「そうか?気温は違うと思うけど」




43 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:56:20 ID:n8RIRXRc

幼「ここなら、絶対知り合いに合わないよね」

男「まぁ、そうだろうなぁ」

幼「…じゃあ、こんな事してもっ!」
ギュッ

男「お、おい…」

幼「腕組んで歩いても、誰にも何も言われないねっ?」




44 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:57:29 ID:n8RIRXRc

男「おっさんに見られたら、何か言われるだろ」

幼「叔父さんは屋台があるから、近づかなければいいじゃん」

男「そうだけど…な、何か照れるな、コレ」

幼「旅の恥はかき捨てだよ、男!」

幼「それとも、私と腕組むのは嫌?」

男(上目遣いとか反則だろコレ)




45 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:58:10 ID:n8RIRXRc

男「あー、断言するが」

幼「ん?」

男「嫌じゃないです!」

幼「ならいいじゃん!ね?」

男「…おう」

幼「ふふふー。さ、まずは何を食べようか?」

男「焼きそば以外なら何でもいいぜ!」




46 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:59:05 ID:n8RIRXRc



幼「…ふぅ。取り敢えず腹は満たされた!」

男「お前、お祭り価格の食いもんを、よくあんだけ食えるな?」

男「腹にも財布にも優しくないぜ?」

幼「朝から何も食べてなかったからさー。腹ぺこだったんだよ」

男「まぁ、俺も大概だけどさ」

幼「さて、次はどうするかなー?」




47 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 21:59:46 ID:n8RIRXRc

男「もう余裕で30分過ぎてるけど、良いのか?戻らなくて…」

幼「あ、それは大丈夫だから」

幼「元々、手伝いは口実だったんだから」

男「口実?」

幼「おっと、それはまだ言えません!」

男「どう言う事?」

幼「サプライズって事ー」

男「ま、戻らなくて良いなら、それが良いんだけどさ」

幼「お?男、あっちのステージで何かやってるよ?」

男「おー。沖縄ならではの演物か?」




48 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:00:23 ID:n8RIRXRc



男「どうしてこんな事に…」

幼「イェーイ!イェーイ!」

司会「お、女の子の方はノッリノリだねー!」

司会「それに比べて、隣りの男の子、ノリが悪いねー!」

幼「彼、緊張してるんです。ほんとはやれば出来る子なんです!」




49 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:03:20 ID:n8RIRXRc

司会「お?これは?何か面白い事を?言っちゃう感じ?」

幼「会場のみなさーん!今からこの人、超面白い事言いますからねー?」

男「言わねーよ!なんだ、そのフリ!」

司会「ワーオ!ナイスツッコミ!イイねー!ノってきたじゃない?」

男「ノってねーよ!何だこの会話!」

幼「信じてたよ、男!」

男「何をだよ!」

幼「男のノリの良さを…だよ!」

男「あぁ…恥ずかしい…」




50 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:04:11 ID:n8RIRXRc

司会「照れないで照れないで!君、よく見るとなかなかイケてるよね?」

男「よく見ないと解らないなら、イケてないって事じゃね?」

司会「わかってるじゃない、君!」

男(名前も知らない地方のお笑い芸人に、馬鹿にされた…)

司会「さて、会場も温ったまってきた所で!」

男「…」




51 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:05:03 ID:n8RIRXRc

司会「お二人はどこから来たのかな?」

幼「船橋です!あ、千葉の船橋から来ました!」

司会「おー!県外からの参戦でしたかっ!」

幼「どーも!どーも!」

司会「二人、凄くお似合いのカップルですね?バカップル?」

幼「そんな、カップルだなんて…ねぇ?」

男「…」




52 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:05:31 ID:n8RIRXRc

幼「あ、私達、実は幼馴染なんですよー」

司会「はー!幼馴染でカップル!漫画か!って話しですね!」

司会「爆発してもいいよ?男の子の方だけ!」

男「…」




53 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:06:14 ID:n8RIRXRc

司会「あれ?黙っちゃう系?さっきのノリはどこいったの?」

司会「会場冷えちゃうよ!ホラ、さっきのノリツッコミは?」

幼「もう、ほんとに照れ屋なんだから、この子は!」

幼「ボケにはツッコミでしょ?何度言えばわかるの、男!」

司会・幼「はいっ!」

男「…」

司会・幼「はいっ?」




54 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:07:32 ID:n8RIRXRc

男「だー!幼!お前にそんな事言われたことねーよ!」

男「もう良いだろ、何だこの辱め大会は!」

男「司会のおっさん!あんたも調子乗りすぎだろ!」

男「素人の俺が、そんなに面白い事言える訳ねーだろが!」

男「何なの、その『はい、今!面白い事言って!』みたいな顔!」

男「て言うか、二人でネタ合わせしたみたいに無茶振りしやがって!」

男「もうやってられんわ!」

幼「はい!どうも、ありがとうございましたー!」
ペコッ




55 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:08:40 ID:n8RIRXRc

司会「会場の皆さん、見事な夫婦漫才を見せてくれた…」

司会「船橋からの可愛らしい刺客に、惜しみない拍手を!」
パチパチパチパチパチ

男「ねぇ!これ、漫才大会じゃなくて、浴衣コンテストだよね?」

男「面白い事言う場所じゃないよね!」

司会「クドいツッコミもイケるね!腕、持ってるね、君!」

男「持ってねぇ!納得いかねー!」




56 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:09:41 ID:n8RIRXRc

司会「さて、次の挑戦者は!」

幼「さ、男、下がるよっ!」

男「ゆ、浴衣の話し、一個も…」

幼「戦は引き際が大事ですぞ、殿」

幼「それとも、まだ舞台で喋りたい?」

男「…」




57 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:10:59 ID:n8RIRXRc



2位の女の子「…あの、どうもありがとうございました!」

司会「はーい、どうもありがとうございました!」

司会「さぁ、2位までの発表が終わりました」

司会「いよいよ1位の発表です!」

司会「時間も巻きでって指示が出てるんでね」

司会「もうサクサク発表しちゃおう!」

司会「厳正な審査の結果…」

司会「今日この会場で!一番浴衣が似合っていたのはー!」




58 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:11:53 ID:n8RIRXRc



幼「はー、楽しかったね!」

男「お前は良い度胸だな、本当に!」

幼「楽しかったでしょ?」

男「…まぁまぁだったよ」

幼「フフフ。ツンデレか!っちゅー話しですよっ」

男「ツンデレなんて物はこの世に存在しない!」

幼「じゃあ、そう言う事にしといてあげるよ」

男「随分上から目線だな…」




59 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:13:10 ID:n8RIRXRc

男「しかし、まさか幼が優勝とはなー」

幼「私の可愛さを解ってくれる人が沢山居て、嬉しいよ!」

男「そうだけどさ」

男「その優勝賞品、いらなくね?」

幼「まぁ、3泊4日のディズニーランド旅行券って…ねぇ?」

男「ウチの近所っちゃ、近所だしなぁ」




60 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:14:02 ID:n8RIRXRc

幼「あ!あそこに立ってる人って、2位の人じゃない?」

男「そうだな。2位だった人だな」

幼「ね、これ、あの人にあげちゃってもいい?」

男「幼の物なんだから、どう使おうが構わないんじゃね?」

幼「うん!」




61 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:15:02 ID:n8RIRXRc



幼「プレゼントしてきた!」

男「ん?手に持ってるのは?」

幼「2位の賞品。いらないって言ったんだけど」

幼「どうしてもって言うから、貰ってきた」

男「賞品の交換になっちゃったな」

幼「まぁ良いじゃん!」

男「良いけどさ」




62 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:15:33 ID:n8RIRXRc

男「で、これからどうする?」

幼「んー。そろそろかなー」

男「ん?そろそろおっさんの屋台に戻るか?」

幼「違うよー」

幼「…」

男「…ん?」

幼「ちょっと移動しよう!」

男「お、おう」

男(どこに?って聞いても、答えないんだろうな…)




63 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:16:04 ID:n8RIRXRc



男「おい、幼。祭り会場から結構離れちゃったけど、良いのかよ?」

幼「良いから良いから」

男「すげー疲れるんだが、この上り坂はまだ続くのか?」

幼「そろそろ着くよ!」

男「…ここ、なんだ?駐車場?」

幼「穴場なんだよ!ここ!」




64 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:16:32 ID:n8RIRXRc

男「まぁ、高台だから景色が綺麗に見えるけどさ…」

男「周囲にかなり人が居るんだけど」

男「これって穴場って言えるのか?」

幼「こまけぇこたぁいいんだよ!」

男「まぁいいんだけどさ」

男「ここで何をするんだ?」

幼「良い場所ゲーット!」

男「良い場所?」

幼「それに、良い時間っ!」




65 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:17:11 ID:n8RIRXRc

男「そろそろ正解を教えて下さいよ、モリアーティ教授」

幼「人を天才犯罪者みたいに呼ばないでよ!」

男「で、何だ。言いたい事があるんだろ?」

幼「え、な、何の事?」

男「…」

幼「もう、せっかちだなぁ、男は」

男「まあ、付き合い長いからなー」

男「今回の沖縄旅行も、理由があるんだろ?」




66 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:17:52 ID:n8RIRXRc

幼「バレていたか、ホームズ君」

男「ははは。バレバレだ、幼」

男「お前はモリアーティ教授にはなれないな」

幼「あのね、男…」

男「うん?」

幼「わ、私ね…」

ヒューーーーーーーーーードーーーーーーーーーーーン!パラパラパラ




67 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:18:51 ID:n8RIRXRc

男「おわっ!びっくりしたぁ!」

幼「あ、花火!花火始まった!」

ドーーーーン!パラパラ

男「近いな!花火!」

幼「だからここ、穴場なんだよ!」

幼「打上げ場所に近いから、花火の破片とか落ちてくるよ!油断しないで!」

男「あぁ、油断せず、花火見るよ」




68 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:19:37 ID:n8RIRXRc

ドーーーーーーン!パラパラパラ

男「近いから、音が腹に響くなー」

幼「綺麗だねー、男!」

男「…あぁ、綺麗だな」

幼「…」




69 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:20:25 ID:n8RIRXRc

ドーーーーーン!パラパラパラ

幼「あ、今のスマイリー!?」

男「あ、あぁ、そう見えたな」

幼「凄いねー!花火なんて、久しぶりに見たね?」

男「去年の夏にも地元の祭りで見ただろ?」

幼「そうだっけ?」

男「そうだったよ」




70 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:20:58 ID:n8RIRXRc

幼「あ、あのさ、男」

ドーーーーーーーン!パラパラパラ

男「なに?」

ドーーーーーーーン!パラパラパラ

幼「私、男の事が…」
ドーーーーーーーン!パラパラパラ
ドーーーーーーーン!パラパラパラ
男「えー?なーにー?」
ドーーーーーーーン!パラパラパラ
ドーーーーーーーン!パラパラパラ
ドーーーーーーーン!パラパラパラ




71 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:22:07 ID:n8RIRXRc

幼「だ…」
ドドドドーーーーーーーン!パラパラパラ

男「…」

幼「…」

男「ぷっ」

幼「な、何よぅ」

男「あはは。花火師、空気読んでるよな!」

幼「まぁ、ある意味ね!」




72 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:22:44 ID:n8RIRXRc

ドーーーーーーーン!パラパラパラ

男「まぁ、さ」

幼「ん」

男「しばらく花火見ようぜ?」

幼「それもそうだね」




73 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:23:20 ID:n8RIRXRc



ドーーーーーーーーーーーン!!!パラパラパラ

男「でかっ!」

幼「今のはデカかったねー」

男「…これで終わりかな?」

幼「そう…かな?」

男「…」




74 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:23:59 ID:n8RIRXRc

幼「あ、あのさ男、ちょっと言っておきたい事があるんだ」

男「なんだよ、改まって」

幼「私、男の事が…」
ドーーーーーーーン!パラパラパラ

男「…」

幼「だ…」
ドーーーーーーーン!パラパラパラ




75 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:24:29 ID:n8RIRXRc

幼「…もー!」
ドーーーーーーーン!パラパラパラ

幼「私は!」
ドドドドドドドーーーーーーーン!パラパラパラパラ

幼「男の事が!大好きなのっ!」

幼「…」

男「お、おう…」

幼「はっ!?」

周囲の人達「オメデトー!」
パチパチパチパチパチ




76 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:24:59 ID:n8RIRXRc

幼「は、恥ずかしい…」

男「まぁ、俺もだよ」

幼「お、叔父さんの所に戻ろうか…」

男「そうだな。恥ずかし過ぎる…」


アナウンス『これで本日の花火は終了です』

周囲の人達「ワー!」
パチパチパチパチパチ




77 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:25:43 ID:n8RIRXRc

男「ははっ」

幼「あははっ。ちゃんと終了のアナウンスあるじゃん!」

男「はははっ。そうだな」

幼「えっと…さっきの、ちゃんと聞こえたよね?」

男「おう。ばっちり聞こえたぞ」

幼「まぁ、そう言う訳なんだよ!」




78 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:27:10 ID:n8RIRXRc

男「はぁ…それを言う為に沖縄に来たのか?」

幼「まぁその…南国の雰囲気と言うか、旅の勢いと言うか」

幼「そう言う感じで、言えるかな?と思って、ね?」

男「そんな事しなくても、普通に言えよ」

男「いや、違うな。もっと早くに俺から言うべきだったな」

幼「え?」

男「幼、俺もお前の事が大好きだぞ」





79 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:27:50 ID:n8RIRXRc



男「騙された!」

おっさん「騙してない!」

男「…だって話しが違うじゃねーかよ」

おっさん「違わねーよ!屋根あるし、布団もあるだろうが!」

男「確かに宿泊は可能だろうさ…」




80 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:29:02 ID:n8RIRXRc

男「だけど…昼間と同じくらい暑くて、眠れんのだが?」

幼「はぁ…それには私も同意するよ…」

男「何故この暑さでエアコンがないんだ…」

男「それに…」

男「右隣りに幼が居るのは良い…が!」

おっさん「うるせぇな、ブツブツ言うなよー」

男「左隣りにおっさんが寝てるのも話が違うんだが?」




81 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:29:47 ID:n8RIRXRc

おっさん「かてぇ事言うなよ、男」

おっさん「旅の醍醐味だろ?」

男「…」

男「しっかし、これじゃ眠りながら熱中症になっちまうよ…」

幼「た、確かに…これはさすがの私もギブアップだよ、叔父さん」

おっさん「仕方ねぇなぁ…」




82 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:31:15 ID:n8RIRXRc

おっさん「じゃあ、こんな居間じゃなくて…」

おっさん「エアコンある寝室に移動すっか」

男「エアコンあんのかよ!」

おっさん「あるに決まってんだろ?沖縄の暑さ舐めんな!」

おっさん「夜でも気温は28度だぜ!」

男「じゃあ、真っ先にそこに通せよ!この1時間は何だったんだよ!」

おっさん「これも旅の醍醐味ってコトー」

男「…どんな醍醐味だよ」




83 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:31:55 ID:n8RIRXRc

おっさん「南国っぽいだろ?この気温と湿度の高さ!」

男「こんな醍醐味はいらん!」

おっさん「ツンデレ?」

男「違う!」

幼「叔父さん、ちょっと、マジで暑い!」

幼「クーラーのある部屋に移動したい!」

おっさん「わかったよ。幼ちゃんに言われちゃしょうがねぇ」

男「…」




84 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:33:03 ID:n8RIRXRc

おっさん「大丈夫。俺はカミさんの部屋で寝るから!」

男「…」

おっさん「あとは若い2人で…な?」

男「な?じゃねえよ!」

幼「…」
モジモジ

男「幼も!モジモジしてんなよ!」

おっさん「グッドラック!」
グッ!

幼「ん!」
グッ!

男「サムズアップしてんなよ、二人とも!」

男「何もねぇから!」




85 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:33:42 ID:n8RIRXRc



幼「ね、ホントに何もしないの?」

男「しません!」

幼「えー!さっき好きって言ってくれたじゃん!」

男「それはそれ、これはこれだよ」

幼「むー」

男「幼の事、大事に思ってるからこそだよ」

男「責任取れるようになるまで、そう言うのはナシ!」




86 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:34:37 ID:n8RIRXRc

幼「…えー。我慢、出来るの?」

男「将来の事考えれば、あと数年くらい、余裕っす!」

幼「…真剣に考えてくれて、ありがと、男」

幼「でも、私、結構勇気出したんだから…」
チュッ

男「んなっ!?」

幼「キスくらいは、良いよね?」




87 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:35:21 ID:n8RIRXRc

男「…あんまり俺の理性を過信するなよ?」

幼「ふふっ。私はオッケーなんだから、いつでもどうぞ?」

男「寝る!お休み、幼」

幼「お休み、男。明日も頑張ろうね…」

男「おう」




88 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:36:58 ID:n8RIRXRc




男「いやー、楽しかったなー」

幼「そうだねー。主に一昨日から今日にかけて、楽しかったねー」

男「青い海と白い砂浜も堪能出来たしなー」

おっさん「なんだよ、祭りの2日間は楽しく無かったってか?」




89 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:38:04 ID:n8RIRXRc

幼「叔父さんの家と、リゾートホテルとじゃ、天と地ほどの差があったよー」

おっさん「あーそーっすかー」

男「浴衣コンテストの2位の賞品がなー」

男「まさかリゾートホテル2泊3日とはなー」

幼「ねー?しかもダメ元で電話してみたら」

幼「たまたまキャンセルが出て、1室空いてて…」

幼「オーシャンビューの部屋が取れるとはねー」




90 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:39:00 ID:n8RIRXRc

男「凄いラッキーだな?」

幼「凄いラッキーだったね!」

おっさん「出来すぎだろ、二人とも」

おっさん「それで二人はもうアレか?アレな関係になっちゃったか?」

男「…」

幼「叔父さん、それはセクハラです!」




91 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:39:56 ID:n8RIRXRc

おっさん「まぁ、二人とも、来年も来いよ!」

幼「出来れば来たいね!」

男「あぁ、焼きそば焼くのは嫌だけど、また来たいな!」

おっさん「今度は新婚旅行で来るか?ハハハ」

幼「し、新婚…旅行」
モジモジ




92 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:41:10 ID:n8RIRXRc

男「…まぁ、考えておきますって事で」

幼「そろそろ時間だね。行こっか、男」

男「おう。それじゃ元気でな、おっさん!」

幼「叔父さん、本当に色々ありがとね!」

幼「叔母さんにもよろしく言っといてね!」

おっさん「おう!」

おっさん「んじゃ、とっとと千葉に帰れ!またな、二人とも!」




93 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:42:46 ID:n8RIRXRc



男「ところでさー」

男「ずっと気にはなってたんだけど」

男「今回の旅費はどこから出てきたんだ?」

幼「えへへー。実はねー…」

男「あー、ひょっとしてだけどさ」

幼「ん?」




94 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:43:35 ID:n8RIRXRc

男「あの貯金箱、開けた?」

幼「…うん」

男「やっぱりあの貯金箱、開けちゃったのか…」

男「小さい頃から二人で貯めてた、あの貯金箱をな…」

幼「うん。総額で30万以上あったよ!」

男「使っちゃったのか、アレ…」

男「て言うか、30万もあったのか?」




95 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:44:18 ID:n8RIRXRc

幼「私も驚いたよっ!」

幼「毎月の500円貯金以外にもさー」

幼「ちょっとずつ貯金箱に入れてたんだけど」

幼「あ、男もちょこちょこ入れてたでしょ?」

男「まぁ、そうだな」

幼「旅費はそこから出たんでした!」




96 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:47:06 ID:n8RIRXRc

幼「私んち、ほら、お父さんがパイロットだからさ」

幼「飛行機代、かなり抑えられたんだよ」

幼「男の分も1ヶ月前に予約してたから、安かったし」

幼「宿泊も最初の二泊は叔父さんが泊めてくれたから、タダだったし」

幼「その後の二泊は無料でリゾートホテルだったし」

幼「総額はかなり安かったんだよね」

幼「結局、一番お金かかったのは食費だったね」




97 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:47:47 ID:n8RIRXRc

男「…て言うか、それじゃ、タダじゃねぇじゃん!」

男「普通に自腹じゃねーか!」

幼「ぶっちゃけそう言う事です!」

男「騙された!」

幼「ごめん!騙した!」




98 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:48:24 ID:n8RIRXRc

男「…でもまぁ、アレだ」

幼「ん?」

男「俺たちの関係が決定的に変化したんだ」

男「…良い旅だったな!」

幼「うん!」

男「これからもよろしくな、幼」

幼「うんっ!」




99 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:49:04 ID:n8RIRXRc

男「あー、でも、こう言うサプライズは控えめにな?」

幼「えへへ。気をつけます…」

男「大体あのお金は…」

幼「え?何?」

男「何でもねーです。さ、行こうぜ」

男「飛行機に乗り遅れたら、シャレになんねーし!」

幼「ちょっと、待ってよ男!」




100 : ◆L0dG93FE2w 2012/07/29(日) 22:49:40 ID:n8RIRXRc

男(あの金は…結婚資金って言って貯め始めたんだって事)

男(忘れちまってるのかな…)

男(でもまぁ、こんな関係になれたんだから)

男(ある意味、目的通りって事だから、いいか)



幼(…婚前旅行って考えたら、使い道は間違ってないよねっ!)

幼(って、叫びたいけど…)

幼(これは結婚した時のサプライズに取っておこうっと!)



おわり




102 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/29(日) 22:52:02 ID:MkTZVTKU

乙乙
よかったわー!




104 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/29(日) 22:58:43 ID:2g0SgOGg


うおおおおおお




107 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/30(月) 00:39:59 ID:qpOxHzJg

よかったべさ。乙




110 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/30(月) 16:10:10 ID:2mq/7WaM

乙乙





引用元
男「騙された!」幼馴染「騙してない!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1343564764/
[ 2012/08/02 22:00 ] 幼馴染SS | TB(0) | CM(1)
名無しさん
船橋とか死んだひいじいちゃん住んでた
じいちゃんのこと思い出したわ
2012年08月16日 19時42分
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