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兄「最近妹ちゃんがつれないんです……」

1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:28:09.77 ID:pf5pinlw0

DQN1 「フゥ……やっぱ旨いなマルボロ」

DQN2 「屋上で隠れタバコなんて、俺たちパネエっすねBigDQNさん」

BigDQN「おう、超極悪だぜ」

バタン タッタッタ

DQN1 「やべ、誰か来たぞ。タバコ隠せ!」

DQN2 「せ、先生に怒られるのは嫌だからな」


兄  「おい! そこでクソ座りしてるテンプレDQNども!」

BigDQN「んあ?」



引用元
兄「最近妹ちゃんがつれないんです……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1315758489/
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:30:24.45 ID:pf5pinlw0

兄  「僕の妹ちゃんにちょっかいを出した罪、断じて許せん! これでも食らえ!」ポイッ

ピュー    ベチャ

DQN1 「うっ、なんだk うわあああああああああ! うんこだこれ! くっせええええ!!」

兄  「こっちもおまけだうははははは!!」ポイ!

ピュー バサッ バラバラ

DQN2 「げえ! 飛んできた袋がちょうど俺の頭に当たり中の物が!! 虫がいっぱい!!」

DQN2 「背中でゴキブリとカマドウマがモゾモゾしてるううううう!! 誰か助けて!」



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:32:09.49 ID:pf5pinlw0

BigDQN「ど、DQN1! DQN2! てめえなんてひでえことしやがる!」

兄  「よし貴様が張本人だな死ね」ヌラァ

BIGDQN「お、おいなんだその痛そうな釘バット……待て、落ちつい」

兄  「キエーーーーーーイ!!」

BIGDQN「ヒイイイイイイ!!」


ギャーウンコガメニーーーー
チョwwwクギバットカンチョーktkrアア゙ア゙ッ
ムカデガチンコニマキツイタアアアア






4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:33:20.30 ID:pf5pinlw0

兄   「ということが先日あったんですが、妹ちゃんに伝わって怒られましたフヒィ」

友   「相変わらず妹ちゃんの事となると恐ろしいよな、お前」

兄   「妹ちゃんに群がる汚物共を消毒するのが、俺の使命であり天命だ」

友   「ところで、そいつらは何したんだ?」

兄   「メアドを聞いてきたそうだ。健全なお付き合いからだと? 万死に値する」

友   「そ、そうか……」



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:34:53.53 ID:pf5pinlw0

幼馴染 「おはよ」

友   「今日もすました顔してますね幼馴染さん!」

幼馴染 「兄、あなた最近噂になってるわよ。また妹さんのことでやらかしたでしょ?」

友   「今日もすました顔してますね幼馴染さん!!」

兄   「どんな噂か知らんけど、それで妹ちゃんに近づく輩が減れば、僕ァ大歓迎だね!」

幼馴染 「今更だけど手遅れね」



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:39:07.14 ID:pf5pinlw0

友   「あの! 俺も何か噂になってるとかないかな!?」

幼馴染 「ああ、友の事も女子の間で話題になってたかも」

友   「ほほほ、本当ですかキャー!」

幼馴染 「悪い意味でね」

友   「なんだと……」



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:40:51.75 ID:pf5pinlw0

友    (まさか、下校中エロ本拾い集めてたのがバレたのか、
     いやいや、授業中ハナクソ食べてるのを女子に見られた件も疑わしい……」

幼馴染 「声に出てるから。今度から距離置かせてもらうわね」

友   「おいおい長い付き合いなんだ、そんなこと言わないでもっと仲良くしようぜぐへへへ」

幼馴染 「噴ッ!!」ドゴッ

兄   (友がコの字になって、俺の前をすっ飛んでいった。KOEEEEE!!!)



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:42:48.31 ID:pf5pinlw0

兄「ランチタイムがやってきました。今日は妹ちゃんと一緒のお食事ですハァハァ」

友「兄、昼飯く」

兄「待っててね妹ちゃーーーん!」バビューン

友「おう、ぜ?」

ヒソヒソ……トモクンタベルヒトイナイノ……ヒソヒソ……トイレデタベテルラシイヨ……
アニクンニステラレテカワイソ……クスクス……


友「……」



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:44:01.65 ID:pf5pinlw0

妹友「んんー! 午前の授業終了! 妹、今日はどうしよっか。学食?」

妹 「えっと、今日は、その」

イモウトチャーーーーン 

妹友「げ、この声は!? まさか」

兄「妹ちゃーん! おまたせええええ!!!」



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:45:33.63 ID:pf5pinlw0

妹友「うわぁ……きたよあんたのキモ兄貴」

兄「キモいとかいうなこのスーパーブス!!」

妹友「あ? 今なんつったオイ固羅」

兄「顔だけにとどまらず耳まで腐っているようだなbitch」

妹友「よろしい、ならば戦争だ」
ギャーギャー

妹「はぁ……」



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:48:11.05 ID:pf5pinlw0

兄 「ほらほらこの玉子焼き食べて。妹ちゃん好みにちょっと甘くしたんだよ!」パタパタ

妹  (うっ)

兄 「こっちのソーセージ! 妹ちゃん大好物の香君です! 目の付け所が違うよね!」フリフリ

妹  (お兄ちゃんが犬のようだ……)

妹 「お兄ちゃん、あのさ」

兄 「なにお茶!? のどを詰まらせたらいけない! 
  さあ! さあさあ! なんなら口移しでもかまふぁなふぃひょ!?」

妹 「お茶はとりあえず後でいいから、ちょっと話を聞いて」



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:49:59.21 ID:pf5pinlw0

妹  「お兄ちゃんが色々心配してくれるのは嬉しいんだけど」

妹  「もう少し何とかならないのかな?」

兄  「なに! もっと積極的な方がいいのかい!?」

妹  「いや、そうじゃなくて……」

妹  「さっきも、妹友に無理を言ってお昼別々にしてもらったんだよ」

兄  「え、無理やり友達に引きずられてったように見えたけど……」



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:52:16.37 ID:pf5pinlw0

妹  「それにこの前だって。あの人、別に悪い人じゃなさそうなのに」

兄  「いいや、奴は超極悪な野郎だね! 妹ちゃんは分かってないよ!」

兄  「ああいった類のDQNと一緒になった女性の末路が! どのように!! なるのかを!!!」

妹  「お兄ちゃん、唾飛んできてるよ」



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:54:57.84 ID:pf5pinlw0

兄  「きっと散々弄ばれた挙句若い身空で流産を経験させられ
    よしんば産んだとしても碌に働かずバクチばっかやって
    スッた怒りをぶつけられた妹ちゃんはそのストレスの
    はけ口を自分の子供に求めてしまい幼児虐待で逮捕されちまうんだ!
    可哀相な妹ちゃんうおおおおおおおん!!!!」

妹  「それは今朝のニュースでやってたでしょ」

兄  「ともかくお兄ちゃんは許しませんよキイイイイイイ!」

妹   (うーん……)



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:57:07.17 ID:pf5pinlw0

幼馴染「おはよ」

友  「今日も素敵でございますわ、お姉さま」

兄  「太陽すら霞む眩しさだなんて、罪なお人」

幼馴染「お二人ともごきげんよう……楽しいこれ?」



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 01:59:06.30 ID:pf5pinlw0

友  「そういや兄、知ってるか?」

兄  「友が鼻くそイーターだってことか」

友  「その話はマジでやめろよおい!」

兄  「自分で言ってたんじゃないか。めんどくさい奴だなあ」

友  「いいよもうちくしょう! 妹ちゃんのことだよ」

兄  「よし、妹ちゃんに関して知りうる情報を全て吐き出せ」



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:00:02.60 ID:pf5pinlw0

友  「そういや兄、知ってるか?」

兄  「友が鼻くそイーターだってことか」

友  「その話はマジでやめろよおい!」

兄  「自分で言ってたんじゃないか。めんどくさい奴だなあ」

友  「いいよもうちくしょう! 妹ちゃんのことだよ」

兄  「よし、妹ちゃんに関して知りうる情報を全て吐き出せ」



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:03:10.10 ID:pf5pinlw0

友  「また言い寄られてるらしいぜ。人気だよな、妹ちゃん」

幼馴染「確か男君、だっけ。妹ちゃんと同級生の」

友  「なんだ、やけに詳しいな」

幼馴染「一緒に習い事やってる子が、同じクラスらしくてね。さっき教えてくれたってワケ」

幼馴染「成績優秀、真面目で優しい。運動もそこそこ、顔も良し。まあモテるでしょうね」

友  「なにそれこわい、って兄急に勉強し始めてどうした? 気でも狂ったか」

兄  「男補完計画を作成中だ……奴の終着点、地獄へと叩き落すための計画をな!」



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:04:36.22 ID:pf5pinlw0

兄  「そういや幼馴染、習い事なんかやってたっけ」

幼馴染「うん。茶道だけど」

兄  「幼馴染が、茶道だと?」

友  「ホホ、お姉さま、ご冗談は顔だけにして下さいまし」

兄  「茶道よりもサドのがお似合いですわよ、クスクス」



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:05:37.14 ID:pf5pinlw0

幼馴染「あらそう。ところでみたらし団子と最中、どっちのお茶請けが好き?」

友  「僕はみたらし団子ちゃん!」

幼馴染「みたらし団子、ね。貴方達を団子とすると、私の腕が串。どうかしら?」

兄  「……」

友  「……」

幼馴染「ちなみに最中は」

兄  「ごめんなさいもう十分ですとりあえず土下座でいいでしょうか」



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:09:12.20 ID:pf5pinlw0

妹友 「とにかく、はっきり言うべきだよウザいって!」

妹  「いや、ウザいとまでは……」

妹友 「あんな妹にべったりの兄とか異常だから」

妹  「確かに過保護かな、って時はあるけど」

妹  「それは私を思ってくれてるってことだし」

妹友 「思ってくれてるというか、怨念かなんかじゃないのあれ」



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:11:07.28 ID:pf5pinlw0

妹友 「そういや、男君からデートに誘われたってホント?」

妹  「デート、というか遊びに誘われただけだよ。それに私」

妹友 「んま、何言ってんのこの子! デート以外のなんだっつーの! 
    タイミング見計らった後夕飯食べたりふらついたりで時間潰して
    疲れたねとかいって大人な店に誘ってお酒飲まされた挙句
    冷静な判断を鈍らせホテルに連れ込んでズコバコするに決まってるんじゃないの!!」

妹  「妹友凄い、鼻血が出てる。興奮しすぎだよ落ち着いて」

妹  「ほらティッシュ。なんかお兄ちゃんみたい、ふふふ」

妹友 「ンガガガ! あんなのと一緒にするなキイイイイイイイ!」



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:12:30.25 ID:pf5pinlw0

妹  「それじゃ、お兄ちゃんに聞いてみるよ」

妹友 「え、あ、はい? いや聞くって何を? ていうか携帯?」

妹  「携帯だと、お兄ちゃんまたこっちに来そうだから……」

妹  「来たらどうせ、妹友ケンカするでしょ?」
 
妹  「ちょっと行ってくるね」



妹友 「」ポカーン



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:16:59.51 ID:pf5pinlw0

友  「妹ちゃんを大事にする気持ちは分かるけど、もう少し信用してやれよ」

幼馴染「相手の子も、あなたの嫌いな不良とは違うタイプみたいよ?」

兄  「いやだいやだいやだーー!! 妹ちゃんは僕のだああああ!!!!」

男  「おーい、兄。下級生の子が来てるぞ。お前の妹さんか? 可愛いなウシシ」

兄  「ホアタァ!!」ズブッ

男  「ギャアアアア!! 眼が致命傷!!」

兄  「さ、盗撮野郎は追い払ったよ。どうしたんだい妹ちゃん?」ニタァ



25:>>24の男はクラスメイト男:2011/09/12(月) 02:19:34.46 ID:pf5pinlw0

妹  「えっと、今日同じ学年の人に、遊びに行こうって誘われたんだけど」

兄  「そそ、それはもしかして男とか言うシットな名前ですかね妹チャン?」

妹  「うん。今週の土曜日で……私どうすればいいかな?」

兄  「どうすればいいか? 勿論二度と口が聞けぬ様五体ひきはなs」ドムゥ!

妹  「?」



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:21:52.89 ID:pf5pinlw0

兄  「ハハハ デートトハ ヤルジャナイカ イモウトチャン」

妹  「え」

兄  「ゾンブンニ タノシンデ キナサイ イテラ イテラ」

妹  「!!」

妹  「そう……うん、わかったよ……」トボトボ




友  「バレずにすんだか。嫁との対話で鍛えた腹話術プレイが、このような場所で活きるとは」

幼馴染「嫁? まあいいけど。それより、ちょっと強く打ち込んじゃったかもしれない」

友  「泡吹き始めたな」



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:28:53.81 ID:pf5pinlw0

兄   「どうしてこうなった!!」

兄   「妹ちゃんと野郎のデートを俺が了解するとかありえんだろ! おかしいですよカテ……
     アダダダダダ!!」

兄   「みぞおち辺りが凄まじく痛い! なんか記憶もあやふやだしなんだこれ!!」

友   「まあまあ、いいじゃねえか。たまには優しく見守ってやろうぜ」

兄   「うるさいよくそばか!」

友   「なんだと! くそばかいう奴がくそばかだばーかばーかうんこしょんべん!」



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:30:26.04 ID:pf5pinlw0

幼馴染 「とりあえず、もう決まっちゃったみたいだし。兄も諦めたら?」

兄   「まだだ、まだ終わらせんぞ……クククク」

幼馴染 「ああ、一応言っておくけど、兄」

幼馴染 「妹ちゃんのデートの件、余計なことしたら……」ニヤリ

兄   「ず、ずるいぞ幼馴染! 暴力反対!! いじめかっこわるい!」



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:36:24.72 ID:pf5pinlw0

友  「さて、今日は妹ちゃんと男君のデートを尾行するわけだ」

兄  「あー、妹ちゃんの私服姿も可愛いなあ。見てよあそこに天使がいる」

兄  「なんだかんだ言って、お兄ちゃんのこと待ってくれてるんだよ。
    もー、妹ちゃんはツンツンデレデレだなあうふうふ」

兄  「よーし妹ちゃんいまいkモゴモゴ」

幼馴染「ちょっとうるさい。兄のこと押さえておいて。あ、男君もきたみたい」

兄  「ぶぶふぁああああ!! 離せ、離してくだされ友殿ぉぉおおお! 
    あやつを生かしておいてはならぬのじゃあああああ!!!」

友  「ぐおおおお! 暴れるな兄! ばれる!」



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 02:39:20.33 ID:pf5pinlw0

受付 「入場券をよろしいでしょうか」

兄  「動物園とかふざけてんのか。お? 僕達私達も野生に還って種の保存に
    励みましょうってか? お? お?」

受付 「そ、そんなこと私に言われても困りますうう」

幼馴染「ほら、受付さんに絡まない。さっさと進む」グイグイ

兄  「いたいいたい! 耳は引っ張らないでお願い!」

友  「入って早々これでは、先が思いやられるな……」



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:44:47.33 ID:pf5pinlw0

兄   「カピバラいいよねー。ドキドキどうぶつシリーズのカピバラ」

兄   「可愛くて、つい二種類とも買っちゃったんだよ」

兄   「妹ちゃんに両方あげちゃったんだけどさー」

兄   「凄い喜んでくれたんだ」
 
兄   「その喜んでいる妹ちゃんの隣に下衆野郎が見えるのは目の錯覚か?」ゴシゴシ

兄   「おい、消えないぞ! おかしいじゃないか!! 何とか言ってくれよ幼馴染!」

幼馴染 「だから、さっきから男君がいるって言ってるでしょ」



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:46:07.71 ID:pf5pinlw0

男  「この猿は……それで……」

妹  「そうなんだ、ふふ……」



兄  「うおおおおおおおおおおお」ガッコンガッコン

友  「お、おいおい落ち着け、鉄柵が壊れちまう」

友  「ほら、隣の女の子もこっち見てるじゃねえか。笑われるぞ」

兄  「フーッ、フーッ」



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:47:18.25 ID:pf5pinlw0

炉利 「おかーさん、このひとおかおまっかっか。おさるさんみたいだよー」

母  「こら、そっちを見たらいけません。めめをあわせちゃだめよ



    なんて殊勝な事言うとでも思ったかこのロリコンがッ!! 
    人様の子に欲情してんじゃねーよボケしね!!」
 
兄  「俺はロリコンじゃねえよシスコンだクソババア!!!」

モンペ「キシャーーーーーッ!!」



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:48:52.63 ID:pf5pinlw0

客  「あ、あそこです飼育員さん! 猿が逃げ出して、
    あまつさえ盗んだ服を着込んでるんですよ!」

兄  「ウキイイイイイイ! ウキイイイイイイ!!!」

飼育員「あ、逃げたぞ! 追え!!!」





客共 「物騒なこともあるものね」

客共 「怖かったわー」

幼馴染「こっちに来たらどうしようかと思いました」



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:54:34.94 ID:pf5pinlw0

友  「あの後職員に捕まり、こってりと絞られた」

幼馴染「説教は食らったのに絞られたってわけね。面白いアハハ」

兄  「つまんねーよ! 他人の振りしやがってこの裏切り者が!」

幼馴染「そんなことよりお昼にしない? 妹ちゃんも見失っちゃったし。ほら、お弁当」

兄  「都合悪いことに関してはスルースキル高いよね幼馴染。
    つかその弁当作って持ってきたの、俺なんですけど」



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:56:20.00 ID:pf5pinlw0

幼馴染「ん、このおにぎりいくらが入ってる」

兄  「ああ。幼馴染昔から好きだったからな、いくら」

幼馴染「ふーん、覚えててくれたんだ」



友  「ん、このおにぎりMGマスターガンダムの腕パーツが入ってる」

兄  「ああ。友昔から好きだったからな、Gガン」

友  「ふーん、覚えててくれたんだ  って馬鹿か貴様!! 食い物じゃねーよこれ!」



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:57:44.43 ID:pf5pinlw0

幼馴染 「まったく、妹ちゃん以外の女の子にもこれくらいの気遣いができれば、ね」

兄   「それは自分が女じゃないという自虐的ギャグですね? 面白いアハハ!」

幼馴染 「え? なに? 聞こえない」

兄   「調子にのりまじだ、ずみばぜん……」ボロッ





友   「どうでもいいけど、この広場周りに誰もいないな」

兄   「こんなに天気いいのにな。何かあったのか」

幼馴染 「誰もいない方が気楽でいいんじゃない?」



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 06:59:28.84 ID:pf5pinlw0

男   「いや、今日は本当に暑い。大丈夫だった?」

妹   「あ、うん。外の気温、50度らしいよ」

男   「この陽気の中、広場でお昼食べてる人はまさかいないだろうね」




店員  「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」

妹   「んと、このオムライスにしようかな」

男   「じゃあ、僕も妹ちゃんと同じで」



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 07:00:28.31 ID:pf5pinlw0

妹   「ムグムグ……ん?」

男   「可愛い食べ方するんだね」

妹   「う……」

男   「妹ちゃん、食べるのに一生懸命だから、つい魅入っちゃったよ」

男   「お話しながらってことは多いけど、こういうのもいいね」

妹   「ごめん、あまり男の人と食事したことがないから……」

男   「はは、じゃあ僕はとても光栄な身分ってわけだ」



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 07:01:33.87 ID:pf5pinlw0

男   「でも、妹ちゃんが誘いを受けてくれるなんて、正直思わなかった」

男   「みんな断っちゃってるって話を聞いてたからさ」

妹   「……」

妹   「……お兄ちゃんが」

男   「ん?」

妹   「あ、んん、なんでもない」

妹   (……お兄ちゃんが、言ってくれたら、私は)



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 07:03:20.26 ID:pf5pinlw0

男  「このジャイアントビッグパンダパフェでも頼む?」

妹  「確かに美味しそうだけど……食べきれないから」

男  「僕も一緒に半分食べてあげるから」

妹  「それは、ちょっと。ごめんなさい」

男  「あは、やっぱり照れくさかったかな」
    


男  「じゃ、そろそろいこっか。僕が出しておくね」



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 22:43:07.73 ID:pf5pinlw0

ガタン……ガタンガタン……

友  「夕方だな」

幼馴染「ええ、夕方ね」


友  「今日一日あの二人を追い続けたわけだが、どうよ」

幼馴染「思ったより悪くなかったんじゃない? 楽しんでたし」

兄  「……別に」

幼馴染「拗ねない拗ねない」

兄  「拗ねてなんかないもうーーーーん!!」



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 22:44:37.11 ID:pf5pinlw0

ザネクストステーションイズ……

 
友  「次の駅で降りるみたいだな。どうする?」

兄  「もういい帰る」

幼馴染「あの二人が変なとこ行くとは思えないけど、少し気になるわね」ガシッ

兄  「やめてーーーー! 僕かえうううううう!!!」ズルズルズル



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 22:47:59.55 ID:pf5pinlw0

幼馴染 「なるほど、まずはゲーセンでプライズゲーム。あざといというか、なんというか」

幼馴染 「妹ちゃんがとってもらったぬいぐるみ、あれいいわね。私もほし」チラ

兄   「おいこれ手を突っ込んだら取れそうだぞ。ぬううううう!!!」

幼馴染 「ちょっと! 恥ずかしいからやめて。店員さん来るわよ。なにこの落差」

幼馴染 「それにさっきから友も見当たらないし。どこ行ったか知らない?」

兄   「ガンダムでもやってんじゃねーの」

幼馴染 「ガンダム? ロボットが好きとか、友もやっぱりまだ子供ね。ふふ」



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 22:50:51.71 ID:pf5pinlw0

友 「あーもう、ネーナたん可愛いなあちゅっちゅしちゃうぞウヒヒヒ」チュッチュッ ペロペロ

客1「一番可愛いのはティファたんに決まってんだろ馬鹿……アァ……」シュッシュッシュッ

客2「シーマ様、申し付け通り全裸になりました! 今から僕の粗品を突貫させます!」グニャ 

客3「貴方のレバーで俺のお尻をもっといたぶって下さいバニング大尉ィィン!」グリグリ アヒィアヒィ



観客 「あのラインどうなってんだ一体……」



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 22:54:56.10 ID:pf5pinlw0

繁華街

幼馴染 「なんかすっきりした顔してるわね。ガンダム?」

友   「おう! やっぱ楽しいなガンダムエクストリーム」

兄   「お前またやってきたのかよ。そのうち入店拒否されるぞ?」

幼馴染 「なになに」

兄   「友の人間としての尊厳をこれ以上失墜させたくない。聞かないでくれ」



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 22:57:34.23 ID:pf5pinlw0

友   「それはそうと、あの二人どこ行くつもりだ?」

幼馴染 「あっち、あまり治安がよくない通りよね。大丈夫かしら」

兄   「近道してるだけじゃない? あそこから抜けてくと××町行くのにも早いし」

幼馴染 「抜け道にしても、わざわざこんな所通る必要ある?」

幼馴染 「つい最近もこの辺で暴力沙汰があったって聞いてるし」

兄   「……」



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:01:19.85 ID:pf5pinlw0

友   「げ! おいおい、言ったそばからガラ悪そうなのに絡まれちまってるぞ……」

兄   「!!」ハッ

友   「俺らもいった方がいいんじゃないのかこれ?」

兄   「……いや、いかない」

幼馴染 「あのね。ヘソ曲げるのはいいけど、状況にもよるでしょ?」

兄   「そうじゃなくて! 少しだけ、少ししだけ待ってくれ」

幼馴染 「じゃあ、いったいなんなのよ!?」



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:08:09.60 ID:pf5pinlw0

幼馴染 「もー! どうなったって知らないからね」

友   「あ、あれ? なんか様子がおかしいんだけど」

幼馴染 「え?」

友   「うお、男君あいつ等追い払っちまった。見ろよすごくね?」

兄   「……」

友   「喧嘩も強いとか、パーフェクトマンじゃないか男君。」

幼馴染 「…………」



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:10:13.79 ID:pf5pinlw0

男  「……?」ナデナデ

妹  「……」




兄  「……」

兄  「…………」

兄  「……帰ろう」

友  「え、何かいい雰囲気になってるけど。平気なの兄?」



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:12:06.95 ID:pf5pinlw0

兄「俺、別に、ここまで付いてくつもり元々なかったし」

兄「もう、いいから。妹ちゃんの事で気を使わせちまって悪いな」

兄「色々アレだったけど、二人とも心配してくれてたのは分かってるからさ、へへ」

友「兄……」

兄「よし、いこか。折角だから、どこかで夕飯食べてこうぜ」



58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:15:17.11 ID:pf5pinlw0

幼馴染  「…………」
友    「どした? まだ二人のことに気になるか?」
幼馴染  「ん、いやなんでもない。帰ろっか。あ、夕飯食べてくんだっけ」



59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:20:10.29 ID:pf5pinlw0

自宅

兄  「妹ちゃん、お帰り」

妹  「あ……ただいま。……お夕飯、食べてきちゃったけど……」

兄  「大丈夫だよ。多分そうだろうと思って、先に済ませといたから」




兄  「デート、楽しかったか?」

妹  「楽しかった……よ」

兄  「そか。男君はいい奴だったか?」

妹  「……優しかった」

兄  「そか、そか」



60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:23:39.58 ID:pf5pinlw0

妹  「……お兄ちゃんは、私が」

兄  「充実した一日だったね、よかった」ニコ


妹  「……」

妹  「そうだよ。男君は」



61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:28:39.19 ID:pf5pinlw0

妹  「男君はわたしのこと、怖い人達から守ってくれたし!」

兄  「うん」

妹  「男君はお兄ちゃんと食べる時より楽しかったし!」ズキッ

兄  「うん」

妹 「男君はお兄ちゃんみたいにき、気持ち悪くないし!」ズキズキッ

兄 「……うん」

妹 「お、お兄ちゃんよりも……!」



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/12(月) 23:34:04.36 ID:pf5pinlw0

兄「妹ちゃん」

妹「……」




兄「男君と、うまくいくといいな」
妹「……ッッ」ダッ タッタッタ   バタン










兄 「おやすみ、妹ちゃん」



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 22:50:12.84 ID:BdKPpfPb0




叔父  『出来るだけ家を空けないようにはするけど』

叔父  『おじさんがいない時に何かあったら、兄くん、君が妹ちゃんを守ってやるんだよ』

兄   『うん! 妹ちゃんは僕がまもる』グッ

叔父  『よし。えらいぞ』

叔父  『……』

叔父  『おじさんはね、それができなかったんだ』



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 22:51:46.04 ID:BdKPpfPb0

叔父  『つまらない意地と嫉みで、見ない振りをして』

叔父  『結果、あいつを、君のお母さんを死なせてしまった』

叔父  『ごめん……本当にごめんよ』

兄   『おじさん、泣いてる? かなしい?』ナデナデ

叔父  『兄くんは、悲しくないのかい? 泣いたっていいんだよ?』



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 22:54:25.55 ID:BdKPpfPb0

兄   『ううん、お母さんともう会えないのはかなしいけど、妹ちゃんはもっとつらそうだったから』

兄   『だからへーき! これくらいがまんできるよ』

叔父  『君は……強いな』

叔父  『精神論や根性論で解決できないことはうんざりする程見てきたが』

叔父  『もしかしたら君は、そんな困難だって乗り越えてしまうのかもしれないね』

兄   『?? そういえば、おじさん魔法が使えるようになったってきいたんだけど、本当?』

叔父  『ん?』



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 22:56:38.11 ID:BdKPpfPb0

兄   『おじさん、どー帝って王さまなんでしょ』

叔父  『HAHAHA、面白いこというじゃないかこのボーイ』

兄   『この前おじさんといっしょにきたおねーちゃんがね』

兄   『三十さいになると魔法が使えるようになるから、おじさんをおいわいしてあげてって』

叔父  『ちょっとそのおねーちゃんとお話してくるよ。閉じまりはしっかりね。……あの行き遅れめ』

兄   『いってらっしゃーい!』






70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:02:02.44 ID:BdKPpfPb0

兄 「妹ちゃん、おはよう」

妹 「……おはよう」

兄 「朝ごはんできてるよ」




兄 「……」パクパク

妹 「……」モグモグ

兄 「今日はお弁当どうする?」

妹 「……いい」

妹 「男君と、食べるから」

兄 「分かった」



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:04:27.52 ID:BdKPpfPb0

兄 「そろそろ時間だね。今日も男君待たせてるんでしょ?」

兄 「それじゃ、いってらっしゃい。気を付けてね」

妹 「……」

ガチャ バタン



妹 「……お兄ちゃんの、ばか」



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:06:22.20 ID:BdKPpfPb0

教室

幼馴染「おはよ」

友  「うござ」

兄  「います」

幼馴染「……」

幼馴染「えい」ドゴオオオオ

友  「また俺かよいってきまーーーーーす」ピューーーン

兄  「ここ四階だよな。ロケッティア知ってるか? 窓から飛んで行ったぞ友。色々無理だろアレ」

幼馴染「さあ?」



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:08:41.72 ID:BdKPpfPb0

お昼
 
女  「幼馴染、今日もお弁当作ってきてもらったんだ?」

幼馴染「ふふ、いいでしょ?」

女  「うらやましいなあ。凄くおいしいんだよね、兄くんのお弁当」



友 「俺の分まで悪いな」

兄 「二個作るのも三個作るのも大差ないからな」

友 「兄の作る玉子焼き、焼き加減が絶妙なんだよな。毎回思うけど」

兄 「どうだろうね」

友 「あと、俺も甘党だから気にせんけど、結構甘い味付けよね」

兄 「え、ああ。……やっぱそうだよなへっへへ。今度から変えるか」

友 「……」



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:12:20.65 ID:BdKPpfPb0

世界史

教師   「であるから、オスマン帝の軍楽隊と戦犯ゾルゲールの関連性は」

兄    「ムニャムニャ」

教師   「……気持ちよさそうに寝てるな」ゴツッ

教師   「起きろ。随分と楽しい夢だったようだね。ん?」

兄    「んむー? 先生もどー帝?」

教師   「ギックウッ! だ、大学の時にかか彼女いたから違うし!!」



75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:13:32.86 ID:BdKPpfPb0

クラス女 「彼女ぉ? どんな名前だったんですかぁ?」

教師   「うっ! それは、えーと、そう、ま、まどかだ!」

クラス男 「もしかして、苗字が鹿目だったりするんですかー?」

教師   「ヒィーー! 十面埋伏の計だと!!」

クラス女 「その彼女について、もっと詳しく教えてくださいよー」

教師   「な、なんで俺がいきなりこんな目に」

クラス男 「さあさあ、洗いざらい吐いちゃいましょうよ」

教師   「アバババババババババ」



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:16:06.61 ID:BdKPpfPb0

屋上



兄  「あいぶろすちゅ~なあ~う ゆあぴくちゃぺんつぁはんどれっわ~あど」

幼馴染「今日もここにいたんだ」

友  「屋上で歌を口ずさむとか、結構痛いぞ? 何の歌?」

兄  「お前が空気の詰まった嫁をチャリの後ろに乗せて学校から逃走する歌だ」

友  「言ってることがさっぱり分からんが、俺を馬鹿にしてるニュアンスはよく理解できた」



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:20:13.69 ID:BdKPpfPb0

友  「無理、してるよな。兄」

兄  「無理を通せば道理も引っ込む。俺のポリシーだ」

友  「お前のそういう所は嫌いじゃないけど、今は違う。真面目に聞いてくれ」

友  「妹ちゃんの事……俺達も、その、悪くは思ってるんだ」

友  「元々俺と幼馴染でけしかけちまったことだから、もし、お前が」

兄  「だから、前も言っただろ。気にしてないって」



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:24:12.69 ID:BdKPpfPb0

兄  「長年一緒なんだ。二人の気遣い位分かる。感謝こそすれ……って言わせんな恥ずかしい」

兄  「兎に角、二人が思ってる程俺は参ってないよ。俺みたいに過保護って言われちまうぜ」



幼馴染 「じゃあ」

幼馴染「じゃあ、なんでそんな悲しそうな顔してるの?」

兄  「悲しそうな顔もなにも、俺はいつも通りだぞ」 

兄  「いつものように学校に来て、いつものように授業受けて、いつものように飯たべて」

幼馴染「でも、そこに妹ちゃんはいない」

兄  「……」



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:25:49.92 ID:BdKPpfPb0

幼馴染 「兄、あなたさっき言ったわよね。長年一緒だから気遣いが分かるって」

幼馴染 「だからこそ、私達にも分かるのよ。そういうこと」

兄   「……」


幼馴染 「本当にこれでいいの?」

幼馴染 「妹ちゃんだって、きっと……」



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:28:19.28 ID:BdKPpfPb0

兄   「…………」



兄   「……妹ちゃんは」

兄   「妹ちゃんは昔から大人しい性格だから、押しに弱いんだ」

兄   「強引に誘ってくるようなのは、大抵ろくでもない奴だろ」

兄   「多分断われなくて、なし崩しで付き合っちゃうのは目に見えてるから」

兄   「でも俺が気を付けてればある程度は防げるから」

兄   「うっとおしく思ってたとしても、妹ちゃんは言えなかったのかもしれない」

兄   「でも、そう思われてもいいから、妹ちゃんには幸せになってもらいたかった」



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:30:26.02 ID:BdKPpfPb0

兄   「でも、あの男が妹ちゃんを守ってやれると思ったから、守ってやれるならズズッ」

友   「兄、お前」

兄   「妹ちゃんが選んだことならグスッ、それであの二人が幸せになれるなら、うう」

兄   「そのまま遠くで見守ってやるしかないじゃないか! びええええええええん!!!」



友   (あらやだ、この兄可愛い)

幼馴染 (……)

BigDQN (いい話じゃのう……うぅ)



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 23:37:13.78 ID:BdKPpfPb0

幼馴染 「……この前のデート」

兄   「なんだまだあんのかよ」ハナチーン

幼馴染 「男と妹ちゃんが柄悪いのに囲まれてたじゃない?」

幼馴染 「あの時は大して気にしなかったんだけど」

ウオー イモウトチャンハー サイコウダー

友 「それ、妹ちゃんからの着信だな。自前の歌とかクレイジーと思ってたが、今の俺なら分かるぜ兄!」

兄 「このタイミング話せと申すか。無茶苦茶気まずいんだけど」

兄 「幼馴染、ちっと待ってて。はいはいお兄ちゃんで『お兄ちゃん!? 男君が……!』





妹  『怖い人に連れてかれちゃって! 多分、前に揉めた人達で!』

妹  『今、×××の近くにい』 ブツッ ツーツーツー



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:41:02.96 ID:w/+KL4G90

繁華街

男  「ねえ」

妹  「え?」

男  「僕達、付き合ってるんだよね」

妹  「……う、ん」

男  「恋人みたいに、とまでは言わないけど、せめて手くらいは繋ぎたいな」

妹  「私は、そういったことまだ早いかなって思ってるんだけど、駄目、かな?」

男  「うーん、やっぱりお兄さんが原因かもしれないな」

妹  「原因?」



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:43:26.06 ID:w/+KL4G90

男  「妹ちゃんのお兄さんってさ、妹ちゃんに結構干渉してきたよね」

妹  「……」

男  「男の人と遊んだり、付き合い方を学ぶ機会を奪っちゃったのかなって」

男  「つまり、妹ちゃんに悪影響与えちゃってると思うんだ」

妹  「男君」

妹  「できればお兄ちゃんのこと悪く言わないで欲しい」

男  「ああ、ゴメン。別にそういうつもりじゃないんだけどさ」

男  「彼氏からすると、相手がお兄さんだったとしても気になっちゃって」



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:45:44.46 ID:w/+KL4G90

妹   (彼氏……)

妹   (私はどう思ってるんだろう)

妹   (流れで付き合って、一緒にお昼を食べたりこうやって帰ったり)

妹   (確かに男君のことは嫌いじゃないけど)

妹   (じゃあ、嫌いじゃないから付き合ってるの?)

妹   (そんなことを考えてると、どうしていつもお兄ちゃんのことが思い浮かぶのだろう)

妹   (付き合ってる人が隣にいるのに、どうしておにいちゃんのことばかり考えているんだろう)



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:48:57.88 ID:w/+KL4G90

刺青  「へへ、いたいた」

パツキン「よ、こんちはー」

男   「!?」

男   「……あ、あんたらは」

妹   「……この人たち、あの時の」

パツキン「あれー、覚えててくれたんだー」

パツキン「もしかして惚れたとか? ギャハハ」

妹   「男君……」

男   「……」



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:50:54.75 ID:w/+KL4G90

刺青  「中々電話にも出てくれねーからさ、苦労したんだぜ?」

男   「だからって、なにも、こんなところで」

刺青  「あー、だいじょぶだいじょぶ。ここじゃないから」

刺青  「じゃ、いこか男クン。俺達仲良しだもんな?」ガシッ




妹   「今、×××の近くにい」バッ

妹   「あっ……」

パツキン「余計なことされちゃ困るなあ」

パツキン「ほら、彼女ちゃんも一緒にいこうよ、ね」

妹   「た、たす」グイッ

パツキン「声上げてみろ。どうなるか分かってんだろうな」



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:55:19.82 ID:w/+KL4G90

車道

兄   (くっそおおお!! 俺の馬鹿アホ間抜け!!)シャアアアアアアー

兄   (何が『妹ちゃんを見守るキリッ』だ! 結局は)

パッパー

運ちゃん「アブねーぞこのクソチャリ!!」

兄   「人が感傷浸ってる時に邪魔しやがって!! 車傷つけるぞこのやろう!!!」シャー ズリズリ

運ちゃん「何馬鹿言って……おいやめろ! やめて下さい! これ新車なのほんとやめて!!」ブフォーン

兄   「逃がさん!! 待ちやがれ糞ヤンキー!!!!」ガッチャンガッチャンガッチャン ビヒューン

運ちゃん「うわあああああ!!! このチャリ追いかけてくるぞ!!!!」



歩行者 「あの人車と並走してる……。あ、追い抜いてった」

老婆  「天狗様の仕業じゃ……」



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:57:25.93 ID:w/+KL4G90

屋上

友    「妹に狂ったあの姿こそ、やっぱり兄だよな。普通じゃ物足りない身体にビクンビクン」

幼馴染  「先生には伝えておいた方がいいわね。念の為付近の交番にも連絡しときましょうか」

友    「今度兄に会ったら、ちゃんと謝らなくちゃな。また嫌がるかもしれんけど」

幼馴染  「私、悪くないし」

友    「髪くるくるいじりながら言っても説得力ねーぞ。気にしてるのダダ漏れだ」



友    「幼馴染も素直じゃないよな」

幼馴染  「なによ」

友    「さあ、なんのことだろうね」



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:59:27.68 ID:w/+KL4G90

×××

店主 「このお店の名前、バツバツバツって言うんですよ。驚いたでしょう?」

店主 「甘味処なのにスタイリッシュなネーミング、何か前衛的なものを感じません?」


ドバーーーン

店主 「いらっしゃ」

兄  「妹ちゃああああああああああああああああああああん!!!!!」

店主 「ぎゃあああああああああああ!! 押し込み強盗だああああ!!!!」

兄  「ゼエ、ゼエ……妹ちゃんはどこだあああああ!!!!! 今すぐだせえええええええ!!!」

店主 「妹ちゃんならいくらでも差し出しますから、どうかどうか命だけは!!! え、妹ちゃん?」

兄  「ここか! それともここか! まさかこっちかああああ!!!!」

店主 「ちょ、そっちは女性用トイレ!! 私のお店を荒らさないでえええええ!!」






95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:01:21.24 ID:w/+KL4G90

店主  「高校生の男女? んー、ここじゃカップルなんていくらでも見かけますからねぇ」

店主  「女の子が物凄く可愛くて、男の子はアホ面? いや、そんな主観を言われても……」

店主  「ふむふむ、不良が。もしかしたら……。その二人とは関係ないんですけど」

店主  「ほら、あの通り見えます? そう。で、そこからもっとずっと奥にいった所」

店主  「危なそうな人達の溜まり場になってるらしいですよ」

店主  「でも、私達地元民も避けるくらい本当に危険な場所だから……てもう居ないし」

アイツラチマツリニアゲテヤルケッケッケーーー……


店主  「あの子、なんだったのかしら……ありがとう美人のお姉さんだって。むふ」



96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:04:22.11 ID:w/+KL4G90

裏路地奥


刺青  「さーて。ま、言わなくても分かってるよな?」

男   「そんな! は、話が違う……今回は特別だって……」

パツキン「あー。気が変わった。この女、相当イケてんじゃん?」クイッ

妹   「あ、あ……」ガタガタ

男   「だ、駄目だ。彼女は同じ学校だから、色々困るんだ」

刺青  「ばかじゃねーのお前。んなの俺らの知ったことかよ」

男   「あんたらだって、バレて辿られたらまずいだろ?」



97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:06:44.82 ID:w/+KL4G90

刺青  「別に、なあ?」

パツキン「ツテがねーとでも思ってんのか? めでてーやつだな」

男   「……お願いだ、出来ることなら何でもするから、彼女は」

刺青  「ちっ。しゃあねえな。んじゃこれでどうだ」

刺青  「100万。今すぐ出せば、とりあえず今日は見逃してやるよ」

男   「ひ、100万!? そんな額いきなり出せるわけが」ガシッ

刺青  「あぁ? 舐めてんじゃねェぞコラ。人様に頼んどいて何言ってんだおい」



98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:08:11.35 ID:w/+KL4G90

妹     「お、男君、この人達……」

パツキン  「彼女ちゃんは何もしらないよなー。俺が教えてあげるよ」

パツキン  「こいつはさあ、こうやってイイ女を連れてくる役なんだ、うん」

パツキン  「んで、俺らはその女を働かせて金を貰う、と」

パツキン  「あいつは散々楽しんで、飽きたらこっちに出しゃいいわけだから美味いわな」

パツキン  「お互い持ちつ持たれつってやつだ」

パツキン  「女もこいつに惚れこんでりゃ、色々楽になる。色々な」ニヤ

パツキン  「悪い奴らから救ったなんてことがあれば、そりゃもう一発だろ? なあ、男クン?」

男     「……」



99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:11:52.98 ID:w/+KL4G90

キング 「またやってんのかお前ら」

刺青  「あ、キング。スキン頭も一緒か。あの女どっスかね?」

妹   「……」ブルブル


パツキン 「まだガキくせぇが、仕込めばかなりの売りモンになりますぜ」

パツキン 「ほーら、抱き心地も悪くなさそうだ。よっと」

妹    「ひっ……」

スキン頭 「……くだらないな」

キング  「ほどほどにしとけ。派手にやりすぎると後で面倒になる」



100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:14:22.46 ID:w/+KL4G90

刺青   「そういうことだ。諦めな。今までと同じことするだけだろ?」

男    「彼女は違う……だから、やめ ガッ」

刺青   「いい加減うぜーぞ。もういっちょいくか?」



妹   「……う」ジワ

パツキン「ホラホラ、彼女が助け求めてるぜ男クン?」

男   「……」

パツキン「あーあ、可哀相に。少し殴っただけでこれだ」



101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:16:30.57 ID:w/+KL4G90

ツキン「妹ちゃんだっけ? こいつに騙されちまったんだね」

パツキン「でもその分、俺達が相手してやっからさ。沢山楽しもうよ」ブチブチ

妹   「い、いや……嫌……」ポロポロ

パツキン「可愛いブラだな。その内もっとエロいのが似合うようになるぜ、へへへ」



102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:18:55.72 ID:w/+KL4G90

妹   (彼氏も何もいらない! 周りから変な目で見られてもいい!)

妹   (お兄ちゃんを傷付けちゃったことも! 全部素直になるから!!)  

妹   (だから! だから、助けて、お兄ちゃん……助けて!)










兄  「妹ちゃんになにさらしとんじゃこの腐れスカムどもがあああああああああ!!!!!!」



103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:21:57.88 ID:w/+KL4G90

キング  「……」

刺青   「なんだこいつ」

スキン頭 「……」

妹    「お、にい……ちゃん……」

パツキン 「おにいちゃん?」



兄    (勢いで飛び出したのはいいが、ヤバそうな臭いがプンプンするぞこいつら)

兄    (とにかく事前準備してないのが痛い。……どうする)

兄    (友と幼馴染が何かしてくれてるかもしれんが……待つだけの時間があるか、というと)

兄    (ひとまず、妹ちゃんはだいじょ)

妹   「……」  




兄   「        おい」

兄   「貴様ら   妹ちゃんに何をした」



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:23:22.84 ID:w/+KL4G90

刺青  「妹ちゃん? この女」

パツキン「なんか兄貴らしいぜ、こいつ」


兄   「だまれ うるさい ゴミ共」(こいつら、妹ちゃんに、妹ちゃんを)



刺青  「さっきから一人でベラベラうるせえよ」

パツキン「散々ケンカ売っといて、まさか逃げるとかねーよな?」



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 01:25:40.05 ID:w/+KL4G90

兄「逃げるはずない」 (勝てるとか勝てないとか、そんなことはどうでもいい)

兄「俺は お前らを 殺したいんだ」(ただ、こいつらを無茶苦茶にしてやりたい)


キング 「……」

スキン頭(……こいつは)





兄   「……」ダッ

刺青  「  」

パツキン「  」



―――――――――!!!!



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:13:38.24 ID:lcCLwWqe0






ドガッ ガスッ
「ぐあっ、がっ」

「うぐっ……っ」










パツキン 「あー痛て、畜生。口ン中切れちまった」

パツキン 「マジむかつくわ。この! クソが!」ガスッ ガスッ

兄    「がっ……はっ…」

刺青   「大口叩いてたくせに情けねえな、ああ? オイ!」ゲシッ

兄    「げほっ……ッ」



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:15:10.13 ID:lcCLwWqe0

兄    (ちくしょう……フルボッコだ)

スキン頭 「……」

兄    (特にこのハゲ、強いなんてもんじゃねーぞ……)

スキン頭  「……」ドゴッ

兄    「ッッ!! がああああああ!!」


刺青  「スキン頭容赦ねー。逝っただろこれ」



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:18:11.54 ID:lcCLwWqe0

妹   「お兄ちゃん!!!! もうやめて死んじゃう!!!」ダッ

パツキン「うるせえよ!」バシッ

妹   「ッ!」

パツキン「これだから女は……口ふさいどくか。ほれ」ギュギュ

妹   「ンンーーッ!!」

パツキン「そうだ、こいつの見てる所で女ヤッちまうのはどうよ」

パツキン「兄貴の前で犯される妹とかすごくね?」

兄   「!!!!」

兄   「ッ  ざけんなあああああああ!!!!」ガバッ

刺青  「お、また来るか。ほら後ろ、相手は俺だけじゃねえぞギャハハ」






113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:22:19.70 ID:lcCLwWqe0




パツキン  「化け物かよコイツ……頭おかしいだろ……」

刺青    「はぁはぁ、クソ、何回目だ……」

スキン頭  (……)



兄    「い、い゛も゛うどちゃんに ざわんな……」ガシッ

パツキン 「ヒッ……お、俺の足をつかむな!!」

パツキン 「は、放せ! はなせはなせはなせ!!」ガッ ガッ ガッ ゴキッ



兄    「ぁぁぁぁぁぁぁ  あああああああああ!!!!」

パツキン 「ハァハァ……は、はは、ざまみろ!」



114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:25:42.57 ID:lcCLwWqe0

男  「キ、キング! お願いだ! 止めてくれ!」

キング「……」

男  「これ以上はまずい! 死んでしまう!」

男  「警察にみられt グエ」



キング「あの男はそこの女の為に命を捨ててるっぽいな」

キング「で、お前はどうするんだ?」

男  「た、たしゅけで」ズルズル



キング「そうか」

キング「……」キラリ ザクッ

男  「あ……ああ……うああああ!!」



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:29:18.14 ID:lcCLwWqe0

パツキン「お、おい……」

兄   「…………」ユラリ

刺青  「な、なんなんだよこいつ……」



兄   (足に力が入らない。多分折れてるな)

兄   (脇っ腹もなんか熱い。どうにかなってるぞこりゃ)

兄   (いや、そもそもどうにかなってない部分なんてあんのか?)

兄   (痛くないのは、恐らく痛すぎるからだろう。気絶コースまっしぐらだ)




スキン頭「……[ピーーー]か」

キング 「…………」

キング 「いや、俺がやる」



116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:30:56.21 ID:lcCLwWqe0

キング 「……」タッ

兄   (あー、突っ込んできた。随分ゆっくりとしてんな)

兄   (動けりゃいいんだけど、足がどうにもならん)

キング 「……ッ」シャッ

兄   (この軌道だと顔面直撃だ。うまく手を出せれば、カウンターできるか)

兄   (あ、だめだこりゃ、右手あがらね。じゃあ左でいいや)



兄   (…………)

兄   (俺がこうやって立ち上がり続ける限り、多分妹ちゃんは無事だ)

兄   (だったら何度でもやってやるぜ。何度でも、何度でも、何度d――――



117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 00:33:26.42 ID:lcCLwWqe0

キング 「行くぞ」

刺青  「え。あ、あいつらいいんですか?」

キング 「しらけた。放って置け」

パツキン「せめて、あの女だけでも」

スキン頭「キングが言ってるんだ。逆らうのか?」

パツキン「チッ。へいへい。もったいね」










キング(あいつ、俺の動きを見切っていた)

キング(もし喧嘩慣れしていたら。やつが万全だったら。もし、俺が……)



122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:04:28.15 ID:XNGcUijN0







病院個室

兄     「全く身体を動かせないんだが」

幼馴染   「これだけの怪我しておいて、よくもまあ普通に会話できるわね」

友     「な、なあ。そんなことより、あれはどうよ?」

兄     「なんだよあれって」

友     「ほら、ナースさんにやってもらうんだろ? 尿瓶で」

友     「で、そのついでにだな、こう溜まった男の欲望を優しく開放してもらうとか」

兄     「友そんなのばっかだよな。今度からシコシコマンでいいか? ようシコシコマン」

シコシコマン「お、お前よりによって人の名前を! なんてことしやがる!」

幼馴染   「あのね……。女の子がいる前でそういう話題やめてくれない?」



123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:06:06.64 ID:XNGcUijN0

シコシコマン「女の子? 俺、兄……あとは何かいたっけ」

兄     「俺、友、野獣だろ。闘争本能剥き出しの、まっこと恐ろしき野生動物!」

シコシコマン「そうだったな! 男二人に野獣が一匹だ! 間違いない!」

兄     「や・じゅ・う! や・じゅ・う!」

シコシコマン「や・じゅ・う! や・じゅ   ポウッ」

シコシコマン「あ、あれ、からだが勝手に……おい幼馴染、何をした」

幼馴染   「んー、間違ったかな」

シコシコマン「えっ、え、えええええええ? どうなってるのこれ??」

兄     「すげーな友……逆ムーンウォークなんて技いつの間に あー部屋から出てってしまった」



124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:08:07.21 ID:XNGcUijN0

シコシコマン  「お、俺は一体どこに向かっているんだ!?」

シコシコマン  「ハッ! この先は女子更衣室!? う、嬉しいけど激しく嫌な予感が!」

シコシコマン  「あ、あ、あ、止まらないィィィ うわらば!」バターン


ナース     「キャー! ノゾきよ!! 変態!」

武闘派ナース  「へえ。堂々正面からくるとはアンタいい度胸じゃないか」ポキリ ポキリ

アマゾネスナース「コイツを生きてこの病院から帰すな!!!」



125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:10:36.51 ID:XNGcUijN0

幼馴染「さて。兄、あなた今は動けないのよね……どうしてやろうかしら」ニヤ

兄  「な、ななナースコールを……! 殺される!!!」



幼馴染「で、結局の所、本当はどうだったの?」

幼馴染「大方の話は聞いてるけど、ケンカして怪我しちゃいました、ってレベルじゃあないわよね」

兄  「いや、実はな、ボコボコにされてる所までは覚えてるんだが、途中から記憶がない」

兄  「うーん記憶記憶…………あ、思い出したぞ!」

幼馴染「ん」

兄  「おい幼馴染! 妹ちゃんが教室来た時俺の腹殴っただろ! 
    記憶飛すっぽり抜け落ちてておかしいと思ってたんだよ!」

幼馴染「そんなことあったっけ。何か勘違いしてるんじゃない? まあそんなことはいいとして」

兄  「こ、こいつ……いけしゃあしゃあと……」



126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:13:08.54 ID:XNGcUijN0

幼馴染「なんというか、ね……私もすごーく気まずいのよ……あなたのそんな姿見ちゃうと」

幼馴染「私達が到着した時には、血塗れであなたが倒れてて、その傍で妹ちゃんがわんわん泣いてて」

幼馴染「あ、ちなみに一緒にいた男君も刃物で刺されてたらしいけど、あなたに比べれば全然ね」

幼馴染「友だって凄かったわよ。付き添ってる時なんか『俺も一緒にしぬううううう!!!』とか叫び続けて」

兄  「看護師のねーちゃんがやたらホモ漫画薦めてきておかしいと思っていたが……あいつが原因か!!」



兄  「……な、なあ。今更なんだけど、妹ちゃんは……無事だったよな?」

幼馴染「それは大丈夫よ。連絡入れてくれたの妹ちゃんだし。そりゃ、取り乱し様は酷かったけど」



127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:15:36.70 ID:XNGcUijN0

幼馴染「……友よりも、私よりも。妹ちゃんのがきっと辛いはずよ」

幼馴染「自分の為に、そこまで怪我させちゃったって。そう思ってるでしょうね」

幼馴染「妹ちゃんがあなたのところに顔を出せないのも、多分怖いから」

兄  「怖い? 確かに目も当てられぬゾンビのようなこの姿は怖いかもしれないが」

幼馴染「兄が察しの悪い人間だって事に関しては既に計算済み」

幼馴染「というわけで!」

幼馴染「なんと、このカーテンの向こうには!」シャーッ

妹  「……」

幼馴染「妹ちゃんを隠しておいたのさ!」ジャーチャチャッチャッチャー






兄「え、あれ。幼馴染そんなキャラだっけ……全然似合ってないんだけど……」

幼馴染「む。なによー。たまにはいいじゃない」



128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:18:10.50 ID:XNGcUijN0

妹「……」

兄「……」

幼馴染「ちょっと友の様子見てくるから、その間に仲直りしちゃいなさいよ」パタン



妹 「……」

兄 「……い、妹ちゃん無事でよかったな」

妹 「……」

兄 「散々大切にするだの言っておきながら、結局は怖い思いさせちゃって、本当にごめ」

妹 「お兄ちゃんの」

妹 「……ゃんのせいじゃないよ」

兄 「妹ちゃん……」



129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:21:22.48 ID:XNGcUijN0

妹 「お兄ちゃんがいつもかまってくれるの、全然嫌じゃなかった」

妹 「男の人に誘われる度お兄ちゃんに聞きにいくのは、止めて貰えるのが嬉しかったから」

妹 「男君と付き合ってる時だって、いつもお兄ちゃんのこと考えてた」

妹 「どこかで、止めてくれるんじゃないかって、勝手に期待してた」

妹 「……」

妹 「……私がもっと素直にならなかったから。弱いふりをしていたから」

妹 「お兄ちゃんに、ひっく、こんな、ひっ、嫌われ、たく、ひっぐ、」

妹 「……なさい。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」ポロポロポロ



130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:22:31.43 ID:XNGcUijN0

兄 「……ッ」グググ ポム

妹 「……あ」

兄 「……」ナデナデ

妹 「そ、その手、怪我が……」

兄 「あ、ああ! なんともないさ! 平気だともさ!!」ナデリナデリ

兄 (ひ、ひと撫でにつき寿命100日……耐えどころだ! 耐えるのだ!)

妹 「お兄ちゃん……」






妹 「…………」ウトリウトリ

(お兄ちゃん……だい……す)



131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:25:34.25 ID:XNGcUijN0





カチャ

妹  「……ふぁ?」

幼馴染「あ、起こしちゃったかな」

妹  「幼馴染おねえちゃん」

幼馴染「無事解決したようで。よかったわね妹ちゃん」

妹  「……うん」

兄  「あれ、友はどうした?」

幼馴染「磔にされてた。生ける罪深きキリストとして、記念館に飾るそうよ」

兄  「……この病院、裏で黒ミサでもやってるんじゃないだろうか」



132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:27:24.25 ID:XNGcUijN0

幼馴染「で、で」

幼馴染「折角妹ちゃんと仲直りできたんだし、ここで私がアドバイスを」

兄  「いや、仲直りできたんだからアドバイスいらんだろ」

幼馴染「ほら、そんなこと言わずにちょっと耳貸して」

兄  「貸せと言われても、動けないわけでな……」

幼馴染「ふっふーん。妹ちゃんの為に手を動かせたのにねえ」

兄  「き、貴様!! 見ていたな!!!?」



133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:28:57.61 ID:XNGcUijN0

幼馴染「仕方ない……ほら。さ、よく聞きなさいよ」

幼馴染「……」ヒソヒソ

兄  「ん? なんだって?」

幼馴染「……」

幼馴染「……」chu


男  「え」

妹  「へ?」

幼馴染「今回のお詫びを兼ねてってことで」

幼馴染(それに、たまには、ね)

男  「」

幼馴染「じゃ、妹ちゃんへの弁明頑張ってね♪」パタン





妹  「あ、ああーーーーーーー!!!」



138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:53:49.69 ID:XNGcUijN0

今見直したら、>>133の兄が、一部男になってますね。失礼いたしました。



134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:32:13.16 ID:XNGcUijN0








学校 お昼



兄 「ほらほら、あーーーん!」

妹 「あ、あーん」パクリ

兄 「いやあ、雛鳥のようについばむその姿もたまりませんなゲヒョヒョヒョ!!!」

妹 「次は、私も、その」

妹 「あ、あー……」

兄 「んんんんん?」

妹 (あう、そんなに直視されたら……)

兄「あれれ? 目をキョロキョロさせてどうしたの?」

兄「うわ!! 妹ちゃんの顔が真っ赤に燃えているよおおおおお!!!」

兄「熱があったら大変だ! ちょっとおでこを見せて!!」ゴツンコ

妹「あわわわわわわわ だだ、大丈夫、大丈夫だから!」ピャー




兄「……」

兄「何が起こった」



135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:37:39.04 ID:XNGcUijN0

登校中


妹  「お、お兄ちゃん、あのね」

兄  「ほうほう! なんだね妹ちゃん!? 靴でも舐めましょうか!?」

妹  「て、手を」

兄  「手! その可愛らしい白魚のような手を舐めればよろしいのですな!?」

妹  「つなぎたい……んだけど……いい?」

兄  「いいいいやっほおおおおおう!!」ガタッ

兄  「さあ! ぎゅっと繋ごう! ぎゅっと!!」

妹  「うん……」ソッ

兄  「妹ちゃんと手を繋いだぞおおおおおおお!」ブンブン

妹  「うう……や、やっぱり」

妹  「ま、まだ恥ずかしい、かも」タッタッタ

兄  「え、あの。どうなってんのこれ? 妹ちゃんとのラブラブ登校タイムは?」 

兄  「あっれーーーーーー?」

兄  「……く、くくく……。そうか、この手か……この俺の手が悪いのか」

兄  「今から貴様を叩き落してやるぞ俺の手!!!」ゴン

幼馴染「朝から何馬鹿なことやってんのよ」

兄  「おま! まだ怪我完治してないのに辞書入り鞄フルスイングかよ!!?」



136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:42:53.70 ID:XNGcUijN0

教室

幼馴染「おはよ」

友  「よう。珍しいな。兄と一緒か」

幼馴染「……」

友  「なんだ?」

幼馴染「今日はいつものやらないの?」

友  「やだよ! どうせとばっちり食うの俺だし!」

幼馴染「えー。つまんない」

友  「俺はお前のせいで生命線寸詰まり状態なんだが」

兄  「うーむ……」

友  「ん? どうした兄?」

兄  「上手くいってるはずなのに、何かがかみ合ってない」

友  「何の話よ」

兄  「いや、ね……」











兄「最近妹ちゃんがつれないんです……」

おしまい



137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/17(土) 00:48:45.14 ID:XNGcUijN0

おわり。
ここまでお付き合いありがとうございました。

まだまだスレに余裕がある模様、次はおまけの幼馴染ルートを書きます。
途中分岐なので、それ程はかからないかと思いますです。
尚、今週の土日は書く時間が限られてしまう為、ご容赦をば。それでは、よい週末を。



141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2011/09/17(土) 11:43:58.39 ID:yx6+ec6/o

乙です!!



146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:01:33.14 ID:iZOh98eZ0

おまけという名の、幼馴染ルート
>>93より分岐。

練習の為、別の形式で書いたりしています。
ご理解の程をお願いします。



147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:03:35.40 ID:iZOh98eZ0

屋上

友    「妹に狂ったあの姿こそ、やっぱり兄だよな。普通じゃ物足りない身体にビクンビクン」

幼馴染  「先生には伝えておいた方がいいわね。念の為付近の交番にも連絡しときましょうか」

BigDQN  「あの辺の警察は当てにならねえぞ」 
  
友    「ん? 誰ですかアンタ?」

BigDQN  「さっき走ってった奴に尻を引き裂かれた男だ」

友    「あー……ご愁傷様です……」



148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:05:24.06 ID:iZOh98eZ0

BigDQN  「盗み聞きするつもりはなかったんだが、出るに出られなくてな」

幼馴染  「それで、その、当てにならないってどういうこと?」

BigDQN  「さっき×××で柄の悪い奴等がどうの、って話してただろ」

BigDQN  「あの辺りを仕切ってるキングって奴がいるんだが、こいつが相当の悪党なんだ」

BigDQN  「極めて性質が悪いため、付近の警察もあまり関わりたがらないらしい」

BigDQN  「話によると、暴力団とも繋がってるって専らの噂だ」

BigDQN  「あんた等の言ってた奴等、キング絡みじゃなければいいんだがね」

友    「まあ……兄は妹ちゃんの事になると人変わるからなあ」

友    「なんだかんだで、今回も何とかしちまうんじゃないかと思ってんだけど」

BigDQN  「……どうだろうな」



149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:07:34.82 ID:iZOh98eZ0

BigDQN  「お前等のダチ。思い切りもいいよな。言いたい事は分かるよ」

BigDQN  「けど、連中は別だ。本当にヤバい。学校にいるような不良とはわけが違う」

Big    (それでもアイツは多分諦めないだろう。下手をすれば……)

幼馴染  「……」

幼馴染  「友、悪いけど先生と警察への連絡、お願い」

友    「別にいいけど、……どうし  おい、お前まさか」

BigDQN  「お前、行くつもりか。女が一人増えたって、どうにかなるもんじゃねえぞ」

幼馴染  「ふふ、どうでしょうね。兄はね、なんか放っておけないのよ。腐れ縁?」

友    「腐れ縁、ねえ。素直じゃないな。分かった。無理すんなよ」

タッタッタ

BigDQN  「あ、女! 連中は裏通りでたむろしてるはずだ! ヤバくなったら逃げるんだぞ!」

幼馴染  「……」グッ






BigDQN  「熱いな、あいつら」



150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:09:03.10 ID:iZOh98eZ0

TAXI 車内

幼馴染 「そう、多分この前妹ちゃん達が絡まれてた辺り」

幼馴染 「こっちもすぐ追いつくから、×××でま あ、こら勝手に切るな!」

幼馴染 「伝えたのは失敗だったわね……」

幼馴染 (……)

幼馴染 (二人が囲まれていた時、男君と連中に不自然さがあった)

幼馴染 (あの時、無理してでも確認していれば……)



151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:11:09.19 ID:iZOh98eZ0

×××

店主 「このお店の名前、バツバツバツって言うんですよ。驚いたでしょう?」

店主 「甘味処なのにスタイリッシュなネーミング、何か前衛的なものを感じません?」


ドバーーーン

店主 「いらっしゃ」

兄  「妹ちゃああああああああああああああああああああん!!!!!」

店主 「ぎゃあああああああああああ!! 押し込み強盗だああああ!!!!」

兄  「ゼエ、ゼエ……妹ちゃんはどこだあああああ!!!!! 今すぐだせえええええええ!!!」


店主 「妹ちゃんならいくらでも差し出しますから、どうかどうか命だけは!!! え、妹ちゃん?」


兄  「ここか! それともここか! まさかこっちかああああ!!!!」

マッチョ マッチョ マッチョメーン

兄  「む! 幼馴染からの電話!!! 今はそれどころじゃないが、出ないと後で怖いからな……」

兄  「ん、どうした? 裏の路地……ああ、あん時の所か。わかったぜ情報サンクス!!」プツッ

兄  「そうと決まったらここに用はない!! 邪魔したな美人のお姉さん!」

アイツラチマツリニアゲテヤルケッケッケーーー……


店主  「……なんだったの一体……ありがとう美人のお姉さんだって。むふ」



152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:12:30.45 ID:iZOh98eZ0

裏路地空き地


刺青  「さーて。ま、言わなくても分かってるよな?」

男   「そんな! は、話が違う……今回は特別だって……」

パツキン「あー。気が変わった。この女、相当イケてんじゃん?」クイッ

妹   「あ、あ……」ガタガタ

男   「だ、駄目だ。彼女は同じ学校だから、色々困るんだ」

刺青  「ばかじゃねーのお前。んなの俺らの知ったことかよ」

男   「あんたらだって、バレて辿られたらまずいだろ?」



153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:13:40.37 ID:iZOh98eZ0

刺青  「別に、なあ?」

パツキン「ツテがねーとでも思ってんのか? めでてーやつだな」

男   「……お願いだ、出来ることなら何でもするから、彼女は」

刺青  「ちっ。しゃあねえな。んじゃこれでどうだ」

刺青  「100万。今すぐ出せば、とりあえず今日は見逃してやるよ」

男   「ひ、100万!? そんな額いきなり出せるわけが」ガシッ

刺青  「あぁ? 舐めてんじゃねェぞコラ。人様に頼んどいて何言ってんだおい」



154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:15:15.76 ID:iZOh98eZ0

妹     「お、男君、この人達……」

パツキン  「彼女ちゃんは何もしらないよなー。俺が教えてあげるよ」

パツキン  「こいつはさあ、こうやってイイ女を連れてくる役なんだ、うん」

パツキン  「んで、俺らはその女を働かせて金を貰う、と」

パツキン  「あいつは散々楽しんで、飽きたらこっちに出しゃいいわけだから美味いわな」

パツキン  「お互い持ちつ持たれつってやつだ」

パツキン  「女もこいつに惚れこんでりゃ、色々楽になる。色々な」ニヤ

パツキン  「悪い奴らから救ったなんてことがあれば、そりゃもう一発だろ? なあ、男クン?」

男     「……」



155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:16:06.11 ID:iZOh98eZ0

キング 「またやってんのかお前ら」

刺青  「あ、キング。スキン頭も一緒か。あの女どっスかね?」

妹   「……」ブルブル


パツキン 「まだガキくせぇが、仕込めばかなりの売りモンになりますぜ」

パツキン 「ほーら、抱き心地も悪くなさそうだ。よっと」

妹    「ひっ……」

スキン頭 「……くだらないな」

キング 「ほどほどにしとけ。派手にやりすぎると後で面倒になる」






兄  「妹ちゃんになにさらしとんじゃこの腐れスカムどもがあああああああああ!!!!!!」



156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:18:24.52 ID:iZOh98eZ0

キング  「……」

刺青   「なんだこいつ」

スキン頭 「……」

妹    「お、お兄ちゃん!!!」

パツキン 「おにいちゃん?」



兄    (勢いで飛び出したのはいいが、ヤバそうな臭いがプンプンするぞこいつら)

兄    (とにかく事前準備してないのが痛い。……どうする)

兄    (友と幼馴染が何かしてくれてるかもしれんが……待つだけの時間があるか、というと)

兄    (ひとまず、妹ちゃんは大丈夫みたいだが……)

兄    「おいそこのキンパツゴキブリ! 妹ちゃんから離れろ! シッ! シッシ!!」

パツキン 「んだとコラ?」

兄    (とりあえず適当なこといって揺さぶってみるか)

兄    「既に交番に連絡済みだからな! 貴様等には無慈悲で容赦のない鉄槌が下されるであろう!!」


刺青   「……」

刺青    「ぷ、クククク。あははは!」

スキン頭 「……へ」ニヤニヤ

兄    「あ!? なんかお前等に笑われると凄まじく腹立つんだけど!!」

刺青   「こねーよ」



157:>>156の↓スキン頭はパツキン:2011/09/18(日) 23:20:51.47 ID:iZOh98eZ0

刺青   「お前、この人誰だか知ってんの?」

キング  「……」  

刺青   「こちらにおわす方をどなたと心得る!」

パツキン 「ここ一帯を仕切るキング様にあわせられるぞー! 図が高いーギャハハハ!」

兄    (うっおおおお鳥肌があああ! DQNのギャグはなぜこうも寒い!? つかあわせられるじゃねーよ)


刺青   「ま、そういうことだから。んで、どうするの?」

パツキン 「調子コいてるみたいだけど、まさかそのまま逃げるつもりはねえよな」

スキン頭 「……」

兄    (うお! このハゲ頭いつの間に! 逃げ道塞がれちまった!)

兄    「くぅぅぅぅぅ……」

兄    「ええい、ままよ!!! まずは貴様からだキンパツ!!!」ダッ




兄    「キエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!」


―――――――――!!!!



158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:23:51.21 ID:iZOh98eZ0

×××

幼馴染「期待はしてなかったけど……やっぱりいない。あのバカ」

店主 「あら、幼馴染ちゃんじゃない。貴女が慌ててるなんて珍しいわね。どうしたの?」

幼馴染「あ、こんにちは店主さん。さっき私と同じ学校の男子が来ませんでした?」

店主 「もしかして、やたらと元気な子? 少し前にあっちの路地に入っていっちゃったけど……大丈夫かしら」

幼馴染「あいつは……嬉々として渦中へと飛び込んでいくわね……」

店主 「ねえねえ、あの男の子、幼馴染ちゃんの彼氏? クールな顔して隅に置けないねえウッヒッヒ」

幼馴染「私のことより自分の心配した方がいいですよ」

店主 「え?」

幼馴染「この甘味処、店主はバツゼロどころかマイナスなのに、何でバツバツバツなんだろうって噂されてますから」

店主 「ひ、酷い!!」

幼馴染「それじゃ、私ちょっと急いでますので」シュタッ

店主「うわーーーん!!! 幼馴染ちゃんがいじめたーーー!!!」



159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:27:39.05 ID:iZOh98eZ0






ドガッ ガスッ
「ぐあっ、がっ」

「うぐっ……っ」

パツキン 「あー痛て、畜生。後で足が腫れ上がっちまうぞこれ」

パツキン 「マジむかつくわ。この! クソが!」ガスッ ガスッ

兄    「がっ……はっ…」

刺青   「大口叩いてたくせに情けねえな、ああ? オイ!」ゲシッ

兄    「げほっ……ッ」



160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:28:44.34 ID:iZOh98eZ0

兄    (ちっくしょー……分かってたとはいえ、フルボッコだ)

スキン頭 「……」

兄    (特にこのハゲ、強いなんてもんじゃねーぞ……)

スキン頭  「……」ドゴッ

兄    「ッッ!! がああああああ!!」


刺青  「スキン頭容赦ねー。逝っただろこれ」



161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:30:06.68 ID:iZOh98eZ0

妹   「お兄ちゃん!!!! もうやめて死んじゃう!!!」ダッ

パツキン「うるせえよ邪魔だ!」バシッ

妹   「ッ!」

パツキン「これだから女は……口ふさいどくか。ほれ」ギュギュ

妹   「ンンーーッ!!」

パツキン「そうだ、こいつの見てる所で女ヤッちまうのはどうよ」

パツキン「兄貴の前で犯される妹とかすごくね?」

兄   「!!!!」

兄   「ッ  くっそキンパツ!! 今のはマジぶち切れだ!!!!」ガバッ

刺青  「お、また来るか。ほれほれ」



162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:31:45.70 ID:iZOh98eZ0





パツキン  「まだ動いてるぞ……」

刺青    「はぁはぁ、クソ、化け物か……」


スキン頭  (……)

兄    「い、い゛も゛うどちゃんに ざわんな……」ガシッ

パツキン 「ヒッ……お、俺の足をつかむな!!」

パツキン 「は、放せ! はなせはなせはなせ!!」ガッ ガッ ガッ ドガッ

兄    「あああああああああああああああああ!!!!」

パツキン 「ハァハァ……は、はは、ざまみろ!」




幼馴染  「兄!!!! 妹ちゃん!!!」



163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:33:20.20 ID:iZOh98eZ0

キング  「なんださっきから」

兄    「…………」

妹    「……ッ」

幼馴染  (妹ちゃんは大丈夫。兄は……怪我が、酷すぎる……早く病院に連れていかないと不味い)

キング  「……」

幼馴染  (こいつがボス、よね)  

刺青   「……」

パツキン 「……」

幼馴染  (この二人は多分下っ端だろうけど……)

スキン頭 「……」

幼馴染  (問題はスキンヘッド。分からない。多分強い)

幼馴染  (全員を相手にするのはどう考えても無理ね。一対一に持っていくべき、か)

幼馴染  (不意打ちできる距離まで近づきたかったけど……仕方ない)


幼馴染  「ねえ、あなたキング?」

キング  「……だからどうした」

幼馴染  「……」

幼馴染  「……ッ」カッ

キング  「!!!」

スキン頭 (……!!)



164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:37:21.23 ID:iZOh98eZ0

 目の前に現れた女は、男の嗜好をいたく刺激した。
 すらり、とつま先から肩まで一筆で描いた、しなやかさな体躯。
 撫でたくなる様な、豊かな色気を匂わせるあの黒い髪もいい。
 そして、眼だ。瞳に怒りを湛えた、強気な眼。
 そこに転がっている女ようなガキとは違う。
 俺はこの女をモノにしたい。

 男の、女に対する所有の欲望は、しかし一瞬の後に消し飛んだ。

 気迫、構え、ステップ、視線、女の動きの何もかも。
 男の意識は、間もなく臨戦の態勢へと引きずり出される。
 この女、素人じゃない。
 この女、強い。



166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/18(日) 23:40:42.45 ID:iZOh98eZ0

「キングがマジになってるぞ。あの女強いのか?」
「しぶといだけのこいつよりは強いんじゃねえの」
 呻き転がる男への蹴り逡巡しつつ、金髪は刺青の質問に応える。


 こいつより? とんでもない。
 スキンヘッドは独りごちる。
 二人以外に立ち入れない空間を、雰囲気を作ってしまった。瞬時に。
 あの女。強いだろう。間違いなく。

 ところで、ここで倒れている男はどうだ。
 男に目を向ける。
 倒れても倒れても、死なない。眼が。折れないのだ。心が。
 だから、俺はこの男が怖い。
 怖いからこそ起き上がれぬよう、徹底的に潰す。
 金髪、お前も怖いのだろう。さあ、蹴って、刺激してみろ。
 再び立ち上がってくるかもしれないぞ。そして、その時、俺は。

 逸らすように、再び女とキングに向き直る。

 キング。気を付けた方がいい。こいつ等は、厄介だ。



171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 04:47:43.61 ID:347CeEh30

先に間合いを詰め掛けたのは彼女だった。
すう、と肩を沈み込ませた、間もなく、射程の範囲に飛び込む。

早い。もう届く距離まで。どう出る。
こいつ。この構え、ステップ。ボクシングか。来た。
ジャブ、違う、ジャブ、ジャブ違う、ストレート! いや違う。
軽い。全てフェイクだ。いつだ。いつ仕掛けてくる。

女の踏み込みが切り替わった。来る。次だ。間違いない。
どこだ。顎か。鳩尾か。金的か。脇腹か。

左手! ブロー、こいつ左利きか!
右で払える 払って左 後はリズムを

蹴り  蹴りだと!?

女の右上段蹴りが飛んできた。
男は、それを阻むことも防ぐことも出来ない。
結果、咄嗟にそえた左の腕が全てを引き受けることとなった。
想像以上の重みをもったその蹴りに、顔をしかめる。
これは、顔にくるはずだったモノだ。食らったら? ひとたまりもない。

次の展開を男に想定させる間も与えず、彼女の追撃は続く。
ざり、と対の左足先を激しく回転させる。摩擦によって、靴の底が瞬時に溶けた。
そして、男への蹴りによって生じた反動と上半身の捻りを利用し。

彼女は跳んだ。



172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 04:49:20.84 ID:347CeEh30

後ろ回し蹴り。ありえない。非実戦的。女が。
様々な思考が彼の意識を多い尽くした。
その衝撃は、男が次にしなければいけない行動を妨げた。

ツ、彼女の靴先が男の右目を掠める。
目がその刺激を感じるよりも先に、男は予感した。
やられた。これは、目が見えなくなる。
俺はこのやられた右目を、手で庇おうとしている。
多分そうするだろう。人間としての防衛本能だ。
そのまま追撃を受け、そして俺は負ける。
この女、ここまで狙っていたのか。とても、勝てない。

彼女は続けざまに、着地した右足で地面を叩き、身体を前に突き出した。
遠心力を前に効かせた彼女の左の拳が、大きく開いた男の喉元を強く擦る。
そして腕をそのまま振り切り、肘を以って彼の顎を狙った。
これが、彼女の本命だった。



173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 04:52:33.59 ID:347CeEh30

この戦いにおいて彼女の足枷になったのは、彼女自身の性質にある。
倒れて動かない彼、幼馴染を見て、彼女は激しく動揺した。
動揺は焦りとなり、彼女自ら仕掛ける切欠を作った。勝敗を急くべく。
彼女の性質すなわちスタイルが、カウンターを主とするものであったにも拘らず。

そして、この戦いにおいて彼女が不運だったこと。
それは、男が指にはめている指輪が、極めて鋭利であったことだ。
彼女はそれを見逃した。


男は、この界隈のボスだった。キングとも呼ばれ、恐れられた。
喧嘩など、吐いて捨てる程に経験してきた。殺し合いともいえるような争いも。
だから耐えた。この、耐え様のない本能を握りつぶすことに成功した。
男は半ば自棄に身体ごと腕を、指輪のはまった拳を前に放り出した。
その拳は彼女のこめかみに到達した。彼女の肘が、男の顎の芯を揺さぶるよりも僅かに早く。
衝突した拳の指輪は深く突き刺さって鉤となり、抉り、血を激しく飛び散らせ。
彼女をひと回転させたその後に、地面へと叩き落した。




彼女は気絶の間際まで、倒れている彼を見つめていた。
何も感じない。負けたことも。この後のことも。
彼が自分の視界にいてくれれば、それで満足だった。
安息を得られるから。幸せな気分になれるから。

世界が暗くなる。彼と、目が合った。気がした。



174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 04:54:30.63 ID:347CeEh30

キング「はあッ、はッ……ゴホッッ」

キング(この女! なんなんだこの女!)

キング(跳んで回し蹴り……ふざけるな!!)

キング(くそ! 右目をやられた! くそ!)

キング(しかも、顔を逸らして避けようとしやがった!)

キング(ゼエ……ゼエ……。指輪、この指輪がなければ……)

キング(くッ……喉を……頭もクラクラしやがる)







パツキン「お、おい……こいつ」



175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 04:57:30.95 ID:347CeEh30




幼馴染 『みんなで兄くんひとりいじめるなんて、ずるいよ!』

ガキ大将『なんだとー! こいつもやっちゃおうぜ!』

兄   (あれ……どこだここ)

幼馴染 『いたいいたい! やめて、かみの毛ひっぱらないで!』

ガキ手下『おまえが、いつもこいつとばかりあそんでるからわるいんだ!』

幼馴染 『兄くん、たすけて!』

兄   (幼馴染ちゃんが、いじめられてる)

ガキ手下『兄、兄、うるさいなこいつ。ふくぬがしちゃおうぜ!』

幼馴染 『や、やだやだ! ふええええええええええ』

兄   (こいつら。幼馴染ちゃんを泣かしやがったな)

兄   (今からぶちのめしに行ってやる。ちょっと待ってろ)

兄   (む!? なんだ? だるいっつーか、身体が重い! ふぬぬぬぬぬ!!)

兄   (ゼエゼエ……腕で身体支えようにも、こりゃ堪らん! 痛すぎ地帯だぞおい!)

兄   (な、なんとか立った、ぞ……!)



176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 04:58:52.83 ID:347CeEh30

兄   「…………」ユラリ

刺青  「な、なんなんだよこいつ……」

兄   (俺は……そうか、こいつ等とやりあって)

幼馴染 「………………」

兄   (幼馴染……)

兄   (右腕に力が入らない。多分折れてるな)

兄   (脇っ腹もなんか熱い。どうにかなってるぞこりゃ)

兄   (足は……足は大丈夫だ。まだ動く)

兄   (それにしても痛え。痛みが身体中ぐわんぐわん廻ってる)





スキン頭「……殺るか」

キング 「どけ! 俺がやる……!」

スキン頭「……」



177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 05:01:46.38 ID:347CeEh30

キング「……」ダッ

兄  (突っ込んできた。随分ゆっくりとしてんな。あいつもガタガタじゃないか)

兄  (右腕を上げろ。上がれ。よし。十秒、十秒だけでいい。痛みは顔に出すな)スッ

兄  (足は、こう引きずるようにして……)ズッ

兄  (よし、後は俺も前に出るだけだ)

兄  「……」ドタッ


キング (ヤツの足は逝ってる。ならば)

兄   (ならば殴る。左手。右はもう伸ばせない)


キング(こいつ、俺の動きを捉えてやがる。くそ、右目。距離感が。だがもし)

兄  (もし上手く顔に一発当てたって、多分ヤツは倒れない)



兄 「……ッ」ブンッ

キング(左から顔! 弾いてカウンターを)

兄  (カウンターを左手で返すんだろ)ニヤリ

兄 「……ッッッッ!!!」バッ ズザリッッ

キング(こいつ!? まさか足が)

キング「しまっ―――――」





兄「金的だうおらああああああああああああああああああ!!!!!!!」



178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 05:04:08.43 ID:347CeEh30






病院個室

友  「ほれ、あーん」

兄  「あーん」ガブッ

友  「いっでえええええええええ!!! こいつ俺の手ごと食いやがった!!!」

兄  「お前がアホなことをするからだ。野郎にあーんしてもらったって嬉しくない」

兄  「俺としては妹ちゃんに、こう優しくだな クヒヒヒ クヒ?」

兄  「妹ちゃんが全然見舞いにこないのはなぜだーーーー!!!!!」

友  「あー、妹ちゃん大分参ってたからなあ。お前に怪我させちまったって」

友  「会うの怖かったんだろうな。嫌われたって思い込んでたみたいだぜ」

兄  「俺が、妹ちゃんを、嫌うだと? そのようなたわけた事を吹聴したのは貴様か!!!!!」

友  「んなはずないだろ馬鹿。誤解といておいたからそんなに興奮するな。身体に障るぞ」



179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 05:06:07.78 ID:347CeEh30

友  「つか、その怪我でピンピンしてるお前が信じられんよ……」

兄  「キング、だっけ。ヤツのが痛かったんじゃねえかな。玉蹴った時、体浮かび上がったぞ」

友  「俺らが来た時に股間押さえて転げまわってた男か」

友  「仲間っぽいのが男抱えて逃げ去った時、その後ろ姿に少し泣けたよ。つか、ハゲ以外本当に泣いてた」

友  「でもお前、よくあんなの倒せたよな。相手はあの辺のボスだったんだろ?」

兄  「いや、俺は手下っぽい連中にすらボコボコにされた。実質キングを倒したのは……幼馴染だ」

友  「そうかそうか。まあ、今更驚かないけどね俺は!」

兄  「……」

友  「……あいつも顔見せない事、気になってるんだろ」

兄  「俺達のこと助けようとして、怪我したんだよな。させちまった」

兄  「そうか。だから、妹ちゃんも……」

友  「怪我は、まあ、大したことはないんだけどな、傷が……ね」

友  「あれでも、女の子、だからな。お前には出来るだけ見せたくないんだろう」

兄  「見せたくないって、なんだよ」

友  「俺の周りは本当に素直じゃないやつばかりだ。自分で考えろ」

友  「ま、こっちも説得しておいてやったから。そろそろ来ると思うよ」

兄  「妹の事も含めて、その……どうもな」

友  「お詫びってやつだ。今回の件で迷惑かけちまったし。おっと余計な言い合いはなしだぜ?」



180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 05:09:32.49 ID:347CeEh30

友  「それにしてもこの病院のナースさん、ありゃどうなってんだ」

友  「さっき、たまたま更衣室の前を通って、偶然立ち止まって、図らずも観察してたんだが」

兄  「ほう。つまり女子更衣室を見つけたから嬉々として接近し、自ら覗きに向かったということか」

友  「マッチョやら言語通じなそうなのやらがゾロゾロ出てきてビビッたわ。女レスラー集会所かよダハハ!」

兄  「爆笑ついでに後ろ見てみると面白いぜ。先に祈っておくよ。レスト・イン・ピース」

友  「ん? どうした。もしかして美人のナースさんが検診にでもき」



武闘派ナース  「へえ。マッチョってのは、もしかしてアタシのことかい?」ポキリ ポキリ

アマゾネスナース「言葉が通じないなら、ボディランゲージでお互い理解を深めようじゃないか。物理的に、じっくりと」



184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 23:54:56.21 ID:347CeEh30

カチャ

幼馴染 「……」

兄   「……よう」

幼馴染 「うん」

幼馴染 「……友は?」

兄   「さっき看護師さんに連れてかれた。今頃献身的な介護を受けてると思う」

幼馴染 「そっか」

兄   「あ、あのさ」

兄   「妹ちゃんのこと、ありがとう。もし幼馴染が来てくれなかったら」

幼馴染 「兄は?」

兄   「え、ああ。そうだな、俺もだよな。兄弟揃って助けられちまったぜ」

幼馴染 「ううん。そういうことじゃない」

幼馴染 「妹ちゃんも大切なのは確かよ。でも、私が本当に助けたかったのは」

兄   「……」



185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 23:57:44.11 ID:347CeEh30

幼馴染 「ね、この帽子似合ってるかな? ちょっと目深なんだけど、どう?」

兄   「幼馴染……その、傷は」

幼馴染 「日焼け予防にも効果的だから、悪くないと思うのよね」

兄   「……」

幼馴染 「今度帽子と相性のいい洋服買いたいから、一緒に」

兄   「幼馴染! ……怪我したところ、見せてもらっても、いいか?」

幼馴染 「……なんで」

兄   「別に、友とかには見せてたんだろ? じゃあ」

幼馴染 「友には平気でも! 兄には……兄には、見せたくないの……」



186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 23:59:43.12 ID:347CeEh30

兄   「そうか……」

兄   「あああ!!! そこに幼馴染の大嫌いなゴキブリが編隊組んで行進してるうう!!!」

幼馴染 「え、え、え?」

兄   「隙ありィィィィィィィィィィ!!!!」バッ

幼馴染 「……ッ!」

兄   「……」

幼馴染 「……」

兄   「…………」

幼馴染 「……」

兄  「か、か」

幼馴染「……か?」

兄  「かっけえええええええええええ!!」



187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:01:47.75 ID:pTeBOV180

兄  「すげえ! 何その目の横の傷! 格ゲーのキャラっぽくてやばい! 超クール!!」

幼馴染「……」

兄  「お、俺も真似してみようかしら? こ、ここに傷つけりゃいいのかなへへへへ」

幼馴染「……」

兄  「げ、幼馴染さん泣いていらっしゃいますね。もしかしてオラオラとかいうやつですか?」

幼馴染「違う。違うの。兄は、優しいよね」

兄  「……」

兄  「……ごめん」

兄  「ほんとごめん。迷惑掛けてばっかだよな俺。妹ちゃんのことも、幼馴染、お前のことも」

兄  「考えてみれば、妹ちゃんの時もそうだ。俺は、いつも遅いんだ」

幼馴染「でも、あの男は、貴方が倒してくれたんでしょ。遅くないよ、全然」

兄  「あれは、お前がやったようなもんだろ。俺はただ」

兄  「俺は、お前が倒れてるの見て、立ち上がって。結局、殆ど何もしてない」

幼馴染「そうだとしても、あんな状態で私の為に立ち上がってくれたことが」

幼馴染「そのことが、本当に嬉しいの。私は。本当に……」

兄  「……」



188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:03:53.00 ID:pTeBOV180

幼馴染「……ねえ。この傷があっても、前の私として見てくれる?」

兄  「……ああ」

幼馴染「もし傷が原因でいじめられたとしたら、その時は助けてくれる?」

兄  「いやないだ……ああ」

幼馴染「あとあと……責任、取ってくれる?」

兄  「……ああ。 え?」

幼馴染「なによー。女の子を傷物にしたら、することなんて決まってるじゃない」

兄  「いや待て、いきなり難易度が上がってるじゃねえか。ライフプラン入ってますよ幼馴染さん」



189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:05:16.68 ID:pTeBOV180

幼馴染「…………だめ?」

兄  「うっ、可愛い振りしたって、俺は、だまされないぞ……」

幼馴染「ん、冗談よ。兄は単純ねまったく」

幼馴染「……」

兄  「……」


兄  「わかったよ。うん、わかった。責任でも何でも取ってやるよ」

幼馴染「え?」

兄  「お前に、そんな辛そうな顔されてたら、イエスと答えるしかないじゃねーか」

幼馴染「……ほんと?」

兄  「ああ」

幼馴染「ほんとに、ほんと?」

兄  「本当に本当だ」

幼馴染「……っ」ダキッ



190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:06:52.58 ID:pTeBOV180

兄  「うわ! き、急になにを、これは、お、お、お、ちかいちかいちかい!」 

幼馴染「兄は妹ちゃんにかかりきりだったし……だから諦めてたんだけど」

幼馴染「でも、これからは隠さなくてもいいのよね、うふふ」

兄  「と、とりあえず一呼吸おこうじゃないか君! 無茶苦茶恥ずかしいんですよ!!」

幼馴染「い、や。ずっと我慢してきたんだから」

カチャ

妹  「お、お兄ちゃん……あのね、わた」

兄  「あ、妹、ちゃ、ん」

幼馴染「んー」ゴロゴロ

妹  「…………」

兄  「いや、これはだね、大変なアクシデントがハップンでだね、おいこら幼馴染、離れろ! 離れて下さい!」

妹  「オトリコミチュウ シツレイシマシタ ゴユックリ」バタン

兄  「……」

兄  「うおおおおおおおおおおおい!! どうしてくれんだ!! 妹ちゃん勘違いしていっちまったよおおお!!!」

幼馴染「別に、勘違いってわけでもないし。いいじゃない」

兄  「お、俺は、どう妹ちゃんに説明すれば……」

幼馴染「妹ちゃんとも長い付き合いになるかもしれないんだから、よろしくね」



191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:08:41.34 ID:pTeBOV180

幼馴染 「あ、そうだ。ねえ兄。格闘技とか興味ある?」

兄   「ない。まったくない。微塵もない」

幼馴染 「あのさ、やってみない?」

幼馴染 「小さい頃私がいじめられた時、兄はいつも守ってくれたよね」

兄   「あー。お前、か、可愛かった、からな。ガキはそんなもんだろ」

幼馴染 「でね、今回のことであらためて思ったんだけど、守られるのって凄く心地いいなって」

幼馴染 「兄って精神力とか根性がずば抜けてるし、鍛えれば、多分キングより、私よりも」

兄   「ふむ! その話はもう終わりですね! あもう面会終了の時間だお疲れ様でした!」

幼馴染 「そんなこと言わないで、ね、ね?」ギュギュー

兄   「ぐおおおお! そ、そんなに強く抱きつくな! 腕が、腕が!!」ゴキッ

幼馴染 「あ」



192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:10:23.85 ID:pTeBOV180




朝 自宅

兄 「妹ちゃーん! 朝ですよおおおおお!!!」

兄 「妹ちゃん、おはよう!!! 朝ごはんできてるよ!」

妹 「……おはよう」ムス

兄 「き、今日もご機嫌が麗し……くはないみたいだね」


兄 「……」パクパク

妹 「……」モグモグ

兄 「妹ちゃん今日はお弁当どうする?」

妹 「……もらってく」

兄 「そ、そうか! それじゃ一緒に」

妹 「幼馴染おねえちゃんと食べれば。私妹友と食べるし」ツーン

兄 「……はは、ははは」



193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:13:37.48 ID:pTeBOV180

ピポピポピンポーン ピンピンピンピンピンポーン


兄  「あの常軌を逸したチャイムの鳴らし方、幼馴染に違いない」

妹  「折角迎えにきてもらってるんだから、早くいってあげたほうがいいよ」

兄  「そ、そのつもりさ! つか行かないと拗ねて怖いしね!」

兄  「妹ちゃんも」

妹  「一緒に行くはずないでしょ……。はいはい、お二人ともお幸せに」グイグイ

兄  「い、妹ちゃん待って! 鞄をまだ」

バタン

幼馴染「おはよ」

バタ

妹  「お姉ちゃん、はい」ポイッ

幼馴染「ありがと」パシッ

妹  「それじゃ、いってらっしゃい!」

バタン

幼馴染「いってきます……いいわねこれ」



194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:15:45.87 ID:pTeBOV180

幼馴染「はい、鞄。じゃあいこっか」スッ

兄  「はて、この手は何かな? 俺には、突きのように見えなくもないが」

幼馴染「何馬鹿なこと言ってるのよ……ほら」ギュッ

兄  「なっ! 手を繋いだまま登校だと!!」

幼馴染「なによ。いやだった?」

兄  「そうじゃなくだな、他の生徒とかに見られたら、ほら、あれだろうあれ!」

幼馴染「私は全然平気だけど?」

兄  「お前、なんか変わったな……」

幼馴染「言ったでしょ、これからは我慢しないって」



195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 00:17:57.20 ID:pTeBOV180

教室

幼馴染「おはよ」

友  「よう。今日も二人一緒か……おいなんだその手! がっちりと! 繋いじゃって!」

幼馴染「羨ましいでしょ? でも駄目よ、これ私のだから」

友  「う、うううう、羨ましくなんかないもおおおおおん!!!!」

友  「揃って俺を裏切りやがって! 三を二で割ったら一余りましたそれは俺だよくそったれ!!」

幼馴染「ほら、これ買ってきてあげたから泣かない。この赤いやつ、ガンダムシャーって言うんでしょ」

友  「なんだガンダムシャーって……しかも赤て、これゾロアットじゃねーか! ファンに殺されるぞ」

幼馴染「ガンダム好きな男の人って、それ嫁にするそうじゃない。よかったわね友。ガンダムを少し理解できた気がする」

友  「全然理解できてねーよ! お前、本当は俺のこと嫌いだろ!? え? え!?」

男  「うーむ……」

友  「はあはあ……ん? どうした兄?」

男  「上手くいってるはずなのに、何かがかみ合ってない」

友  「ああ、幼馴染ね。アイツはシナプスの結合がイかれてるに違いない」

男  「いや、ね……」










男「最近妹ちゃんがつれないんです……」

おしまい
――――――――――――――――――――――――――――



199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2011/09/21(水) 01:29:37.22 ID:Ts13hw3xo

お疲れです
よかったわ



200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/22(木) 22:33:23.41 ID:dYnRRfZIO

さいごがぁぁぁぁ

男になっとるでー



引用元
兄「最近妹ちゃんがつれないんです……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1315758489/
[ 2012/07/19 18:30 ] 兄弟姉妹SS | TB(0) | CM(0)
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