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少女「遭難した……」男「腹減ったね……」

3:無人島:2011/08/07(日) 21:13:35.54 ID:a3ytjhFIO

男「うおーい」

男「誰かいないかー」

男「いるわけないかー」

男「うおーい」

男「誰かー」

男「腹減ったなぁ……」

男「昨日は御馳走だったのにな……」

ーーーーーーーーー

ーーーーー

ーー



引用元
少女「遭難した……」男「腹減ったね……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312719027/
4:一日前:2011/08/07(日) 21:19:05.06 ID:a3ytjhFIO

〈回想〉

男『うおーい、御馳走がいっぱいだ』

友『めちゃくちゃ食うぞ!』

男『こんな御馳走はじめてだ』

友『俺に感謝しろよ?』

男『金持ちを友達にもってて本当に良かったよ』

友『おまっ……』

男『冗談だって。 嬉しいよ、ありがとう』

友『それでよし!』



5:一日前:2011/08/07(日) 21:32:58.78 ID:a3ytjhFIO

男『もぐもぐハグハグ…美味い美味い…もぐもぐハグハグ』

友『バクバクガツガツ…そういえばさ…バクバクガツガツ』

男『もぐもぐハグハグ…なに…もぐもぐハグハグ』

友『バクバクガツガツ…この船にはさ…バクバクガツガツ…ある噂があるんだ…ごっくん』

男『もぐもぐハグハグ…噂…?…もぐもぐハグハグ…ごっくん。 なにそれ?」



6:一日前:2011/08/07(日) 21:39:43.29 ID:a3ytjhFIO

友『ああ、この客船は昔の貴族の連中が使っていた船を改良したものなんだけどさ』

男『そうなの?』

友『んああ…もう造られて100年くらい経つかな。 今回の船旅はその記念なんだが』

男『歴史ある船なんだ』

友『まあな。でな、その歴史のなかに少し奇妙な話があるんだよ』

男『奇妙な話? 幽霊船とか?』

友『少しちがう。この船が造船されてから20周年目の記念パーティのときのことだ』

男『つまり今から80年まえの金曜日か?』

友『金曜日……? まあ、金曜日としよう。 その日、貴族連中はこのどでかい船の中で社交ダンスを踊っていたわけだ』

男『何かあったの?』

友『大有りさ。 踊り続けるうちにな……』



7:一日前:2011/08/07(日) 21:50:34.01 ID:a3ytjhFIO

友『ホールがなんだか窮屈になっていったそうだ』

男『窮屈に?』

友『そうだ。人ごみにいる感覚って言うのかな。はじめはスカスカ……ってほどでもないが、ある程度ゆとりがある空間だったらしいが、まるで液体が充満していくみたいに人の気配が増していったんだそうだ』

男『人数はそのまま?』

友『そのままだったのに、だ。 そのうちみんな怖くなってホールから出ていったそうなんだが』

男『だが……?』

友『みんな出ていったはずなのに、ダンスを踊る人の気配がホールから感じられたそうだ』



9:一日前:2011/08/07(日) 22:02:14.04 ID:a3ytjhFIO

男『なんか薄ら寒くなってきたな……』

友『それで、なんとか船旅も終わり港に無事到着……したときに』

男『まだ続くんだ……』

友『これで終わりさ。 港に降りたときの人数が乗り込んだときの人数より2人分足りなかったらしい』

男『まさか幽霊に……』

友『どうだかねえ。結局、記録にミスがあっただけってことになったそうだ。そこらへんはずさんなんだな、あいつら』

男『でもさ、それって表記ミスで正解じゃないかな。もし本当に2人も消えていたとしたら、誰かが騒ぐはずでしょ?』

友『いんや、確かに誰も騒がなかったさ。でもな、消えている人間の名前はちゃんと記録に残っていたんだ』

男『ええ!?』

友『ようやっと驚いたな……。 そいつらの名前は……』



10:無人島:2011/08/07(日) 22:10:09.52 ID:a3ytjhFIO

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーー

男「クロス・テレジアと飯島啓二……」

男「嫌なことをおもいだしちゃったな……」

男「もうすぐ夕方か……寝床を探さなきゃ……」

男「でもこの小さな島に安眠できるところなんてあるのかな……」

男「せいぜい2キロ四方がいいところだし……」

男「ええい!物事を暗く考えるとその通りになるってじっちゃんが言ってた!」

男「うおーい! うおーい! 声を出しながら歩けば獣も寄ってこないはずうおーい!」

男「喉枯れたうおーい!」



11:無人島:2011/08/07(日) 22:18:00.95 ID:a3ytjhFIO

男「うおーい!誰かうおーい!」

男「うおー……ゴホッゴホッ!……痰が絡んだ……」

男「お腹減ったな……」

男「ご飯……ないかな……」

男「ん……?これは……キノコだ!」

男「やったー! キノコは食べられるぞ!」

男「キノコキノコキノコ……いただきまー・・・」アーン

⁇「ちょっと待てやーーーーーー!!!!!」スタタタ



12:無人島:2011/08/07(日) 22:29:18.90 ID:a3ytjhFIO

⁇「オラッ!!」ゲシ

男「・・・すゴッブァ!!!!」ゴキッ

⁇「なに一人で食べようとしてるの!?」ゲシゲシ

男「い……イダダダ……なにする……って人!?」

⁇「いただきまーす!」アーン

男「ちょっと待ってよ!それ僕の見つけた……」

⁇「あむっ」パクッ

男「き……ノ……こ……」

⁇「もぐもぐ……ごっくん! ごちそーさま!」プハー

男「………………………」

⁇「生でも結構いけたわね!」

男「……………………お」

⁇「少しパサパサしてたけど……」

男「おわあああああああああああーーーーーーー!!!!!!!!」



13:無人島:2011/08/07(日) 22:38:08.57 ID:a3ytjhFIO

男「吐き出せおらあああああああ!!!!!」ガバッ

⁇「ひっ、なっ、なにすんのよ!!?」

男「返せやあああああああ!!!!!!」ググググ

⁇「ちょっ、なにすっ!!??」

男「吐けええええええええええええ!!!!!」

⁇「ごっ、もガッ……ゲボッ!!」ゲボボボボ

⁇「ゲボッゲボッゲボ!!ゴブッ……けほっ……ちょっ……ま……」

男「あ……キノコが……こんなに……」

⁇「なに……」フラッ

⁇「きゅう……」パタリ

男「キノコ……あれ? 大丈夫……あれえぇぇぇぇえええ!!?」



15:無人島:2011/08/07(日) 22:43:20.94 ID:a3ytjhFIO

一時間後……

⁇「ん……」

男「あ! 目が覚めた!?」

⁇「頭が……グラグラする……」

男「動かないで安静にしていてね。 少し熱もあるし……」

⁇「……倒れたの……?」

男「キノコを食べてね。 あれ、どうも毒があったみたいで」

⁇「しぬの……?」ジワ

男「はは、まさか。 すぐに吐き出したから命に別状はないよ」

⁇「……ここは?」

男「洞窟。 夜は冷えるからここで眠るといいよ」



16:無人島:2011/08/07(日) 22:47:47.82 ID:a3ytjhFIO

男「君も遭難したの?」

⁇「……」コクリ

男「そっか、ならあの船に乗ってたんだね。名前は?」

⁇「……少女……」

男「……し、少女……? 少女ちゃんだね。 僕は男って言うんだけど」

少女「お……男……?」

男「そうなるよね……」



17:無人島:2011/08/07(日) 22:55:50.98 ID:a3ytjhFIO

男「自己紹介……みたいなのも済んだところでさ」

少女「みたいな……?」

男「うん、自己紹介もどき。 これからどうするか……どうしよう?」

少女「……お腹減った」

男「うん……俺も……」

少女「……何かたべたい」

男「……俺も……何か……」

少女「……」

男「どうしようか……マジで……」



18:無人島:2011/08/07(日) 23:00:07.85 ID:a3ytjhFIO

男「キノコは危険で食べられないし……木の実かなにかあればいいんだけど」

少女「そとに……」

男「うん?」

少女「外に大きな木があった気がする……」

男「そ、外に……?」

少女「うん」

男「外かー・・・」

少女「……」ジワ

男「……いってきます……」



19:無人島:2011/08/07(日) 23:07:58.58 ID:a3ytjhFIO

男「真っ暗だ……」

友『気配が……』

男「」ブルッ

男「だ、大丈夫だ!ライター持ってるからたいまつもつくれるし!」

男「……松はないけど木につければ……火傷するか」

男「手に持つ部分を海水につけて湿らせれば……多分燃えないよなよな……」チャポ カチッシュボ

男「……うん、いける」ボォォォ

男「 出発だー・・・えいえいおうー・・・」



20:無人島:2011/08/07(日) 23:14:45.77 ID:a3ytjhFIO

男「うおーいうおーい」

男「うおーい……1人言が余計に闇を浮かび上がらせる……」

男「そのとき男は振り向いた、なんちて」

男「寒い……熱いのに寒い……」

男「この木、ずいぶんとよく燃えるな……」

男「お前の名前はこれからヨクモエの木とするよ」

男「……ヨクモエの木……」

男「……さーて、木の実木の美」

男「確か西の方向にあるって言ってたな……」

男「あっちにも海辺とかあるのかな……」

男「……全方向に海辺はあるな……」

男「大きな木だから見つけやすいだろ……」



21:無人島:2011/08/07(日) 23:25:21.87 ID:a3ytjhFIO

男「うおーいうおーい……ん?あれは……」スタタタ

男「これは……大きな木だな……」

男「8メートルぐらいか……?」

男「でも胴回りが太すぎて登れないな……」

男「実なんか全然見えないけど、昼間なら見えるのかな?」

男「石でも投げてみるか……それっ」ポイッ

ボコッ

男「ん?当たったか?」

ヒュー・・・ドゴッ

男「うお! すごい音が……」

男「でっかいなー、これ。 ヤシの実の倍はあるな……色もヤシの実みたいだし」

男「まあいいや、持って帰ろう」

男「重いなら転がしていけとぐりとぐらはいったのさ」ゴロゴロ

男「ふふーん」ゴロゴロ



22:無人島:2011/08/07(日) 23:31:21.21 ID:a3ytjhFIO

少女「なに……これ」

男「木の実!」

少女「わかってるわよ! どうやって食べるのかってことよ!」

男「ずいぶんと元気になったね、良かった良かった」

少女「ぐ……ぎぎ…….硬くて割れない……」

男「割れればたぶん食べられるよ」

少女「どうやって割るのよ!?このバカ!」

男「まあまあ見ててください、お嬢さん?」

少女「ウザッ……」

男「これをこうして……ふん!!」ボカッ



23:無人島:2011/08/07(日) 23:39:05.97 ID:a3ytjhFIO

男「……」

少女「……」

男「ふん!!ふん!!ふん!!!」ボカッボカッボカッ

少女「もういいわよ……」

男「いや……はあはあ……割れる……はず……」

少女「割れてないじゃない!」

男「くっ、くそっ!!」ボカッ

パキッ

少女「あ!ヒビがはいった!」

男「オラッ!!」ボカッ

パカ

少女「やった!穴があいたー!」

男「ど……どうだ……みたか……」

少女「もぐもぐ……美味しい……もぐもぐ……」

男「よ……良かった……」

少女「もぐもぐ……」

男(火で炙りながら殻を割りやすくしていたとは……天才かよ俺……)

男「ふ……ふひひ…….」

少女「もぐもぐ……?」



25:無人島:2011/08/07(日) 23:57:53.60 ID:a3ytjhFIO

翌日

男「クリストファー・ジョンソンは……」

少女「おはよー・・ふあぁ……むにゅむにゅ……」

男「あのパワードスーツは……ってもう起きてたの!?」

少女「今起きたの……」

男「まだ朝の8時……って小学生はもうとっくに起きてる時間か?」

少女「知らないよ……だって起きちゃたんだもん」

男「そうだね、起きよっか」

少女「朝ご飯ー・・・」

男「もう少し寝よっか」



26:無人島:2011/08/08(月) 00:03:39.24 ID:3FTR/xdIO

少女「朝ご飯朝ご飯ー!!」

男「食べる物がないし……」

少女「お腹減ったー!!」

男「う……確かに腹減ったな……」 グー

少女「なんでもいいから食べたいー!!」

男「あー、わかったわかったわかりましたよっ! 木の実かなにかとってくるからそこで待ってて!OK!?」

少女「待ってられない一緒にいくー!」

男「ええー・・・くるの……?」

少女「いくー!!!」

男「わかった!わかったから静かにしてくださいスイマセン」



27:無人島:2011/08/08(月) 00:11:21.46 ID:3FTR/xdIO

少女「ご飯ーご飯ー」

男「子供は無邪気というか……適応力だけはあるよな……」

少女「魚とかたべたいな」

男「魚?それは少し荷が重いというか……」

少女「海に潜って捕まえれば?」

男「魚に泳ぎで追いつける人間なんていないとおもいますよー。 あ、そうだ」

少女「釣りしようよ!」

男「……うん……それ俺も今考えたんだけど……」

男(小学生に追い抜かれるとは……この凡人め! このこの!)

男「……」ションボリ

少女「? どうかしたの?」

男「なんでもないです……はい……」



28:無人島:2011/08/08(月) 00:30:30.46 ID:3FTR/xdIO

少女「釣りするためには糸と針がいるよね!」

男「針はいいとして糸を何とか調達しなくちゃなー・・・っていってもまだ作りはしませんけど」

少女「なんで!?」

男「いや……今は今の食料を探すほうが先だしさ。 釣りは道具を作るのも釣り自体にも時間がかかるし、その間にご飯がなくなって動けなくなるかもよ?」

少女「むー・・・なら仕方ないか……」

男(やっぱり俺って頭いいよなー・・・そんな先のことまで……)

男「そうそう、とりあえず朝ご飯からだよ」

少女「あっ、木の実ー!」

男「見つけたね」

男(またもや先を越されたか……)



29:無人島:2011/08/08(月) 00:38:15.20 ID:3FTR/xdIO

少女「かったいわねこれ……」

男「ふう……ふう……ふう……あと少し……」ボカッ

パカ

少女「もぐもぐ……甘い……もぐもぐ」

男「お……おれの分も……」ボカッボカッボカッ

少女「ごちそうさまー!」

男「な……なんであさから……こんな重労働をせねば……」ボカッボカッボカッ

少女「はやく外にいこうよー!」

男「うん……てかさ……定期的に口調変わるよね……君……」ボカッボカッボカッ

少女「はやくー!」

男「無視……かい……!!」ボカッ

パカ

男「ふう……ふう……ふう……ふう……」

男「う……美味い……もぐもぐ……」

少女「外ー!!」

男「待って……もぐもぐ……食ってる……」



30:無人島:2011/08/08(月) 00:44:11.70 ID:3FTR/xdIO

少女「海だー!」

男「海だねー・・・」

少女「きゃー!」パシャパシャ

男「あんまり入らないようにねー」

少女「きゃー!」パシャパシャパシャ

男「こらこらそんな遠くに行っちゃ……」

少女「ガボガボ……」ゴボ

男「おわああああああああ!!!!!」バシャバシャ



31:無人島:2011/08/08(月) 00:49:08.74 ID:3FTR/xdIO

男「海に入ってはいけないってお母さんに言われなかった?」

少女「知らない……」

男「そっかそっか、じゃあ言うね。 海に入ってはいけません。 いい?」

少女「わかった!」

男「元気があってよろしい……」

少女「一緒にきてよ!」

男「海はダメだって……」

少女「すごかったの、海の中が!」バシャバシャ

男「えー・・・」バシャバシャ

少女「ほら、頭入れたら目をあけてみてよ!」



32:無人島:2011/08/08(月) 00:55:52.88 ID:3FTR/xdIO

男「水の中で目を開けるのは苦手でして……」

少女「ほら、はやく!」

男「おわっ!」バシャ

男(無理無理無理!)バシャバシャ

男(死ぬ死ぬ!)

少女(目を開いてみて?)

男(マジ無理…………おお……)

少女(すごいでしょ)

男(岩の隙間から海藻が……)

少女(魚もいるでしょ)

男(カラフルな魚だな)

少女(食べられないかな)

男(無理だとおもうよ……あそこのカニとかならいけると思けど)

少女(とってきてよ!)

男(うん……というかそれ以前に息が続か)ゴボッ



33:無人島:2011/08/08(月) 01:04:45.08 ID:3FTR/xdIO

男「ぶはぁっ!!!」ザバッ

少女「ぷはっ」ザバ

男「はあはあ……す、すごかった……」

少女「カニ食べたいな……」

男「ちょ……ま……息が……ふう」

少女「ハイカツリョーないんだねー」

男「潜水は苦手中の苦手なんですよ……」

少女「潜ってみようよ!」

男「ええ!?今潜ったばっかりじゃん!」

少女「顔を水につけただけでしょ? 海の中に入ろうよ」

男「難易度たけえ……黄金伝説かよ……まあ、ここの海はあたたかいから幾分かマシな気もするけど……」

少女「いくよー?」

男「あの子も一体なんなんだか……今いくよー」



34:無人島:2011/08/08(月) 01:16:02.50 ID:3FTR/xdIO

少女「いっせーのーでっ、で潜るからね?」

男「本当にもぐるの?」

少女「ご飯がかかってるんだよ!? 毎日木の実でもいいの!?」

男「おれは別にいいけどね。 第一、水分補給はあの実からしかできないし」

男(決まった!)

少女「それならここにきたとき小さな川を見つけたから大丈夫だよ。 綺麗な水だったし、あとでいこ?」

男(終わった)

男「う……うん」

少女「それじゃあ……いっせーのーでっ!!」ザブッ

男「こうなりゃヤケだっ!」ザブッ



36:無人島:2011/08/08(月) 01:27:43.62 ID:3FTR/xdIO

少女(カニ!カニ!)スイスイ

男(ガボガボ……さっさとカニを捕まえてあがろう)

少女(あっ、あれ!)スイスイ

男(ぐうううう!!見つけたぞカニ!)

少女(はやく!はやく!)

男(おりゃ!!捕まえた……)ガシ

バチン

少女(……いたそう……)

男(がぼぼぼぼぼぼ!!!!!)バシャバシャ

男「あいだだだだだだだだだだだ!!!!!」ザバッ

男「このいだだだだだ!!!!離せこのいだいだいだいだギブギブギブギブ!!!!」ブンブン

男「あだだだだだだだだだだ!!!!!このやろ!!!!」ブンブン

カニ「グチャッ」

男「いてててててて………死ぬかと思った………」

カニ「ピクピク……」

男「この野郎……いったいなあもう!」

少女「大丈夫ー?」ザバッ

男「い……一匹捕まえたよ……」

少女「すごい!お手柄!もう一度!」

男「いててててててて……え?」



37:無人島:2011/08/08(月) 01:35:20.12 ID:3FTR/xdIO

男「そんなこんなでもう4時5分か……」

少女「すごいよ! 一日でこんなにとれるなんて!」

男「頑張りましたからねー・・・右手が死んだけど」

少女「舐めとけばなおるよ!」

男「ひどい……。 それで、全部で何匹ぐらいかな?」

少女「いちにーさん……24!」

男「大分とれたなー」

少女「今日はカニ祭りだね!」

男「カニだけなんだけどね」

少女「はやくたべよーよ!」

男「まずは川に行こうよ。まだ夕方だしさ。 日がくれる前に、ね」

少女「それもそーだね!」

男「



38:無人島:2011/08/08(月) 01:41:24.61 ID:3FTR/xdIO

少女「こっちだよー」

男「へえ、こんなところがあったんだ……」

少女「ちゃんとついてきてる?」

男「うん、ついていってるよ」

男(洞窟から東側か)

男(……まてよ)

男(あの子が昨日みたって言う大きな木……あれは洞窟から西側にあった)

男(なのに、なぜ反対の方向のこっちのことまで知っているんだ……?)

少女「ここだよー!」

男「あっ、うん」

男(夜中にまた考えるか……)



39:無人島:2011/08/08(月) 01:49:21.56 ID:3FTR/xdIO

少女「この川だよ!」

男「湧き水ぽいね。 淡水だし……洞窟から少しとおいけど、これで飲み水にはこまらないね」

少女「すごいでしょ!」

男「助かったよ、本当にさ」

少女「水……どうしよう」

男「ああ、木の実の殻を持ってきてあるから、そこにいれていけばいいよ」

少女「すごい!」

男「どうも」

男(この距離は……どう考えてもあの木からここまで移動できたものじゃない)

男(おまけに小学校低学年クラスの子供だぞ……)

男(どうなっているんだ?)

男(わからない……)



40:無人島:2011/08/08(月) 01:59:49.04 ID:3FTR/xdIO

少女「カーニ!カーニ!カーニカニ!」

男「焼けたよ」

少女「美味しそうなカニね」

男「また口調変わってるよ……」

少女「もぐもぐ……?……もぐもぐ」

男「……まあいいや。 それにしても……本当に君は美味しそうに食べるね」

少女「もぐもぐ……食べ物は……もぐもぐ……もぐもぐ」

男「あ、思いつかないならいいよ別に…….」

少女「もぐもぐ……言わない……もぐもぐ……だけ……もぐもぐ」

男「ものすごいスピードでカニがなくなっていく……」

少女「もぐもぐ……ふう!ごちそうさまー!美味しかったー!」

男「はは……それは良かった。 苦労したかいがあったってもんです」

少女「今何時ー?」

男「5時22分ちょうどかな」

少女「もうお外は真っ暗だねー」

男「本当だね……」



41:無人島:2011/08/08(月) 02:08:07.81 ID:3FTR/xdIO

少女「ところでおじさんさー」

男「お兄さんっていってねせめて……。なに?」

少女「なんで今が何時だとかわかるの?」

男「うーん……なんとなく、かな?」

少女「なんとなく?わかんなの?」

男「そうだね、あんまり自分でもわからないよ」

少女「ほかにもいろいろわかったりするの?」

男「ほかには……今が何日の何曜日か、とか、地球が何回回ったか、とか、それぐらいかな」

少女「すごいべんりだね!」

男「そうかな」

少女「べんりだよ!だって学校でいつ何時何分地球が何回回ったとき?っていわれてもこたえられるもん!」

男「それはいいね。 少し嫌な顔をされるかもしれないけど」

少女「私はしないよ!おじさんいい人だし!」

男「お兄さんと呼びなさい」



42:無人島:2011/08/08(月) 02:14:38.19 ID:3FTR/xdIO

少女「今日はもう疲れちゃったから寝るね!おやすみー」

男「おやすみ」

少女「……」スースー

男「……君のその異常なまでの就寝するスピードのほうが、眠ることができない俺としては羨ましいけどね」

少女「……」スースー

男「あどけない寝顔だな……」

男「俺にもこんな時代があったのかな……」

男「…….男だからなかったろうな………」



46:無人島:2011/08/08(月) 11:08:22.09 ID:srBwOhNIO

翌日

男「押切蓮助のミスミソウは……」

少女「おはよ……ふぁぁ……眠い……」

男「反吐を吐く場面から始まり……ってもう起きたの? 」

少女「眠いんだけど……お腹すいたし……」

男「睡魔よりも食欲が勝るなんてすごいね……」

少女「スイマ? なにそれ?」

男「人を眠らせてしまうお化けみたいなものだよ。俺も仕事中しょっちゅうやられるんだ」

少女「でもおじさんは眠らないんだよね?」

男「仕事中はなぜか眠くなることがあるんだ。あれはなんなんだろ。どうせ眠れないんだけどね」

少女「お化けのことよりご飯が先!」

男「はいはい……」



47:無人島:2011/08/08(月) 11:19:04.32 ID:srBwOhNIO

男「今日は島を探検してみようかな」

少女「もぐもぐ……なんで?……もぐもぐ」

男「いろいろ物資が足りないからね。食べ物を入れる器とか、生き物を捕らえるための道具とか」

少女「ごちそうさまー!それって木の実の殻じゃだめなの?」

男「あれはあれで役に立っているけどさ。他にも道具が欲しいんだ。いつ救助が来るかなんてわからないし、それまでここで暮らすことになるからね」

少女「救助なんてくるかなー?」

男「来るって信じれば来るんだってお母さんがいってたよ」

少女「ふーん、そうなんだ……」

男「それじゃあ、出かけよっか」



48:無人島:2011/08/08(月) 11:49:38.47 ID:srBwOhNIO

少女「おじさんはここに来るまで何をしてたのー?」

男「船に乗ってご飯を食べていたよ」

少女「私もおじさんと同じ船に乗っていたのかなー」

男「そうだろうね。二隻も続けて沈没するとは思えないから」

少女「なんで沈んだの?」

男「何でかな……。確か厨房で火事があった気がするけど、それ以外は特に何もなかったな……」

少女「ここ、木がいっぱい生えてるねー」

男「ずいぶんと曲がりくねった木ばかりたね……ジャングルに来た気分だよ」

少女「お化けとかいるかなー?」

男「人は住んでいなそうだからね。獣のお化けならいるかも」

少女「会えたらいいねー」

男「俺は遠慮しておきますよ……」



49:無人島:2011/08/08(月) 14:28:32.90 ID:srBwOhNIO

少女「あとどれ位でつくのー?」

男「どこに?」

少女「食べ物がある場所!」

男「わかんないな……食べ物があるかどうかも定かではないし」

少女「さだか?なにそれ?」

男「わからないって意味だよ。っと……この蔓はなにかに使えるな……」ゴソゴソ

少女「それ食べられるの?」

男「食べられないけど……なにかの役にたつよ、たぶん」

少女「ふーん………あっ、この実は食べられるかなー?」

男「一応持って帰ろうか」ゴソゴソ

少女「ご飯ーご飯ー」

男「……この石は加工すればナイフになるな……」



50:無人島:2011/08/08(月) 15:51:28.76 ID:srBwOhNIO

一週間後

男「よいしょ、よいしょ、よいしょ」ガリガリ

少女「もぐもぐ……なにしてるの?……もぐもぐ」

男「石を削ってるんだ……」ガリガリ

少女「もぐもぐ……ふーん………もぐもぐ」

男「もうちょい……」ガリガリ

少女「もぐもぐ……ごちそうさまー!」

男「あ、うん……よしできた」

少女「……救助こないねー」

男「本当にね……じゃあ海に行ってくるね」

少女「またカニ?」

男「いや、モリが完成したから今日は魚をとれるかもしれない」

少女「魚!やったー!魚を食べられるの!?」

男「頑張って獲ってきますよ」

少女「頑張ってねー!」



51:無人島:2011/08/08(月) 15:59:41.94 ID:srBwOhNIO

一ヶ月後

男「救助来る気配が全然ないねー」

少女「パクパク……もう来ないのかなー?……パクパク」

男「どうだろうね、本当に来れないとかも」

少女「パクパク……これなんて魚なの?……パクパク」

男「それはたぶんクエの仲間だね。黄金伝説でやってた」

少女「パクパク……へー……」

男「……? どうしたの?お腹いっぱいになったの?」

少女「おじさんさ……これ食べる……?」

男「……!……いいの?」

少女「えへへへ……」ニコニコ

男「……うん、いただくよ」ニコ



52:無人島:2011/08/08(月) 16:10:33.46 ID:srBwOhNIO

一年後

男「この島は一年中常夏なんだねー」

少女「あつーい……」

男「本当だね……干物食べる?」

少女「うん……かみかみ……」

男「結局救助は全然来なかったな……」

少女「これから来るよ……それにさ……かみかみ」

男「なに……?」

少女「これまで生き延びてこれたたことって……結構幸せなんだと思うよー?……かみかみ」

男「……そうだね」

少女「そうだよー・・・暑いー・・・」

男「……久しぶりに海に行くー?」

少女「それもいいねー・・・かみかみ・・干物なくなった……」

男「よし……行くかー・・・」



53:無人島:2011/08/08(月) 16:20:01.90 ID:srBwOhNIO

男「気持ちいー」パシャパシャ

少女「生き返るー」パシャパシャ

男「川浴びもいいけどたまには海もいいねー」パシャパシャ

少女「おじさん泳ぎだいぶうまくなったよねー」パシャパシャ

男「君にはかなわないけどねー」パシャパシャ

少女「当たり前だよー?」パシャパシャ

男「なんでそんなに泳ぎがうまいんですかねー」パシャパシャ

少女「しらなーい」パシャパシャ

男「そっかー」パシャパシャ

少女「そーだよー」パシャパシャ

男「……ふう……もうそろそろ上がるか……」

少女「体冷えてもあれだしねー・・・・・・・ん?」



54:無人島:2011/08/08(月) 16:26:35.66 ID:srBwOhNIO

男「どうかしたの…………あ?」

少女「あれ…………」

男「………………………………ふね?」

少女「船?」

男「船だ!救助船だ!!!!やった!!!」

少女「え!!??船なの!!??助かるの!!??」

男「やったー!!!助かったー!!!」

少女「わーいわーい!!!!助かったー!!!!」

男「バンザーイ!!!」

少女「バンザーイ!!!!」

男「おーい!!こっちだこっちー!!!」

少女「こっちこっちー!!!!」

男「煙を焚こう!!!」モクモク

少女「たーすけてー!!!!」

男「たすけてくださーい!!!!」モクモク



55:無人島:2011/08/08(月) 16:30:13.04 ID:srBwOhNIO

少女「あっ、こっちに気がついた!!!!」

男「っgcっfyfygふぇsxほmせあxごぽgcぜあ!!!!!!」モクモクモクモク

少女「おーーーーーーい!!!!!!」

男「ゲホッゲホッゲホッおーーーーーーーい!!!!!」モクモクモクモクモクモク

少女「やったーやったー!!!!!!!」

男「わーいわーい!!!!!!」モクモクモクモクモクモクモクモク



61:無人島:2011/08/08(月) 23:47:13.32 ID:2QJwW6jIO

船乗「おーい!!あんたそんなところでなにやってんだー!?」

男「島から出られなくて困ってるんだー!!助けてくれー!!」

船乗「わかったー!!今縄梯子を降ろしてやっからまってろー!!」スルスル

男「ありがとうー!!やったよ少女!これでついに脱出成功だー!!」ピョンピョン

少女「やったー!!やったー!!」ピョンピョン



62:無人島:2011/08/08(月) 23:58:12.23 ID:9sjQ7W+IO

船乗「おいあんた!!そんなとこでジャンプしてないでさっさと登ってこい!!」

男「ああ、わかった!!」

少女「よいしょよいしょ」グッグッ

男「落ちないように気をつけろよ!」グッグッ

少女「うん!よいしょよいしょ」グッグッ

男「よっ、よっ」グッグッ

少女「よいしょっ」ヒョイ

男「よっと」ヒョイ

少女「ついた!」

男「船だ……一年と33日ぶりの船だ……」グズグズ

船乗「そんなに泣くなよ……」ヨシヨシ



63:無人島:2011/08/09(火) 00:07:54.70 ID:JfQmwJYIO

船長「あんた大変だったな」

男「あ……あなたは……?」

船長「俺ぁこの船の船長をやっとるもんだ。それにしてもあんた……ロビンソン・クルーソーかなにかか?」

男「ええ……流されて……こうなってしまって……」

船長「ずいぶんと疲れきっとるようだな……おい、お前。こいつをベッドに空きがあるところへ連れていってやれ」

船乗「は、ハイ!」

船長「よーし、船を出せ!」

船乗達「サー!!」



64:船内:2011/08/09(火) 00:13:56.18 ID:JfQmwJYIO

船乗「ほら、スープだ。飲めよ」

男「あ……ありがとう……」ズズ…

船乗「落ち着いたか?」

男「お……美味しいよ……すごく……。 あ……あれ……?……声が震えて……」

船乗「一人であの島で過ごしてきたんだろ?誰だってそうなるさ」

男「そ……そうかな……。ひ……一人で……」

男「…………………………………一人で?」

船乗「? そうだろ?」



65:船内:2011/08/09(火) 00:17:28.64 ID:JfQmwJYIO

・・・・・・・・・・・・・・・・・
船乗「あんた、一人ではしゃぎまくってたじゃないか」



67:船内:2011/08/09(火) 00:25:58.18 ID:JfQmwJYIO

男「つ……連れが……」

船乗「ん?」

男「……連れの子供がいたはずだ!!!! 女の子が!!!!」

船乗「お、おい、落ち着けよ……」

男「お、落ち着けるもんか!!! いただろう!!!子供が!!!俺の前に船に乗っていったはずだ!!」

船乗「お前の前に? 誰もいなかったが……」

男「いたんだよ!!!いや、いるんだ!!!いるはずなんだ!!!そうだ!!あの子はどこだ!!!!」

船乗「なに言ってる……!? 誰もいなかっただろうが!!馬鹿なことを言うな!!!!」

男「出せ!!!あの子はどこにいる!!!! 出せ!!!!!」

船乗「黙れ!!お前は一人だったんだ!!!」

男「出せよ!!!!出せ!!!出せーーーー!!!!!!!」



68:船内:2011/08/09(火) 00:29:58.10 ID:JfQmwJYIO

船長「お前らなにを騒いでやがる!!!?」

船乗「こいつが連れのガキを出せ出せるさいんです」

船長「連れ? こいつは一人だったじゃないか」

船乗「そうなんですが……」

船長「とりあえず倉庫にでも閉じ込めておけ!」

男「なにをやがる!!!あの子は渡さんぞ!!!出せ!!!!」



70:船内:2011/08/09(火) 00:34:13.36 ID:JfQmwJYIO

船乗「しばらくそこでおとなしくしてろ!!」

男「くそっくそっくそっ!!!!」

男「ここから出せ!!!!」

男「ちくしょう!!俺は一人じゃない!!あの子がいたんだ!!!出せ!!!!」

男「どこに隠したんだ!!!俺をごまかすことはできないぞ!!」

男「出せーーーーーーーー!!!!!!」

男「出せーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」



71:船内:2011/08/09(火) 00:41:09.01 ID:JfQmwJYIO

三日後

男「出せ………出すんだ………返せ…………」


船乗「もう三日もあの調子ですよ。どうします?」

船長「よくあることさ。人は孤独に苛まれるとああして自ら気を狂わせてしまうものなんだ」

船乗「あの男が言っていた少女とはいったいなんなんでしょうか」

船長「それこそ……妄想の産物だろうな」

船乗「あの男は自分でそれに気がつきますかね」

船長「さあな……あいつ次第だろう。それよりもあと二日で港に着くな……いろいろ準備をしとくか」

船乗「サー!!」



72:船内:2011/08/09(火) 00:54:02.49 ID:JfQmwJYIO

男「…………妄想………なのか…………俺の…………」

男「しないんだ………彼女の気配が…………どこにも…………」

男「…………なんで…………気配が…………」

男「………………気配………………」


友『液体が充満していくみたいに人の気配が増していったんだそうだ』

男『まさか幽霊に……』

少女『ここにきたとき小さな川をみつけたから大丈夫だよ』

男『なぜ反対の方向こっちのことまで知っているんだ……?』

少女『お化けとかいるかなー?』

船乗『お前の前に? 誰もいなかったが……』



73:船内:2011/08/09(火) 00:59:31.70 ID:JfQmwJYIO

男「そうか」

男「そうだったんだ」

男「なーんだ……ははは……そっかそっか」

男「君はあの時もうすでにどこかで……」

男「俺を助けてくれていたのか……」

男「助けてもらっていたのは僕の方だったんだな……」

男「そうかー・・・」

男「…………」

男「………………………………お腹減ったな」



74:船内:2011/08/09(火) 01:05:34.89 ID:JfQmwJYIO

船乗「……正気に戻ったんですかね」

船長「どうだか……」


男「バクバクムシャムシャ……うまいうまい……バクバクムシャムシャ」


船長「一つだけ言えるとすれば……」

船乗「すれば?」

船長「自分の目の前の景色と向き合ったんだろうよ」

船乗「……そうですか……」

船長「もうすぐ港だぞ!持ち場につけ!」

船乗達「サー!!!」


男「バクバクムシャムシャ……うまいうまい……バクバクムシャムシャ」



75::2011/08/09(火) 01:13:50.93 ID:JfQmwJYIO

ーーーーーーーーー

ーーーーー

ーー

刑事「それは大変だったね……」

男「ええまあ……でも、なんとか戻ってこれて良かったです」

刑事「まあ、メンタルケアを一度してみたらいいよ。 すっきりする部分もあると思うし」

男「ははは……刑事さん、なかなかズバッといいますね……」

刑事「それが俺でもあるしね。……で、今回はあの大型客船の事故の話を聞きに?」

男「ええ、原因は火事だってききましたから……それ以外のところなんですけど」

刑事「乗客の名簿ね……ま、今回はそういったこともあったし、特別に見せてあげましょう」

男「ありがとうございます」



76::2011/08/09(火) 01:31:08.45 ID:JfQmwJYIO

刑事「君が事前に聞かせてくれた子供と一致したのは……この子で間違いないね?」

男「……間違いありません。 ……この子もやはり……」

刑事「ああ……今回の事故は大変遺憾に思うよ……」

男「……そうですか……」

刑事「助かった乗客は君を含めてたったの三名だけだったからね……」

男「……聞きました……呪われた船だと……」

刑事「ああ……。実を言うとね、俺の曽祖父もちょうど80年前にこの船から失踪していてね……」

男「……あの日に?」

刑事「いや、こんな話をしてしまって申し訳ない。……しかし、本当に呪われた船だと思うよ、俺は」

男「今日は貴重なお話をしていただき本当にありがとうございました……」

刑事「こちらこそどうも……これからもなにかあるときは警察署刑事課の飯島を頼ってくれたまえ」



77:どこか:2011/08/09(火) 01:39:34.61 ID:JfQmwJYIO

ーーーーーーーーー

ーーーーー

ーー

男「固っ苦しい話だったなー」

??「おじさん、語尾が伸びてるよー?」

男「おじさんじゃなくてせめてお兄さんって呼んでよ……」

??「私の癖が移っちゃたのかなー?」

男「そうでもないと思うけど……そうかな」

??「そうだよー」

男「ところでさ……成仏とかしないの?」

??「んー、お腹いっぱいになるまでしないかなー?」

男「永遠にしなさそうだね……」

??「お腹減ったー!!」

男「あー、はいはいご飯にしましょうねー」

??「やっぱり移ってるよー?」

男「……そうですねー」



78:どこか:2011/08/09(火) 01:51:08.49 ID:JfQmwJYIO

??「いただきまーす!!」

男「いただきます」

??「もぐもぐ……少し甘ったるいわね……もぐもぐ」

男「君のその口癖もなおらないね……」

??「もぐもぐ……これはこれでいいの……もぐもぐ」

男「もぐもぐ……うまい……もぐもぐ」

??「もぐもぐ……美味しい……もぐもぐ」

男「もぐもぐ……あのさ……」

??「もぐもぐ……なに?」

男「君は……本当に現実なのかな」

??「……現実でしょ」

男「本当?」

??「そう信じればいいんじゃない?」

男「……そう……そうだね……君は……少女は……いるんだ……!」

少女「もぐもぐ……幸せ……もぐもぐ」

男「幸せ……だね」



・・・おわり・・・



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/09(火) 03:25:36.91 ID:YREXCmyIO





引用元
少女「遭難した……」男「腹減ったね……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312719027/
[ 2012/07/16 10:00 ] 男女SS | TB(0) | CM(0)
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